*楽譜 [#z503491d]

#contents

*[[LilyPond:http://www.lilypond.org/]] [#k98806cb]

[[LilyPond:http://www.lilypond.org/]] はオープンソースでクロスプラットフォームの楽譜作成ソフトウェアです。~
楽譜要素の配置に要する計算の大部分をPythonスクリプトで行い、その結果を紙面にタイプセットするためのポストプロセッサとしてのみTeXを用いていることが、MusiXTeXとは思想を異にしています。~
*[[MusiXTeX:http://www.ctan.org/pkg/musixtex]] [#l0a501fd]

**License [#zbae2148]
-[[WIMA: Werner Icking Music Archive:http://icking-music-archive.org/]] 総本山。
--[[MusiXTeX and Related Software:http://icking-music-archive.org/software/htdocs/index.html]]

GPLv3
**MusiXTeX とは [#r3b8c608]
TeXで楽譜を書くための拡張マクロパッケージです。ASCII表記での綴りはMusiXTeXです(Xは大文字が正しい)。~

**ChangeLog [#pfdb8ffc]
歴史的には、MusicTeXをベースにして、音符の横幅の割付方法を改良した(TeX内部で計算できる内容には限度があるので、処理を外部実行ファイル musixflx に任せて細かい処理を行えるようにした)のがMusiXTeXです。(&color(red){Musi};cTeX + MusicFle&color(red){x}; = MusiXTeX)

http://git.savannah.gnu.org/gitweb/?p=lilypond.git
ライセンスは(ver.T.104以降)GNU GPL v.2 or laterです。

**楽譜エディタ [#z6ca9dda]
WYSIWYGあるいはWYSIWYMeanタイプの楽譜エディタ。TeXとは無関係のものも含みます。~
[[LilyPond – みんなの楽譜作成: より簡単な編集手段:http://www.lilypond.org/easier-editing.ja.html]] も参照。~

-[[MuseScore:http://musescore.org/]]
-[[Denemo:http://denemo.org/]]
-[[Frescobaldi:http://www.frescobaldi.org/]]
-[[Canorus:http://canorus.sourceforge.net/]]
-[[TuxGuitar:http://www.tuxguitar.com.ar/]]
-[[NtEd:http://vsr.informatik.tu-chemnitz.de/~jan/nted/nted.xhtml]]
-[[LyX]]
--[[Support for LilyPond-Book:http://wiki.lyx.org/LyX/NewInLyX20#lb]]
-[[TeXShop]]
--[[LilyPond Engines for TeXShop:http://sole.dimi.uniud.it/~nicola.vitacolonna/home/software/lilypond-texshop/]]
-[[Emacs]]
--[[テキスト エディタ サポート:http://www.lilypond.org/doc/v2.18/Documentation/usage/text-editor-support]]
-[[Vim]]
--[[テキスト エディタ サポート:http://www.lilypond.org/doc/v2.18/Documentation/usage/text-editor-support]]
**履歴 [#y424375c]
-[2015-02-28] ver.1.16 (T.116)が出ました。
-[2011-04-03] ver.1.15 (T.115)が出ました。

**関連リンク [#z66be199]
-[[LilyPond:http://www.lilypond.org/]] (GNU Music Typesetter) Pythonで書かれたスクリプト集。最近のものはTeXベースでなくなった模様。
-[[Rosegarden:http://www.rosegardenmusic.com]] WYSIWYM(ean)タイプのエディタ兼シーケンサ。Linux系限定。出力はLilyPond。
-[http://ansuz.sooke.bc.ca/entry/285 lilypond-bookとLaTeXで音楽の植字]
主著者である故Daniel Taupin氏自身が最後にまとめたバージョンはT.112です。その後、バグ修正やwell-known拡張パッケージの同梱(T.113・T.114)、e-TeX拡張への対応(T.115→1.15)等の活動が、TeX-music Maliling Listのコミュニティによって続けられています。~
公式最新バージョンは1.16 (T.116)です。

*[[MusiXTeX:http://www.ctan.org/pkg/musixtex]] [#l0a501fd]

-[[WIMA: Werner Icking Music Archive:http://icking-music-archive.org/]] 総本山。
--[[MusiXTeX and Related Software:http://icking-music-archive.org/software/indexmt6.html]]
**インストール [#zdd8bb18]

