//執筆環境と入力フォーマットから組版技術や出力フォーマットまでを含めた「文書作成環境」としての
//LaTeX環境と他の環境の比較検討を中心に書いて行きます。
//ネタ的なものも含まれますがご自由に追加・削除ください。

*文書作成環境の比較 [#f26cfd56]

TeX Wiki にたどり着く方は当然のことながら、TeX/LaTeX についての情報を求めて来たのでしょう。
ここでは、TeX/LaTeX とは何かあまりよく知らないが、何か文書を作成する必要に迫られて、TeX/LaTeX に行き当たった方、あるいは、TeX/LaTeX を使って文書を作成しているが、他の文書作成環境との比較検討はあまりされていない方に対して、今後の参考のために情報を提供・集約したいと考えます。

それぞれの文書作成環境には利点と欠点があります。
どのような種類の文書を作成するのかによっても、どれを選ぶべきかは異なってきます。
このことをまず、しっかり意識しましょう。

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**文書作成環境とは? [#i23212be]

紙と鉛筆の時代には、文書は原稿用紙やレポート用紙などに書かれ、保存されてきました。
その時代には、筆記用具、デスクや椅子、書斎などの執筆環境が文書作成の際に選ばれてきたことでしょう。
電子文書が普及した現代では、通常、文書作成の際の「環境」として挙げられる要素は様変わりしています。
文書作成ソフトそのもの、MS-IME、ATOK など日本語入力システム、入力フォーマットと表示・出力環境、最終保存形式など、さまざまな要素が絡んできます。
ここで議論する「文書作成環境」とは、文章の入力からプレビュー、最終版の生成出力までの総合的なシステムを指します。
(日本語入力システムまで含めてしまうと、あまりにも広範な題材となってしまうためここでは議論しません)

**どのような文書作成環境があるのか? [#x267b3c9]

***マークアップ言語と WYSIWYG [#sbc858be]

**比較検討する際のポイント [#ca7edaea]

***目的との相性 [#w39df64e]

どのような文書作成環境が良いかは、どのような文書を作成するかに大きく依存します。

例えば、学術論文では引用文献や図表の参照などを含み、これらのラベル付とラベル参照などがスムーズにできるほうが望ましいでしょう。また、分野によっては、数式・化学式・チャート図など含むことがあったり、外国語の利用や特殊記号を使用することも想定されます。
例えば、学術論文では引用文献や図表の参照などを含み、これらのラベル付とラベル参照などがスムーズにできるほうが望ましいでしょう。また、分野によっては、数式・化学式・チャート図など含むことがあったり、外国語の利用や特殊記号を使用することも想定されます。技術文書でもこれらの点はいくつかあてはまります。ビジネスの場面においては、時候のあいさつなどの定型文を簡単に選択挿入できたり、毎回決まったスタイルを選択できたりできるほうが便利です。まとまった分量の文書を作成する際には、一貫性のあるスタイルやレイアウトに注意する必要があります。

***学習コスト [#j61e7b89]

使用するソフトウェアの使い方の習得にばかり時間がかかって、肝心の文書作成は一向に進まないなんてことは避けたいものです。一概に学習コストと言っても、初期コストは高いが、慣れてくると楽なものもあれば、難易度が上がるにつれ、学習コストも跳ね上がるという状況も考えられます。まれに文書作成の必要に迫られるだけなのに、初期コストの高い環境を選ぶのは損です。将来的に長く文書作成に関わっていくのであれば、初期コストがすべてではありません。

***ユーザコミュニティとサポート環境 [#w54dc9a5]

何か問題が生じたとき、分からないことがあったときなど、頼る先があることは重要なことです。近くにいる詳しい人、多数のユーザによる相互扶助、開発元によるサポートなど様々な形でのサポートがあります。


***関連ツールの豊富さ [#n7f22cb2]

文書作成環境には通常、 LaTeX や Microsoft Word など、中心となるソフトがありますが、それらのソフトの機能では補えないことをやろうとした際に、別途開発された関連ツールが必要となります。関連ツールの豊富さや、開発のしやすさはその環境における可能性を広げます。


