TeX ソースから画像を生成するアプリケーション TeX2img †
TeX2img は TeX ソースコードをタイプセットし,画像に変換するアプリケーションです.
しばしば「数式の画像化」ツールとして紹介されますが,実際は「地の文を含めて TeX 文書全体を画像化」することを想定して作られています.
公式サイト
類似ソフトウェアとして,LaTeXiT があります.
奥村先生の [改訂第7版]LaTeX2e 美文書作成入門 には,Windows版/macOS版が標準インストールソフトウェアとしてバンドルされています.
出力形式 †
入力した TeX ソースコードを TeX でコンパイルして,次のような形式の画像で出力します.
出力した画像は Word, Excel, PowerPoint, Illustrator, InDesign
等に貼り付けて利用可能です.
- ベクター画像
- アウトラインをとった EPS ファイル
- アウトラインをとった PDF ファイル
- テキストを保持した PDF ファイル
- アウトラインをとった(かつテキスト保持も可能) SVG ファイル(圧縮した SVGZ 形式も対応)
- アウトラインをとった EMF ファイル(※Windows版のみ)
- ビットマップ画像
- JPEG ファイル
- PNG ファイル
- BMP ファイル
- TIFF ファイル
- GIF ファイル
PNG は背景を透過させることができます.(macOS 版は TIFF / GIF も透過対応.)
動作環境 †
Windows, macOS
対応エンジン・DVIware †
汎用的に設計されているので,コンパイルして PDF または PS ファイルを出力する LaTeX 処理系ならば何でも対応できます.次のような処理系で動作確認済みです.
- pdfLaTeX
- LuaLaTeX
- XeLaTeX
- (u)pLaTeX + dvipdfmx
- (u)pLaTeX + dvips
お知らせ †
Windows/macOS 版ともに TeX と Ghostscript が正しくインストールされていることが必要です.
- Windows 版,macOS 版ともに SVG 画像の出力に使用する
MuPDF の mudraw を内蔵しています.
- macOS 版はビットマップ画像の生成に macOS 標準の画像処理 API を活用します.
- Windows 版は EMF 画像の出力に,Google が開発した
PDFium という PDF レンダリングエンジンを利用しています.
- macOS 版は,Ghostscript 9.15 以降でテキスト形式の EPS を出力するために,Xpdf の付属ツールである pdftops を内蔵しています.
トラブルシューティング・よくある質問 †
TeX2img FAQ を参照してください。
リンク †
作者による解説など †
使い方,動作の仕組みの解説 †
ライセンス †
ソースコード †
変更履歴 †
Last-modified: 2022-09-19 (月) 22:21:40 (556d)