* 書体 [#a48uy09v]

LaTeX での,書体(のバリエーション)に関する正確な呼称等を紹介します.

// // この項目のタイトルを「字形」としたのはあまりよくないのでは?
// // 実際,「書体」の各属性の話をしようとしているように見受けられます.
// というコメントが 2010年2月の段階で書き込まれてから残り続けていましたので…
(項目名を「字形」から「書体」に変更しました.以下の内容はそのまま移植しただけなので,誤りを発見したら修正してください)
// No related pages found. なので,項目名変更に関しては全く支障はないはずです.
// 字形というページについては No related pages found. でしたので,項目名変更に関しては全く支障はないはずです.
// ただ,当の呼称等はまったくもって正確性が疑わしいので修正お願いします.
// 雑多な内容が同一ページに混ざっている印象もあります…
// あるいは,そもそも別のフォント関連のページにマージしても良いかもしれません.

&color(White,#5F2F2F){  ''◆CONTENTS◆''  };&br;

----
#contents
----

* 属性 [#ibea73e1]

** shape [#wae76071]
the default shape: {\upshape text}
 \textup{text}    % upright (日本では「立体」とも呼ばれる)
 \textit{text}    % italic (for Roman and typewriter families)
 \textsl{text}    % slanted (oblique とも呼ばれる)
 \textsc{text}    % small caps

** series [#y8329fe7]
the default series: {\mdseries text}
 \textmd{text}    % medium (medium-face)
 \textbf{text}    % boldface (日本では「太字」、「太(明朝/ゴシック)体」とも呼ばれる)
 ???              % lightface

和文ボールド体は、標準的には「太い太字(bx)」が使われる(「細い太字(b)」ではなく)。

** family [#adf720f5]
the default family: {\rmfamily text}/{\mcfamily テキスト}
 \textrm{text}    % Roman        (⟷  \textmc 明朝体)
 \textsf{text}    % sans serif   (⟷  \textgt ゴシック体)
 \texttt{text}    % typewriter
(⟷ 和文で対応すると思われる字体を挙げている)

** size [#t1407813]

** encoding [#g1ce053b]


* デフォルト字形 [#gfe7e8a2]
 - 章節名          --  boldface
 - \emph{text}    --  italic shape(和文部分はゴシック体)  使用例:[強調,書誌名(bibtex)]
 - \textit{text}  --  使用例:[外国語(ラテン語等),法律的事件名,船名,...]
 - \mathit{x}     --  使用例:[変数名,変関数名] (the default in mathmatical expression)

参考 → [[表記の哲学]]

** 工夫 [#aad0b059]
デフォルトの\emph{}を再定義し欧文・和文の見映えを整合させる試み.(\usepackage[uplatex,deluxe]{otf}の使用を前提)
デフォルトの \emph{} を再定義し欧文・和文の見映えを整合させる試み.(\usepackage[uplatex,deluxe]{otf} の使用を前提)
 - \emph{和文(と欧文)の強調}
      これをsans serif/ゴシック体化する例は
      これを sans serif/ゴシック体化する例は
      \renewcommand{\emph}[1]{\textsf{\textgt{#1}}}
 - \textsf{\textgt{日本語書誌名}} (同上)
 - \textit{英語書誌名}


* 注意点 [#x4f65b98]

** 欧文字形 [#g444eb7e]
- upright shapeのことを指してRoman体と言う人もいる(しかしこれでは Roman family との混同を招く虞れがある)

- upright shape のことを指して Roman 体と言う人もいる(しかしこれでは Roman family との混同を招く虞れがある)

** 和文字形 [#v21b4d92]

*** 多ウェイト化を使わない場合の注意 [#hccbf9b1]
もしも多ウェイト化:\usepackage[uplatex,deluxe]{otf} を使わない場合には,
もしも多ウェイト化 \usepackage[uplatex,deluxe]{otf} を使わない場合には,
 - \textbf{テキスト}    → 純粋なボールド体にはならない
 - \textgt{テキスト}    → 純粋なゴシック体にはならない
その代わりに上記は両者ともボールドゴシック体(すなわち\textbf{\textgt{テキスト}})にされてしまう.これらの三者の区別が無視されることを問題視する人もいる.
その代わりに上記は両者ともボールドゴシック体(すなわち\textbf{\textgt{テキスト}})にされてしまう.~
これらの三者の区別が無視されることを問題視する人もいる.

*** 多ウェイト化 [#neea1b5d]
\usepackage[uplatex,deluxe]{otf}を使った例:
-「ヒラギノ5書体揃い踏み」 http://blogs.yahoo.co.jp/igproj_fusion/14119727.html
-「日本語フォントのセットアップ」 http://www.fugenji.org/~thomas/texlive-guide/font_setup.html

\usepackage[uplatex,deluxe]{otf} を使った例:
- [[ヒラギノ5書体揃い踏み:http://blogs.yahoo.co.jp/igproj_fusion/14119727.html]]
- [[フリーフォントを活用するために:http://fugenji.org/thomas/texlive-guide/free_font.html]]


* 関連リンク [#udbeddca]

- [[LaTeX Resources | Reference / Typefaces:http://web.archive.org/web/20120331231131/http://latex.computersci.org/Reference/Typefaces]]
- [[The teTeX HOWTO: The Linux-teTeX Local Guide - LaTeX commands:http://tldp.org/HOWTO/TeTeX-HOWTO-4.html]]
- [[LaTeX2e font selection:http://tex.loria.fr/general/new/fntguide.html]]