LuaTeX-ja

LuaTeX-ja は LuaTeX で日本語文書の組版を行うためのパッケージです. plain TeX と LaTeX の両方に対応しています.



公式サイト

利用可能な TeX ディストリビューション

LuaTeX-ja は

で利用可能です.

インストール

LuaTeX-jaの使い方#インストール・アップデート方法 を参照.

TeX Live

TeX Live には luatexja が含まれています.

W32TeX

W32TeX には luatexja.tar.xz が含まれています. W32TeX をフルインストールすると

C:.
└─w32tex
    └─share
        └─texmf-dist
             └─tex
                 └─luatex
                     └─luatex-ja

にインストールされます.

Debian/Ubuntuのリポジトリを使う場合

Debian や Ubuntu のリポジトリから、LuaTeX-ja をインストールするには、 texlive-lang-japanese パッケージをインストールします。 ただし、必ずしも最新版ではなくタイムラグがあることに注意。

$ sudo apt install texlive-lang-japanese

MacPortsを利用してインストールする場合

LuaTeX-ja は texlive-lang-japanese という Port に含まれています。

$ sudo port install texlive-lang-japanese -doc

ドキュメントも一緒にインストールする場合には、-docオプションを除きます。

フォントの埋め込み

欧文フォントの埋め込みについては,LuaTeX の方法に従います.

和文フォントの埋め込み設定は,付属の luatexja-preset パッケージで行います.例えばヒラギノを埋め込む設定ならば,

\usepackage[hiragino-pron]{luatexja-preset}

というようにします.オプションには,kozuka-pro, kozuka-pr6, kozuka-pr6n, hiragino-pro, hiragino-pron, morisawa-pro, morisawa-pr6n, yu-win, yu-osx, moga-mobo, noembed, ipa-hg, ipaex-hg, ms-hg が指定できます.具体的にどのようなフォントが埋め込まれるかは,luatexja-ja.pdf を参照してください.また,luatexja-preset には OTF パッケージのような機能も含まれています.詳しくは luatexja-ja.pdf をご覧ください.

和文フォント用の fontspec である luatexja-fontspec パッケージも付属しています.luatexja-preset パッケージで用意されていないフォントを使うには,こちらで直接指定することになります.

注意点

現状では XeLaTeX, upLaTeX, pLaTeX と比べるとタイプセットに時間がかかります.

W32TeX の場合,mktexlsr で ls-R を作成しておくとだいたい 2~3倍ぐらい処理が速くなる場合もあるようです. また,LuajitTeX を使用すると 1.3 倍ぐらい早くなることもあるようです (forum:911). 逆に大きなフォントを使用する場合など,LuajitTeX のほうが極端に遅くなる場合もあります.

たとえばファイルサイズが大きい SourceHanSans-Regular を使った次の ConTeXt の例の場合,

%
% test.tex
%
\starttext
\definedfont [name:SourceHanSans-Regular at 100pt]%
漢字
\stoptext
compile_time(contextjit test.tex) / compile_time(context test.tex) = 8.4

ぐらいになり,LuajitTeX の方が約 8 倍長い時間がかかります.

使用可能なドキュメントクラスは ltjarticle, ltjsarticle, bxjsarticle, beamer などがあります. (u)jarticle や jsarticle などの (e-)(u)pTeX の使用を前提としたものは使用できません.

使用可能な文字コードは UTF-8 です. Shift_JIS, EUC-JP, ISO-2022-JP は使用できません.

不具合

チケット一覧/検索 - LuaTeX-ja - OSDN を参照.

他のパッケージとの併用

microtype

ltjsarticle.cls と microtype パッケージを使用してタイプセットすると以下のエラーが発生することがあるかもしれません.

! Extra \else.
\XKV@wh@list ...r \expandafter \XKV@wh@list \else
                                                  \def #3{#6}\expandafter \e...
l.64    }
?

上記のエラーが発生する場合は Pandoc の項目の PDF への変換で ltjsarticle を使うとエラーが出る を参照してください.

OTF

OTF パッケージ (japanese-otf, japanese-otf-uptex) は使用できません. LuaTeX-ja では luatexja-otf.sty を使用します.

\usepackage{luatexja-otf}

Beamer

Beamer で LuaTeX-ja を使ってみたところ特に問題なく使用できています.

hyperref

LuaLaTeX でも hyperref が使用できます.

しおりと文書のプロパティのタイトル・作成者・サブタイトル・キーワードを作成するには次のようにします.

\usepackage[pdfencoding=auto]{hyperref}
\hypersetup{%
  bookmarksnumbered=true,%
  colorlinks=true,%
  pdftitle={タイトル},%
  pdfauthor={作成者},%
  pdfsubject={サブタイトル},%
  pdfkeywords={キーワード1\000\012キーワード2\000\015キーワード3\000\015\000\012キーワード4}}

pdfencoding=auto または unicode=true を指定しないとしおりや文書のプロパティのタイトル・作成者・サブタイトル・キーワードの日本語が文字化けします. 改行は XeLaTeX と同様に Unicode の改行コードが 8進数表記で指定できます.

ドライバを指定しないとうまく動作しない場合は luatex を指定します.

\usepackage[luatex,pdfencoding=auto]{hyperref}

Babel

多言語混在文書を取り扱いたい場合、従来の LaTeX 同様 babelbabel-japanese を用いることができます。

polyglossia

babel の代替として polyglossia が公開されています. polyglossia は LuaLaTeX と XeLaTeX をサポートしており,TeX Live と W32TeX に含まれています.

関連リンク

リリース情報

ChangeLog


Last-modified: 2018-04-20 (金) 23:53:14 (214d)