Adobe Acrobat Reader DC

Adobe Acrobat Reader DC は PDF ファイルを表示・印刷したり,注釈を追加したりするソフトウェアです.

Windows 版の Adobe Acrobat Reader DC は PDF ファイルをロックしてしまうので,編集中の PDF ファイルのプレビューには向いていません.PDF ファイルのプレビューには SumatraPDF, TeXworks, TeXstudio などのビューワを用いて,Adobe Acrobat Reader DC を使用するのは最終確認や印刷時のみとするのがおすすめです.

Adobe Acrobat Reader DC には Continuous と Classic が存在します.PDFリーダー、PDFビューア | Adobe Acrobat Reader DC からダウンロードした場合は Continuous になります.



お知らせ

Adobe Reader XI のサポートは 2017-10-15 に終了しました

公式 Web ページ

動作環境

必要システム構成 | Adobe Acrobat Reader DCを参照.

リリース情報

Overview — Acrobat and Adobe Reader Release Notes

ダウンロード

Windows

macOS

Linux

sudo apt install wine-development winetricks
winetricks mspatcha
wget ftp://ftp.adobe.com/pub/adobe/reader/win/AcrobatDC/1801120040/AcroRdrDC1801120040_ja_JP.exe
wine AcroRdrDC1801120040_ja_JP.exe

Linux で Adobe Acrobat Reader DC を起動するには

wine cmd /c start AcroRd32.exe file.pdf

のように実行します。

Android

iOS

アンインストール

ヘルプ

環境設定

使用状況に関する情報

初期設定では Adobe Acrobat Reader DC の使用方法に関する情報をアドビと共有します. この機能を OFF にしたい場合はレジストリの

コンピューター\HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Adobe\CommonFiles\Usage\Reader DC

に存在する

名前 OptIn, 種類 REG_DWORD

の値のデータを

0

に修正します.

Windows Explorer で PDF サムネールのプレビューを有効にする

「Windows Explorer で PDF サムネールのプレビューを有効にする」 を ON にすることでサムネールのプレビューができるようになります.

[編集] > [環境設定(N)...] > [一般] > ☑Windows Explorer で PDF サムネールのプレビューを有効にする(B)

Windows で Adobe Acrobat Reader DC をコマンドラインから操作する方法

pdfopen.exe, pdfclose.exe, pdfdde.exe を使う場合の注意点

TeX Live(win32 版)と W32TeX には Adobe Acrobat Reader DC で DDE を使用して PDF ファイルを開いたり閉じたりするためのツールである pdfopen.exe, pdfclose.exe, pdfdde.exe が収録されています。これらは,Adobe による PDF Reader がファイルをロックするので,この状況を少しでも改善するために作成された ものです。つまり,

pdfopen --file foo.pdf

によって PDF ファイルをプレビューし,ソースを編集する前に

pdfclose --file foo.pdf

によって PDF ファイルをクローズするわけです。一番最初は,Reader 自身を間接的に立ち上げるので時間的に効率が悪いと思われますが,以降は Reader はメモリに留まったままなので,編集中に pdfopen, pdfclose を繰り返すのは, ある程度効率が良いと思われます。 pdfdde.exe の詳細については pdfdde.c を参照してください。

https://fossies.org/windows/misc/w32tex-src.tar.xz/ktx/utils/pdfopen/pdfdde.c

pdfdde.exe で使用できる機能に関してはコマンドラインから

echo list | pdfdde

を実行することで確認できます。 以下の機能が利用可能です。

Type Ctrl-Z to quit.
open <file>             open the file
close <file>            close the file
closeall                close all files
goto <file> <page>      goto the given <page> in <file>
gotoname <file> <dest>  goto the <dest> named destination in <file>
show                    show acroview
hide                    hide acroview
exit                    exit acroview and pdfdde

Windows 版の Adobe Acrobat Reader DC バージョン 2018 に対して,pdfopen.exe, pdfclose.exe, pdfdde.exe を使うには,内容が

AcroViewR18

という1行だけを持ち,ファイル名が

pdfddeservername.txt

であるファイルを,pdfdde.exe が存在するディレクトリに置いて下さい.