***オワコン度と将来性 [#yd0adbbd]

作成した文書が5年後・10年度には開くことすらできないなんて状況は避けたいものです。
その文書作成環境が将来に渡って広く利用されるものかも考慮に入れましょう。
ユーザコミュニティの活発さやサポート環境の充実度もその環境の人気に大きく関係します。

**LaTeX [#v63ceabb]
**LaTeX 関連 [#v63ceabb]


LaTeX そのものは文書処理システムで、LaTeX を利用して文書作成を行うには、テキストエディタで LaTeX 文書を編集する必要があります。多くのテキストエディタでは LaTeX 用のシンタックスハイライトを行うプラグインなどが用意されています。また、近年は [[TeXShop]] や [[TeXworks]] などの統合環境も開発されており、文章の入力から、プレビュー、最終出力までひとつのソフトウェアで一貫して文書の作成を行うことができます。

***総評 [#b0a702c1]

LaTeX で文書を作成する際の目的として代表的なものとして、特に数式を豊富に含む学術文書が挙げられます。
[[LaTeX]] で文書を作成する際の目的で代表的なものとして、特に数式を豊富に含む学術文書が挙げられます。
数式の出力に関しては定評があり、このことで LaTeX を支持する方も多いです。
また、参考文献や式と図表などの相互参照などの処理にも秀でており、プログラミングを施すことにより、様々な処理を行うことができます。

学習コストに関しては、予備知識としてどのようなものを備えているかにも大きく依存しますが、高いほうであると考えられているようです。
入力を処理して文書を生成する際のエラーメッセージのわかりにくさ、複雑なことをやり始めるとデバッギングに膨大な時間を費やすこともあるなど、障害となる部分も多いです。

ユーザコミュニティには歴史があり、インターネットなどで収集できる情報も豊富です。
しかしながら、コミュニティで初心者がナイーブな質問をすると説教を喰らうなどの現象が起こったり、情報がやたらと難解であったりなど、ユーザコミュニティによるサポートには悪評がつきまといます。

関連ツールは豊富にあります。
PDF、PostScript、SVG、PNG などへの出力が可能で、PDF を最終保存形式として選択するのが主流です。
HTML や ePub への変換には難があります。

オワコン度と将来性については暗い意見がしばし提示されます:

-[[TeX はオワコンなのか?:http://www.slideshare.net/iesli/20141108-senooken-tex]]

[[Google トレンドによる人気度の動向:https://www.google.co.jp/trends/explore#q=%2Fm%2F04mdr&cmpt=q&tz=Etc%2FGMT-9]]からは、ユーザは10年前よりも大幅に減少している可能性が示唆されます。はっきりとした根拠となるデータはありませんが、ユーザ層の縮小と高齢化などもささやかれており、将来が危惧されております。

***概要 [#cadfd4c7]

**HTML と Web 関連技術 [#s5a23b11]

HTML は文書を記述するためのマークアップ言語で、構造化された文書を記述するものとして、広く利用されています。HTML 文書の作成にはテキストエディタや専用のエディタ、ウェブページ作成ソフトなどを使います。文書を表示・印刷するには[[Google Chrome]] などの Web ブラウザにより、HTML 文書を整形表示させたりする必要があります。近年では、ブラウザにより画面に表示させずに、文書整形を行い PDF などに出力する枠組みが開発されてきています。

***総評 [#a32e275e]

HTML はインターネット上で文書を公開する際の標準形式で、膨大な量の HTML 文書がすでに存在します。HTML は、文書の記述方法でしかないので、それ自体は様々な用途に利用可能ですが、何でもできるというわけではありません。MathML の登場まで数式を記述する標準的な方法はありませんでしたし、ルビなどの機能も比較的最近追加されたものです。

HTML には、構造化文書であること、見栄えと構造の分離といった方針など、技術系の方面には非常に好まれる要素があります。数式など特殊な記法が要求されない、通常の文書では非常に優れた文書保存形式であると考えられます。しかしながら、HTML 文書は、ブラウザなどの表示環境によって見栄えが大きく異なるなどの問題もあって、いくつかの分野では、最終的な文書形式としては好まれません。

文字の正確な配置や文書全体のレイアウトなどに神経質になる必要のない、一般的な「読み物」の場合は、HTML で文書を書いて、そのまま公開するという方法でもよいでしょう。

