国内/海外の TeX(および関連ソフトウェア)の歴史をまとめてみたいと思います。当時を知る方、ぜひいろんな出来事を教えてください。 TeX年表というのもありました。

海外日本
1972 のちにLaTeXを開発することになるLamportが、Brandeisを卒業し、SRIへ。
1973
1974 KnuthがAMSへの投稿論文執筆を中断。理由は、「論文のできあがりがあまりにもひどく、見るに耐えなかった」から。
1975
1976
1977 Knuthが組版についての研究を開始。
1978 Knuth, AMSの年次会合で「数学における組版技術」と題したGibbs Lectureをおこなう。
1979 Digital Equipment社とAMSが共同でKnuthによる「TeXとMETAFONT, 組版の新しい方向性」を出版。この中にはKnuthのGibbs Lectureも収録されている。
1980 TeX Users Group(TUG)が設立される。
10Spivakによる「TeXを楽しむ」の最初の草稿がTUGBoat 1巻1号で発表される。
1981
19821Spivakが数学会議(?)においてAMS-TeXを発表。
Spivakの「TeXを楽しむ」第0版が発表される。
9Knuthがその後のdviドライバの基礎となるdvitypeをリリース。
198312LamportがLaTeXのマニュアルを執筆。これは存在する最古のLaTeXマニュアルとして知られている。
1984 TeXの仕様書とも言うべき、Knuthの「TeXbook」がAddison-Wesley社から発刊。
9LamportがLaTeX 2.06aをリリース
1985 アスキーがPC-9801シリーズで動作するMicroTeXをデータショー(?)で展示する.
1986
1987 アスキーが NEC PC-9801シリーズ用の日本語 MicroTeX を発売する。
1988 ESCからMS-DOSで動作する欧文用TeXのための日本語用プリプロセッサとPC-PR602およびPC-PR406LP2用ドライバがリリースされる(PC-9801用).
198910 邦訳『TeX ブック』初版が出版される。
1990 この頃より,商用パソコン通信ホスト NIFTY-Serve の幾つかのフォーラムにおいて TeX に関する情報交換を目的とした会議室が開設される。
アスキーの日本語 TeX が縦組に対応(TUGboat number 3, volume11)
10 邦訳『文書処理システム LaTeX』が出版される。
10 アスキーより日本語TeX version 1.6 ディストリビューションテープrelease 1.00がリリースされる.
199110 片山紀生 氏により,Ghostscript ver. 2.3用日本語化パッケージがリリースされる.
12 奥村晴彦『LaTeX 美文書作成入門』が出版される。
19925 片山紀生 氏により,Ghostscript ver. 2.4用日本語化パッケージがリリースされる.
6 松下電器産業の宮部義幸,垣内隆志,楠見雄規 氏により,jdvi2kps 3.0 がリリースされる.
8 邦訳『改訂新版 TeXブック』が出版される。
19939 xdvi patch level 17に対するパッチをまとめた miyu-patch for xdvi PL17 が すぎうら しげき氏によってリリースされる。
11 SeeTeX-2.19に対する日本語化パッチSeeTeX-2.19Jが籠谷裕人 氏によってリリースされる,
12LaTeX2e が公開される。
19941 片山紀生 氏により,Ghostscript ver. 2.6.1用日本語化パッケージがリリースされる.
3 松下電器産業の宮部義幸,垣内隆志,楠見雄規 氏により,jdvi2kps 4.0 がリリースされる.
8 北川勝浩 氏によりdvips日本語PostScriptキット (dvips jkit-1.0)がリリースされる.NTT JTeX用.
12 奥村晴彦『LaTeX 入門』が出版される。
199511 アスキーが pTeX バージョン2 と pLaTeX2e を公開する。
199611 中野賢『日本語 LaTeX2e ブック』が出版される。
19977 dviout for Windows の初版(Ver.3.0) が公開される。
9 奥村晴彦『LaTeX2e 美文書作成入門』が出版される。
19988 NIFTY-Serve にて TeX フォーラム(FTEX) が開設される。
199910 邦訳『文書処理システム LaTeX2e』が出版される。
200011 奥村晴彦『[改訂版]LaTeX2e 美文書作成入門』が出版される。
20014 gs-cjk projectよりgs6.50-cjk-M1-R1がリリースされる.
5 TeX Q & A 掲示板 が開設される。
20021 アスキー pTeX のバージョンが 3.0 になる。
20037 @nifty TeX フォーラム(FTEX)が DTP と印刷フォーラム(FDTP) と統合される。
8MusiXTeXの作者Daniel Taupin氏がアルプス登山中の事故で逝去.
20042 奥村晴彦『[改訂第3版]LaTeX2e 美文書作成入門』が出版される。
9 日本語 TeX 情報が TeX Wiki に移行する。
12 @nifty FDTP & FTEX 公式 Web ページが閉鎖した。
20052 @nifty DTPと印刷フォーラム(FDTP) が終了した。
20065Thomas Esser氏が teTeX 新規リリースの停止を表明。
20071 奥村晴彦『[改訂第4版]LaTeX2e 美文書作成入門』が出版される。
3 upTeX, upLaTeXが初めて公開される。
10 TeX フォーラム が開設される。
20081 e-pTeX, e-upTeXが初めて公開される。
20098 TeX ユーザの集い 2009 が開催される。
pTeX p3.1.11公開。アスキーによるpTeXの最終版となる。
20102 桜井貴文 氏により NTT JTeX 1.50betaがリリースされる。
7 奥村晴彦『[改訂第5版]LaTeX2e 美文書作成入門』が出版される。
8 TeX Live 2010リリース。TeX LiveにpTeX, pLaTeXが初めて収録される。
10 TeX ユーザの集い 2010 が開催される。
20113 LuaTeX-jaの開発が開始される。
7 TeX Live 2011リリース。TeX Liveにe-pTeXが初めて収録される。
10 TeX ユーザの集い 2011 が開催される。
20121 upTeX 1.00リリース。
7 TeX Live 2012リリース。TeX LiveにupTeX, upLaTeX, LuaTeX-jaが初めて収録される。
10 TeX ユーザの集い 2012 が開催される。
201310 奥村晴彦, 黒木裕介『[改訂第6版]LaTeX2e 美文書作成入門』が出版される。
10 TUG 2013 が開催される。
201411 TeX ユーザの集い 2014 が開催される。
20156 日本語 TeX 開発コミュニティ日本語 TeX 開発者向けの招待制メーリングリストが開設される。
11 TeX ユーザの集い 2015 が開催される。
20161 TeX Wiki が http://oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/texwiki/ から https://texwiki.texjp.org へ移転。
6 TeX Live 2016リリース。pLaTeX, upLaTeXが日本語 TeX 開発コミュニティによる版となる。
11 TeX ユーザの集い 2016 が開催される。
12 アスキーメディアワークスによるpTeXの公式配布元のウェブサイトが閉鎖される。
20171 奥村晴彦, 黒木裕介『[改訂第7版]LaTeX2e 美文書作成入門』が出版される。
10 TeXConf 2017 が開催される。
201811 TeXConf 2018 が開催される。
202011 奥村晴彦, 黒木裕介『[改訂第8版]LaTeX2e美文書作成入門』が出版される。
11 Online.tex 2020 がオンラインにて開催される。
20216 角藤 亮氏の W32TeX 配布が終了する。
202312 奥村晴彦, 黒木裕介『[改訂第9版]LaTeX美文書作成入門』が出版される。

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Last-modified: 2024-02-03 (土) 15:22:49 (76d)