**ニュース [#y424375c]
-[2011-04-03] T.115が出ました。(2011-04-22 変更点を訂正加筆しました)
//-[2009-12-29] T.114が出ました。
//-[2008-01-01] インストールを最新版T.113に準拠。その他微修正。
//-[2006-01-23] 本体の配布方法が今後zip書庫に統一されるようです。(tar.gzおよびrpmは廃止の方向。TeX-music Mailig Listより)
//-[2006-1-21] musixlyrを入れなければいけないようなので追記。修正あればお願いします。
//-[2006-1-18] M-Txソースの修正からMIDIを作る方法に訂正しました。
//-[2005-12-21] 最近Windows環境にPMX, M-Txをインストールしましたので、インストールと処理方法について追記しました。
// ちょっと修正 2005-12-24
//-[2005-07-31] MusiXTeX ver.T.113のBeta Releaseが出ました。
//T.112におけるknown bugのfixが中心です。いくつかの重要な拡張マクロとPS-Type1フォントが同梱されるようになりました。(musixtex-t113.zip 6.1MB)
//-[2005-01-04] ということで,とりあえずリンクを現状に合わせ,いくつかの情報を追加してみました。
//-[FIXME] かなり以前に書きかけたままの状態です。どなたか完成させてください。

**MusiXTeX とは [#r3b8c608]
//TeXで楽譜を書くための拡張マクロパッケージです。総本山は[[Werner Icking Music ArchiveのMusiXTeX and Related Software:http://icking-music-archive.org/software/indexmt6.html]]です。[[CTAN:help/Catalogue/entries/musixtex.html]] にもありますがミラーが不定期です。
TeXで楽譜を書くための拡張マクロパッケージです。[[CTAN:help/Catalogue/entries/musixtex.html]] にあります。
なお、ASCII表記での綴りはMusiXTeXです(Xは大文字が正しい)。

主著者である故Daniel Taupin氏自身が最後にまとめたバージョンはT.112で、そのknown bugを訂正し、いくつかのwell-known拡張パッケージを同梱する等の活動がT.113以後コミュニティによって続けられています。

現在の公式最新バージョンはT.115です。T.115はe-TeX拡張に正式に対応し、標準配布にて100パートまでの楽譜を組版可能とするとともに、スラー・連桁・トリル・グループなどの最大数がパート数と独立に任意に設定できるよう、大幅な改良を行いました。なお、e-TeX拡張を含まないTeXを用いる場合でもT.114上位互換として従来通り12パートまで(条件によりそれ以上)の組版が可能です。

***インストール [#zdd8bb18]

TeX Live, W32TeX には最初から MusiXTeX がインストールされています.~

// インストールの説明はT.114のarchiveの分析が済み次第整理しますが、一から書き直しの見込みです。
//手動でのインストール(ここでは、総本山からgetしたT.115を用いて説明します)は,おおむね以下のようにします。
//+書庫を適当な一時ディレクトリに展開します。多数のサブディレクトリができます。その最上位にできる musixdoc.pdf がマニュアル(英語)です。なお、2008/01/01現在CTANにある書庫は musixdoc.pdf のPDF化手段と書庫内位置の違いだけで、他の全ファイルやこれ以下のインストール手順は同一です。
//+doc ディレクトリの中身はドキュメントとそのソースファイルです。これらは適当な場所にコピーします。
//+tex ディレクトリ内の全ファイルを $TEXMF/tex/generic/musixtex/ に入れます。(ディレクトリがない場合は新規作成、以下同様)
//+fonts/mf ディレクトリ内の METAFONT ソースを $TEXMF/fonts/source/public/musixtex/ (W32TeX の場合) または $TEXMF/fonts/source/public/musixtex-fonts/ (TeX Live の場合) に入れます。
//+fonts/tfm ディレクトリ内の tfm ファイルを $TEXMF/fonts/tfm/public/musixtex/ (W32TeX の場合) または $TEXMF/fonts/tfm/public/musixtex-fonts/ (TeX Live の場合) に入れます。
//+fonts/type1 ディレクトリ内の Type1 PSフォントを $TEXMF/fonts/type1/public/musixtex/ (W32TeX の場合) または $TEXMF/fonts/type1/public/musixtex-fonts/ (TeX Live の場合) に入れます。
//+dvips ディレクトリ内の musix.map を $TEXMF/fonts/map/dvips/musixtex/ (W32TeX の場合) または $TEXMF/fonts/map/dvips/musixtex-fonts/ (TeX Live の場合) にコピーし(これは必ず $TEXMF 配下にする)、コマンドラインから updmap --add musix.map(或いは、updmap-sys --enable Map=musix.map)を実行します。
//+dvips ディレクトリ内の psslurs.pro を $TEXMF/dvips/musixtex にコピーします。
//+(W32TeX, TeX Live 以外の場合)systems ディレクトリ内から適切な musixflx の実行ファイルを選ぶか、必要により musixflx.c を自分で再コンパイル(gccなら gcc -O2 musixflx.c -o musixflx, MSVCなら cl /MD musixflx.c )し、PATH の通ったディレクトリにコピーします。(W32TeX, TeX Live には musixflx.exe が含まれているので何もしなくてOK.W32TeX には musixflx.exe が web2c-w32.tar.xz に含まれています.)
//+システムによっては必要により texhash ないし mktexlsr を実行します。
//
//これにより、MusiXTeX本体、Type1フォント、歌詞をサポートするmusixlyrパッケージ、dvips依存命令でスラーをPS化するmusixpsパッケージが導入されます。
//
//上記で$TEXMFのかわりに$TEXMFLOCALにインストールしても良いですが、/fonts/map/dvips/musixtex/musix.map (W32TeX の場合) または /fonts/map/dvips/musixtex-fonts/musix.map (TeX Live の場合) は updmap との関係上、必ず$TEXMFにコピーする必要があります。