学習コストに関していえば、テキストエディタで HTML を直書きする場合の初期コストはそれほど低くなく、CSS も含めた仕様も複雑なため、習得は容易とは言えません。

HTML の勢いはとどまることなく、今後も世に出回る HTML 文書の数は増えていくことでしょう。しかしながら、HTML の学習者自体の数は減っている可能性もあり、LaTeX 並のオワコンっぷりです:

-[[Google トレンドによる人気度の動向:https://www.google.co.jp/trends/explore#q=%2Fm%2F03g20&cmpt=q&tz=Etc%2FGMT-9]]

かつては、インターネット上で何かを発信するには HTML の学習は必須でしたが、ブログや twitter やその他 SNS で簡単に何かを発信できる現代では、HTML そのものを学ぼうとするものは少ないのでしょう…

**軽量マークアップ周辺 [#z307fe11]

***総評 [#df1271e7]

***Markdown と Atom [#k653c38a]

Atom エディタは Markdown のプレビュー機能を備えており、HTML への出力が可能です。
また、markdown-pdf という追加パッケージで PDF への出力もできます。Git との連携などを考える場合、Atom は非常に簡便な選択肢と言えます。
[[Markdown]] は学習コストの低さと、文書ファイルの見やすさが大きな利点です。機能面では不足を感じることもあるのではないでしょうか。軽量マークアップ言語の中では最も利用者が多いのではないかと思われます。Markdown 文書編集に向いたエディタは様々あり、Markdown から PDF や HTML などの生成も可能です。

***Asciidoc、Pandoc [#x5327fc1]
[[Atom]] エディタは Markdown での文書作成の統合環境とみなすこともできます。
Atom は Markdown のプレビュー機能を備えており、標準で HTML への出力が可能です。
また、markdown-pdf という追加パッケージで PDF への出力もできます。Git との連携によりバージョンコントロールなどを考える場合、Atom は非常に簡便な選択肢と言えます。

***Asciidoc [#x5327fc1]

***Re:VIEW [#dd595ec5]

***Sphinx [#y46c41d9]

**Microsoft Word とワープロソフト [#w6d0f80d]

***総評 [#x55661ff]

数ページ程度のビジネス文書ではおそらく最も手軽で使い勝手のよいものでしょう。
Microsoft Word など、多くのワープロソフトは豊富な機能を備えています。目次や索引の自動生成、相互参照などの長大な文書作成に必須の機能も備えており、幅広い種類の文書に対応できます。
WYSIWYG で操作は直観的です。

学習コストに関しては、単純な文書の作成ではかなり低いと考えられます。
ただし、複雑なことをやろうとすると困難であることには変わりありません。
びっしりとつまったメニューから目的の機能を探すのには苦労します。
学習コストは UI の出来にも大きく依存します。

Microsoft Word に関していえば、インターネット上には入門から上級まで様々な情報であふれています。
書籍も非常に多く、学習するには困らないでしょう。
利用者が多いこともあって、分からないことがあってもしかるべき場所で質問すれば、答えてもらえる可能性は高いです。

ワープロソフトの多くはこれまで、非公開の独自フォーマットを文書保存形式として採用することがありました。このため文書交換や互換性等で問題を引き起こすことが多かったのですが、今後は
国際規格として採用されたフォーマットへの移行もあり、このような不安も軽減されるでしょう。しかしながら、使っているソフトの種類やバージョンによって文書の表示が微妙に異なるなどの、再現性の問題には今後も悩まされるでしょう。

***概要 [#g3241bac]
ワープロソフトの需要はビジネス文書などで多く、今後も継続して利用され続けることでしょう。



**結論 [#ve7acec1]


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% 以下、関連しそうな Wiki 内項目の物置。整理の参考に。

-[[はじめての方へ]]
-[[TeX 以外の組版・レイアウトシステム]]
-[[Markdown]]
-[[Pandoc]]
-[[reStructuredText]]
-[[Sphinx]]
-[[Re:VIEW>ReVIEW]]
-[[PukiWiki]]
-[[LibreOffice/Apache OpenOffice>LibreOffice]]
-[[Microsoft Office]]
-[[AsciiDoc:http://www.methods.co.nz/asciidoc/]]