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レポートの例

いったんここで,ごく基本的なレポートを作成してみましょう。

ファイルの作成と LaTeX 処理

以下に示したソース例を実際に作成してみてください。

\documentclass{jsarticle}
\begin{document}

\title{情報科学レポート}
\author{奥村晴彦}
\maketitle

\section{はじめに}

この文書は,ごく基本的なレポートや論文の例を示すものです。
実際にこのソースを入力してタイプセット(コンパイル)し,
タイトル,著者名,本文,見出し,箇条書きがどのように表示されるかを
確認してみましょう。

\section{見出し}

この文書の先頭にはタイトル,著者名,日付が出力されています。
特定の日付を指定することもできます。

そして,セクションの見出しが出力されています。
セクションの番号は自動的に付きます。

\section{箇条書き}

以下は箇条書きの例です。これは番号を振らない箇条書きです。

\begin{itemize}
  \item ちゃお
  \item りぼん
  \item なかよし
\end{itemize}

これは番号を振る箇条書きです。

\begin{enumerate}
  \item 富士
  \item 鷹
  \item なすび
\end{enumerate}

\section{おわりに}

これは一段組の例ですが,二段組に変更することもできます。

解説文を読んで,このソースをいろいろと変更してみましょう。

\end{document}

LaTeX ソースの解説

タイトル

最初の

\title{情報科学レポート}
\author{奥村晴彦}
\maketitle

がレポートのタイトルを出力する部分です。 日付は今日の日付に自動出力されますが,日付を指定したいなら

\title{情報科学レポート}
\author{奥村晴彦}
\date{2019年1月22日}
\maketitle

のように書きます。

章立て

各 \section{……} はセクション(節)の見出しを出力するコマンドです。 セクションの番号は自動的に出力されます。 番号が不要なら \section*{……} のようにします。

セクションの下位のサブセクションの見出しは \subsection{……} です。 これも番号が不要なら \subsection*{……} のようにします。 これらは HTML(ホームページ作成用のタグ)の <h1> …… </h1>,<h2> …… </h2> などに相当するものです。

段組み

二段組にしたいなら,最初の行すなわち文書クラスのオプションに twocolumn を加えて

\documentclass[twocolumn,(ほかのオプション)]{(文書クラス)}

のようにします。ほかのオプションがない場合は

\documentclass[twocolumn]{(文書クラス)}

となります。

箇条書き

番号を振らない箇条書きは,たとえば

\begin{itemize}
  \item ちゃお
  \item りぼん
  \item なかよし
\end{itemize}

のように書きます。 これは HTML の

<ul>
  <li>ちゃお</li>
  <li>りぼん</li>
  <li>なかよし</li>
</ul>

に相当します。 番号を振る箇条書きは,たとえば

\begin{enumerate}
  \item 富士
  \item 鷹
  \item なすび
\end{enumerate}

のように書きます。 これは HTML の

<ol>
  <li>富士</li>
  <li>鷹</li>
  <li>なすび</li>
</ol>

に相当します。

目次の付け方

学位論文のような大がかりなレポートになると,目次をつけることを要求されるでしょう。 目次を付けたい場所に

\tableofcontents

と書けば,その場所に目次が作成されます。

目次を正しく出力するには少なくとも2回タイプセットが必要です(より確実にするなら3回以上)。 詳細は相互参照とリンクで説明します。

文献リストの付け方

レポートや論文の最後に付ける参考文献一覧の一番簡単な書き方は,次のようにします。

\begin{thebibliography}{99}
\item
  Leslie Lamport『文書処理システム \LaTeXe』
  (阿瀬はる美 訳,ピアソン・エデュケーション,1999年)
\item
  奥村晴彦,黒木裕介『[改訂第7版]\LaTeXe 美文書作成入門』
  (技術評論社,2017年)
\end{thebibliography}

詳細は,後で出てくる文献引用のページにあります。


Last-modified: 2019-05-04 (土) 18:02:02 (52d)