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Cygwin での TeX の利用

Cygwin は Microsoft Windows 上で動作する Linux(UNIX® 互換システム)ライクな環境です. 64-bit 版と 32-bit 版のインストーラがあります.

ここでは,Cygwin 上に TeX 環境を構築して利用する方法を説明します. Cygwin で TeX Live を使用する場合は

の選択肢があります.



TeX Live 公式パッケージ

以下の操作で wget というコマンドを使用しますが,Cygwin インストール時にパッケージ選択画面で Default のままインストールした場合,wget がインストールされていないので,そのコマンドが使えません. あらためて setup-x86_64.exe または setup-x86.exe を立ち上げ,パッケージ選択画面で wget を検索し,Default から Install に変更し,wget をインストールしましょう.

また,TeX Live のインストールには Perl も必要です. さらに,TeX で eps 形式の図を扱うときは Ghostscript も必要です. 少なくとも wget, Perl, Ghostscript は事前に Cygwin にインストールしておきましょう.

TeX Live のインストール

を参照.

ミラーサイトから install-tl-unx.tar.gz をダウンロードします.

$ wget http://mirror.ctan.org/systems/texlive/tlnet/install-tl-unx.tar.gz

install-tl-unx.tar.gz を展開します.

$ tar xvf install-tl-unx.tar.gz

展開したインストーラのディレクトリに移動します.

$ cd install-tl*

インストーラを実行します. オプションでダウンロードするリポジトリを指定できます.

$ ./install-tl --repository http://mirror.ctan.org/systems/texlive/tlnet/

...

Actions:
 <I> start installation to hard disk
 <H> help
 <Q> quit

Enter command: I

I を入力してインストールを開始します.

サーバーの接続エラーが発生したり,アーカイブ中に予期せぬ EOF があったりした場合はインストールが途中でストップします. エラーが発生した場合は以下のコマンドで途中から再開できたりできなかったりします.

$ ./install-tl --profile installation.profile
ABORTED INSTALLATION FOUND: installation.profile
Do you want to continue with the exact same settings as before (y/N): y

再開できない場合は接続先を変更するか,または ISO ファイルをミラーサイトからダウンロードしてインストールしてください. インストールが終了したら /usr/local/bin ディレクトリ配下にシンボリックリンクを追加します.

$ /usr/local/texlive/????/bin/*/tlmgr path add

アップデート

アップデートには tlmgr を使用します.

$ tlmgr update --self --all

を実行すれば OK です.

ただし,アップデートによってパッケージや設定が変更されて,今まで動いていたものが動かなくなったりすることがあるかもしれません.

にパッケージのバックアップが保存されますので,アップデートによって動作しなくなった場合は以前のバージョンに戻してください.

タイプセットのしかた

(u)pLaTeX + dvipdfmx を実行する場合は ptex2pdf が便利です.

なお,ptex2pdf v0.5 以前では /usr/bin/env: texlua : No such file or directory なるエラーが発生するバグが報告されていましたが,v0.6 で解決しています.

TeX Live/Cygwin

TeX Live 由来のパッケージが,texlive.tlpkg に沿ったパッケージングによって Cygwin 本家から提供されています. TeX Live のパッケージが一通りそろっていれば問題ないというユーザにとっては十分です. いわゆる OS のパッケージングなので,Cygwin 本家のパッケージングシステムから独自に変更を加えることに対する対応は甘いという点に,ヘビーユーザは気を付ける必要があります.

TeX Live/Cygwin 64-bit 版 (x86_64)

TeX Live/Cygwin 32-bit 版 (x86)

TeX Live/Cygwin のインストール

Cygwin オフィシャルインストーラの setup-x86_64.exe または setup-x86.exe を使って TeX Live/Cygwin をインストールできます. パッケージ選択画面で Publishing を Default から Install に変更すると TeX Live/Cygwin がフルインストールされます.

タイプセットのしかた

(u)pLaTeX + dvipdfmx を実行する場合は ptex2pdf が便利です. 使用法は上の TeX Live 公式パッケージの該当項目を参照してください.

注意点

TeX Live/Cygwin の dvipdfmx が TeX Live あるいは W32TeX の dvipdfmx よりも優先的に実行されて Unable to find TFM file のエラーが発生することがある

TeX Live/Cygwin の dvipdfmx が TeX Live あるいは W32TeX の dvipdfmx よりも優先的に実行されて Unable to find TFM file のエラーが発生することがあるようです.

TeX Live あるいは W32TeX の dvipdfmx が優先的に実行されるように PATH を変更するとうまくいくようです.

不具合

TeX Live/Cygwin の dvipdfmx が rungs の呼び出しに失敗する → /usr/share/texmf-dist/dvipdfmx/dvipdfmx.cfg を修正する

TeX Live/Cygwin の dvipdfmx がうまく動作しない場合は /usr/share/texmf-dist/dvipdfmx/dvipdfmx.cfg を修正します.

デフォルトでは

D  "rungs -q -dNOPAUSE -dBATCH -dEPSCrop -sDEVICE=pdfwrite -dCompatibilityLevel=%v -dAutoFilterGrayImages=false -dGrayImageFilter=/FlateEncode -dAutoFilterColorImages=false -dColorImageFilter=/FlateEncode -sOutputFile='%o' '%i' -c quit"

に設定されています. Ghostscript のコマンド名が gs の場合は

D  "gs -q -dNOPAUSE -dBATCH -dEPSCrop -sDEVICE=pdfwrite -dCompatibilityLevel=%v -dAutoFilterGrayImages=false -dGrayImageFilter=/FlateEncode -dAutoFilterColorImages=false -dColorImageFilter=/FlateEncode -sOutputFile='%o' '%i' -c quit"

に修正します.

関連リンク

動作環境

License

GPLv3

ChangeLog


Last-modified: 2017-08-08 (火) 11:41:55 (411d)