AcroViewR18 という1行だけの内容を持つ pdfddeservername.txt が pdfdde.exe と同じディレクトリに存在しない場合は

Cannot contact a server.

というエラーが発生して PDF ファイルが開けません。

また Windows 10 で PDF ファイルが Microsoft Edge や SumatraPDF など Adobe Acrobat Reader DC 以外の PDF Viewer に関連付けされている場合はエラーが発生します。

Microsoft Edge に関連付けされている場合は

Cannot execute command "[DocOpen("%s")]" (error 16390)

SumatraPDF に関連付けされている場合は

Cannot contact a server.

というエラーが発生して PDF ファイルが開けないので pdfopen.exe, pdfclose.exe, pdfdde.exe を使う場合は PDF ファイルは Adobe Acrobat Reader DC に関連付けしておいてください。

pdfopen.exe で PDF ファイルを開くのに AcroRd32.exe で直接開く場合と比べて時間がかかったり PDF ファイルを SumatraPDF など Adobe Acrobat Reader DC 以外の PDF Viewer に関連付けしたい場合は pdfopen.exe, pdfclose.exe, pdfdde.exe を使用せずに AcroRd32.exe を直接使用してください。

MSYS2 の time コマンドで AcroRd32.exe で直接開く場合と pdfopen.exe を使用する場合で比較すると pdfopen.exe を使用した場合は AcroRd32.exe で直接開く場合に比べて 12 倍 ~ 19 倍ぐらい時間がかかるようです.

$ time C:/Windows/System32/cmd.exe /c 'start AcroRd32 foo.pdf'

real    0m0.100s
user    0m0.015s
sys     0m0.000s

$ time C:/Windows/System32/cmd.exe /c 'pdfopen --file foo.pdf'

real    0m1.222s
user    0m0.000s
sys     0m0.015s

MSYS2 の time コマンドで「AcroRd32.exe で開く --> AcroRd32.exe を終了する --> AcroRd32.exe で開く」場合と「AcroRd32.exe で開く --> pdfopen.exe で開いて pdfclose.exe で閉じる --> AcroRd32.exe で開く」場合を比較すると AcroRd32.exe を終了して AcroRd32.exe で開くほうが pdfopen.exe と pdfclose.exe で閉じて AcroRd32.exe で開くよりも 2 倍早く動作するようです.

$ time C:/Windows/System32/cmd.exe /c 'start AcroRd32 foo.pdf && tasklist /fi "IMAGENAME eq AcroRd32.exe" /nh | findstr "AcroRd32.exe" >nul && taskkill /im AcroRd32.exe & echo start AcroRd32 foo.pdf | cmd'

real    0m0.520s
user    0m0.000s
sys     0m0.015s

$ time C:/Windows/System32/cmd.exe /c 'start AcroRd32 foo.pdf && pdfopen --file foo.pdf && pdfclose --file foo.pdf & echo start AcroRd32 foo.pdf | cmd'

real    0m1.096s
user    0m0.015s
sys     0m0.000s

昔は Adobe Acrobat Reader の起動に時間がかかったため,Adobe Acrobat Reader を起動したままで DDE を使用して PDF ファイルを閉じる方法が有効に機能していましたが,現在は DDE サーバー名が Adobe Acrobat Reader のバージョンによって変化するようになり*1 DDE の使い勝手が悪くなってしまったことと Adobe Acrobat Reader の起動が早くなったため DDE でファイルを閉じなくても「AcroRd32.exe で開く --> AcroRd32.exe を終了する --> AcroRd32.exe で開く」といった処理でも十分に実用的な速度で動作するようです.*2

ちなみに LyX では PDF ファイルを Adobe Acrobat Reader DC で表示するために pdfview.exe というプログラムを使用していますが旧バージョンの pdfview.exe では pdfopen.exe と pdfclose.exe で PDF ファイルを閉じる方法で運用していました。

