GSview は,Ghostscript のフロントエンドです。 紛らわしいですが,Artifex Software による GSView とは別物です。 なお、GSview 5.0 は Ghostscript 9.53.0 以上には対応していません。 GSview 5.01 beta は Ghostscript 9.53.0 release candidate で動作します。
本家の Windows 用 Ghostscript バイナリは,iccprofiles を バイナリに含んでいるので,gsview-5.0 の
Options--->Saferをチェックしてあっても Ghostscript-9.26 を使用できますが,角藤版 Ghostscript の場合は iccprofiles はディスク上のディレクトリであり,gsview-5.0 は古すぎるので
Options--->Saferがこのような構成に対応していません。そこで角藤版 Ghostscript を gsview-5.0 上で使用するには,
Options--->Saferのチェックをはずして,代わりに
Options--->Advanced Configure...--->Ghostscript Options:に
-dSAFERを書き加えて下さい。
GSview は,Ghostscript を正常にインストールした後にインストールしてください(Ghostscript のレジストリ情報が使用されるためです)。 Windows への Ghostscript のインストール方法は Ghostscript/Windows で解説しています。
GSview 5.0 インストーラを Obtaining GSview 5.0 からダウンロードし,実行します。
GSview 5.0 には 64-bit 版/32-bit 版の区別がありますが,これは使用する Ghostscript の 64-bit 版/32-bit 版に合わせなけなければなりません。64-bit 版 Ghostscript をインストールした場合は 64-bit 版 GSview を,32-bit 版 Ghostscript をインストールした場合は 32-bit 版 GSview を選択してください。
インストーラを起動したら,あとは指示に従うだけでインストールが完了します。
The Fossies Software Archive からも GSview が入手できるようです。
GSview の [File]->[PS to EPS] の機能は十分に注意を払って使用してください。 ps file を与えた場合に出来上がるのは不正な eps file です。 出来上がった eps file を思い通りに扱えない dviware も存在するので,これは簡易的な機能であると理解してください。 このことに関しては,[File]->[PS to EPS] のダイヤログに現れる [Help] のボタンを押すと解説を見ることができます。 なお,ps ではなく eps file を与えた場合には,この機能は BoundingBox を gui で付け替える有用な tool となります。
GSview のデフォルトの用紙サイズ設定には,日本で用いられる JIS 規格・B 系列のサイズは含まれていません。 つまり,日本語文書を用いる場合に ps file を得る段階までにおいて,通常の感覚で B4 とか B5 の用紙サイズを指定していた場合に,GSview で表示させても思い通りのサイズでは表示されない場合があります。 これに対する設定を行う場合には,GSview のフォルダーにある printer.ini の中の [UserMedia] の部分に以下のデータを付け加え,GSview の [Options]->[Advanced Configure...] のダイヤログで「Copy Printer Defaults」のみにチェックマークを入れて [OK] を押してバイナリを書き換えます。
jisB0=2920,4127 jisB1=2064,2920 jisB2=1460,2064 jisB3=1032,1460 jisB4=729,1032 jisB5=516,729 jisB6=363,516 jisB7=258,363 jisB8=181,258
無論こんなにたくさん用意する必要はなく,自分に必要なものを設定すればそれで十分です。