LaTeXiT は,TeX ソースコードをタイプセットして画像に変換するアプリケーションです.
MacTeX に標準で含まれています.
公式サイト
類似ソフトウェアとして,TeX2img があります.
出力形式 †
LaTeXiT が出力できる画像形式は以下のとおりです.
PDF形式で出力した場合、PDF内部にTeXのコードが残されているため,繰り返し LaTeXiT で編集することができます.
- ベクター画像
- アウトラインをとった EPS ファイル
- アウトラインをとった PDF ファイル (PDF with outlined fonts)
- テキストを保持した PDF ファイル
- ビットマップ画像
- JPEG ファイル
- PNG ファイル
- TIFF ファイル
PNG は背景を透過させることができます.
オプションで pdf2svg をインストールすれば,SVG ファイルも出力できます.
バージョン 2.3.0 以降は,試験的に MathML 形式でも出力できる機能が付加されました.
動作環境 †
macOS で動作します.
COMPATIBILITY を参照してください.
インストール †
LaTeXiT 本体は LaTeXiT Downloads からダウンロードできます.
環境設定 †
一般 †
デフォルトの出力画像形式は,[一般]-[書き出しフォーマット] で選択します。
SVG 形式の画像を出力したい場合は,[書き出しフォーマット] で SVG を選択し,[オプション] で pdf2svg のパスを入力します。
pdf2svg は例えば MacPorts でインストールできます。
- pdf2svg のパス:/opt/local/bin/pdf2svg
プログラム †
日本語を使いたい場合は,[プログラム]-[コマンド] で latex+dvipdf を選択し,[変更...] を使用せずにプログラムのパスを直接入力します.
- pdfLaTeX
- /Library/TeX/texbin/pdflatex
- XeLaTeX
- /Library/TeX/texbin/xelatex
- LaTeX
- /Library/TeX/texbin/uplatex
- dvipdf
- /Library/TeX/texbin/dvipdfmx
- Ghostscript (gs)
- /usr/local/bin/gs-noX11
- ps2pdf
- /usr/local/bin/ps2pdf
小川版 UpTeX.app をお使いの場合は,以下のようにすれば良いでしょう。
- pdfLaTeX
- /Applications/UpTeX.app/Contents/Resources/TEX/texbin/lualatex
日本語 JIS キーボードでバックスラッシュ \ ではなく円記号 ¥ が入力される場合 †
macOS の入力システム側で対処するほうが筋ですが,LaTeXiT にはキーバインドの編集機能がありますので,そちらで円記号 ¥ の代わりに \ が入力されるように設定することができます。
この方法は,forum:1635 で報告されているバグへの対処としても有効です。
データ †
ライブラリは ~/Library/Application Support/LaTeXiT/library-default.latexlib に保存されます。
関連リンク †
- LaTeXiT FAQ
- MacのLaTeX環境構築とプレゼン資料に数式を貼り付けるのに便利な「LaTeXiT」
- Texの設定(MacTex)
- tips of LaTeXiT
- LaTeXiT で Undefined control sequence. l.1 \documentclass とのエラーメッセージ (qa:56339, qa:56340, qa:56341, qa:56342, qa:56343, qa:56344, qa:56345, qa:56346, qa:56347, qa:56352, qa:56353, qa:56359)
- LaTeXItで数式の一部に日本語
- LaTeXit(xelatex)でテンプレート変更
- LaTeXitが使えません。(forum:2236)
ChangeLog †
Last-modified: 2022-09-19 (月) 22:21:40 (546d)