TeX Live は TeX のディストリビューションです. TeX の超巨大な集大成ともいえるもので,現在では国際的に最も普及している最新の TeX ディストリビューションです.
公式サイト
TeX Live 2010 以降は日本語対応のパッケージがマージされるようになり,現在では日本語の組版に必要な要素がすべて取り込まれました. TeX Live には e-upTeX, XeTeX, LuaTeX, LuajitTeX が収録されています.
を参照.
TeX Live は OS ごとにインストール方法が異なります. それぞれの OS のインストール方法を参照してください.
TeX Live は年次ごとにバージョンが新しくなりますが,基本的に古い年次のものが既にインストールされていても,気にせずに新規インストールと同じ手順をとって構いません。
TeX Live には数千ものパッケージが含まれており,これらは collection にグループ分けされています. さらに,パッケージの依存関係を解決しつつインストールする scheme も複数用意されていて,それぞれインストールする collection と追加パッケージが定義されています. これらの詳細は texlive.tlpdb というファイルを見ればわかります(たとえば /usr/local/texlive/2021/tlpkg/texlive.tlpdb など).
主なスキームには以下が挙げられます:
ここで挙げたスキームの例のうち,scheme-basic,scheme-small,scheme-medium には日本語の LaTeX 文書作成に必要なパッケージが含まれていません. 日本語の LaTeX 文書を作成するためには scheme-full でインストールするか,各スキームでインストールした後に collection-langjapanese をインストールすることになります.
なお,TeX Live ベースの macOS 専用ディストリビューションである MacTeX は scheme-full に,BasicTeX は scheme-small にそれぞれ対応します. また,Windows 向けの TeX Live インストーラ (install-tl-windows.exe) の Simple Install は scheme-full に対応します.
TeX Live に収録されるのは,基本的には
という条件を満たすものです。 この条件を満たさないなどの様々な事情で TeX Live には収録されないものを補完する目的で,TLContrib というディストリビューションが存在します。
以下は詳細情報です.開発者向け情報も含まれます.
ネットワーク経由でのインストールは,上の TUG のサイトからでなく以下のミラーサイトを利用してください. TUG から直接ダウンロードするよりもミラーサイトを利用したほうが早くダウンロードできます. TeX Live は,ネットワーク経由でのインストールが推奨されています. ただし,ネットワーク経由ではうまくインストールできない場合があるので,その場合は ISO Image をダウンロードしてください.
ネットワーク経由のインストールがうまくいかない場合は ISO Image をダウンロードしてください. TeX Live の ISO Image はサイズが大きいので,上の TUG のサイトからでなく以下のミラーサイトを利用してください. TUG から直接ダウンロードするよりもミラーサイトを利用したほうが早くダウンロードできます.
tltexjp は TeX Live の補助リポジトリです.
TLContrib は TeX Live の補完リポジトリです.
TeX Live/pretest を参照
TeX Live/build を参照
TeX Live - TeX Users Group の Current release を参照.