本を作る:編集者の作業 †
◆CONTENTS◆
最終タイプセット体裁の修正 †
ソースを最終段階で修正し,タイプセットを行う.(見映えを良くする目的)
図表の表示位置が,引用位置よりも後になる場合がある(特にページを次にめくる必要となる場合). †
これを検出し,位置を修正すると,見映えが良い.
半角英数字と全角文字の間に改行がくることがある.例:「3次式」,「図1.1」 †
「3\,次式」,「3\nolinebreak{}次式」,「図\nolinebreak{}1.1」等へ置換すると改行を抑止(?)し見映えが良い(はず).
- 自動置換させる場合,入念な正規表現を用いないと,例外等に対応できない.
- 数値+単位については,最初から,書き手に「\,」を挿入させる方が良さそう.「1\,\textmu m」
行送り右端の失敗 †
upLaTeX は完全ではありません.
通常の書籍は,最終的には専門編集者が門外不出の LaTeX テクニックを用いてまともな状態に仕上げています.
- \usepackage[uplatex,jis2004]{otf} を用いると和文文字詰めは割と改善します.
- jsbook/jsarticle を用いると,文字詰め以外にも各種が割と改善します.
内容の最終点検 †
用語関係 †
専門書等で原則化している場合に,各種事項を検出若しくは一覧表作成できると便利そう.
- 用語統一を守られているかどうか.
- 初出の和語が,英語(フルスペル及びacronym)の付記も同時に提示を守られているかどうか.
- それに索引コマンド(¥index{})を付け忘れていないか.
- 和語の初出以降で,再び英語付記されていないか.
- 用語の語義の読者への提示に遺漏が無いか:読者が(検索によって辿って)確認できるか.原稿自体の記述も問題ないか.
- 索引コマンド(¥index{})付け箇所の一覧表(章節項の順で番号付き).
参照 †
本を作る際の決め事
Last-modified: 2014-12-30 (火) 00:51:15 (2214d)