現在の LyX の pdfview.exe は pdfopen.exe, pdfclose.exe を使用して PDF ファイルを閉じる方法ではなく編集中の PDF ファイルが開かれている Adobe Acrobat Reader DC のウィンドウを閉じる方法で運用しているようです。*3

ファイルを開く

Windows PowerShell の場合は

Start-Process AcroRd32 'foo.pdf'

コマンド プロンプトの場合は

start AcroRd32 "foo.pdf"

pdfopen.exe を使う場合は

pdfopen --file foo.pdf

あるいは簡単に

pdfopen foo.pdf

起動時あるいはファイルを開くときに指定したページを表示する

起動時あるいはファイルを開くときに 3 ページ目を表示するには以下のようにします.

Windows PowerShell の場合は

Start-Process AcroRd32 -ArgumentList ('/A', 'page=3', 'foo.pdf')

コマンド プロンプトの場合は

start AcroRd32 /A "page=3" "foo.pdf"

pdfopen.exe を使う場合は

pdfopen --file foo.pdf --page 3

なお,指定したページを表示できるのは起動時あるいはファイルを開くときのみで,現在開かれているファイルに対して実行しても効果はなく指定したページで表示することはできないので注意してください。

ファイルを開いて閉じる

pdfclose.exe を使用する場合は事前に pdfopen.exe でファイルを開いておく必要があります。

Windows PowerShell で pdfopen.exe と pdfclose.exe を使う場合は

pdfopen --file foo.pdf;if($?){pdfclose --file foo.pdf}

コマンド プロンプトで pdfopen.exe と pdfclose.exe を使う場合は

pdfopen --file foo.pdf && pdfclose --file foo.pdf

起動している Adobe Acrobat Reader DC を終了する

Windows PowerShell の場合は

Stop-Process -Name AcroRd32

コマンド プロンプトの場合は

taskkill /IM AcroRd32.exe

pdfdde.exe を使う場合は

echo exit | pdfdde

SyncTeX

Adobe Acrobat Reader DC は SyncTeX には対応していませんが synctex コマンドを使用して forward and inverse search を行うことができます.

forward search

TeX ファイルの 30 行目に対応する PDF ファイルの該当するページにジャンプしたい場合は

synctex view -i "30:0:hoge.tex" -o "hoge.pdf" -x "rundll32 shell32,ShellExec_RunDLL AcroRd32 /A 'page=%{page+1}' '%{output}'"

のように実行します.

詳細については

synctex help view

を参照してください.

inverse search

例えば TeXstudio で PDF ファイルの 30 ページ目の x 座標 0, y 座標 0 に対応する TeX ファイルの該当する行にジャンプしたい場合は

synctex edit -o "30:0:0:hoge.pdf" -x "texstudio -line %{line} '%{input}'"

のように実行します.

詳細については

synctex help edit

を参照してください.

関連リンク


*1 DDE サーバー名は Adobe Reader 9 までは AcroView という名前でしたが Adobe Reader X 以降は DDE サーバー名がバージョンによって変化するようになりました。Adobe Reader X は AcroViewR10, Adobe Reader XI は AcroViewR11, Adobe Acrobat Reader DC Version 2015 は AcroViewR15, Adobe Acrobat Reader DC Version 2017 は AcroViewR17, Adobe Acrobat Reader DC Version 2018 は AcroViewR18 です。
*2 ただし起動している Adobe Acrobat Reader DC を終了する方法では現在編集中の PDF ファイル以外の無関係の PDF ファイルを開いていても Adobe Acrobat Reader DC ごと終了してしまうという問題があります。
*3 編集中の PDF ファイルが開かれている Adobe Acrobat Reader DC のウィンドウを閉じる方法であれば他の PDF ファイルを開いていても Adobe Acrobat Reader DC は終了することなくそのまま他の PDF ファイルが開いた状態を保つことができます。

Last-modified: 2018-06-19 (火) 21:12:17 (92d)