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次の数式を作ってみましょう。
それには次のように書きます。
\documentclass[dvipdfmx]{jsarticle} \begin{document} \[ \frac{\pi}{2} = \left( \int_{0}^{\infty} \frac{\sin x}{\sqrt{x}} dx \right)^2 = \sum_{k=0}^{\infty} \frac{(2k)!}{2^{2k}(k!)^2} \frac{1}{2k+1} = \prod_{k=1}^{\infty} \frac{4k^2}{4k^2 - 1} \] \end{document}
ファイルに ex3.tex という名前をつけて保存します。 タイプセットしてできた ex3.pdf という PDF ファイルを開いてみてください。
\frac{分子}{分母} は分数です。
\pi は π です。
\left( …… \right) は中身に応じて大きさが変わる括弧です。
\int は積分記号 ∫ です。 \int_{下限}^{上限} のようにして定積分にできます。
\infty は ∞ です。
\sin は sin と出力します。 単に数式中で sin x と書くと 𝑠𝑖𝑛𝑥 のように全部が数式用イタリック体(傾いた文字)になってしまいます。 数式中では,変数はイタリック体にしますが,sin のような演算子はイタリック体にしません。 \sin x と書けば sin 𝑥 のようになります。 同様に \cos , \tan などが使えます。
\log は log と出力します。
\sqrt{x} は
と出力します。
\sqrt[3]{x} と書けば立方根 (3乗根)
になります。
\sum , \prod はそれぞれ和の記号 ∑ と積の記号 ∏ です。 \sum_{下限}^{上限} のように上限・下限が書き込めます。