MusiXTeXは楽譜を作成するのに3パスの処理を必要とします。また,LaTeX文章中に楽譜の例を引用する場合を除いて,LaTeXではなくplain TeXを使います。
例えばfoo.texがあるとすれば
+ euptex foo
+ musixflx foo
+ euptex foo

のように実行します。

和文フォントを適切に定義して (e-)(u)pTeX を用いるだけで,日本語も問題なく扱えます。~
なお、和文を含む曲名・パート名等を表示するなどの場合、必要とされる全各種サイズの和文フォントを正しく定義しておかないと、和文フォントがdviドライバのデフォルト(通常10pt明朝体)で置換され欧文フォントに比べて小さくなったり、抜け落ちたりしてしまいます。~
必要な定義の入手はリンク欄を参照ください。~
和文フォントを適切に追加定義して (e-)(u)pTeX を用いることができます。定義がない場合、和文フォントがdviドライバのデフォルト(通常10pt明朝体)で置換され欧文フォントに比べて小さくなったり、抜け落ちたりしてしまいます。必要な定義の入手はリンク欄を参照ください。~

//標準配布では12パートまで(ただしトリル等一部記号は同時使用6パートまで)の楽譜を書くことが出来ます。さらに大規模な楽譜には [[e-TeX]] の拡張機能(32768個のレジスタ)を利用する実験的な拡張マクロが存在し、日本語を含む大規模楽譜の組版も peTeX (→[[qa:50527]]) およびe-pTeX(→[[qa:50548]]、[[qa:51142]]、[[e-pTeXについてのwiki:http://sourceforge.jp/projects/eptex/wiki/FrontPage]]) の登場で可能になりました。なお、この拡張機能を取り込んだ次期バージョン、および次章で紹介されるプリプロセッサPMXの拡張版が、PMXの作者Don Simons氏他により開発・テスト中です。

歴史的には,MusicTeXをベースにして,音符の横幅の割付方法を改良(TeX内部で計算できる内容には限度があるので,処理を外部実行ファイル musixflx に任せ,きめ細かい処理を行えるように)したのがMusiXTeXです。

ドキュメントの PDF 版(バージョン T.102)を
&ref(http://oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/texfaq/musixdoc.pdf,ここ);
に置いておきます(約 700 KiB)。
に置いておきます(約 700 KiB)。~
ドキュメントの日本語版は
[[MusiXTeX (MusicTeX) による楽譜ライブラリ:http://www.mab.jpn.org/musictex/]]
(M.A.B.) の [[MusiXTeXの日本語版マニュアル:http://www.mab.jpn.org/musictex/musixtex_j.html#MusiXJdc]] にあります。古いバージョンT.98相当ですが、MusiXTeXの記述文法自体は最新のver.1.16(T.116)に至るまでほとんど変更がないので、現在でも有用です。


多数の拡張パッケージが,[[Werner Icking Music Archive:http://icking-music-archive.org/]]
の [[MusiXTeX and Related Software:http://icking-music-archive.org/software/indexmt6.html]]
から得られます。



**[[PMX:http://www.ctan.org/pkg/pmx]], [[M-Tx:http://www.ctan.org/pkg/mtx]] [#w4e7f46d]
**[[PMX:http://www.ctan.org/pkg/pmx]], [[M-Tx:http://www.ctan.org/pkg/m-tx]] [#w4e7f46d]

PMX は MusiXTeX のプリプロセッサです。
[[Werner Icking Music Archive:http://icking-music-archive.org/]]
の [[MusiXTeX and Related Software:http://icking-music-archive.org/software/indexmt6.html]]
が現在の配布元です。
[[CTAN:help/Catalogue/entries/pmx.html]]
でミラーされています。
これは MML に似た文法で記述するので,MusiXTeX そのままの文法で記述するよりはるかに効率良く楽譜を作成できます。[[MIDI:http://oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/midi/]] も生成できます(ただし同一パートの複数のタイが処理できない等の制限有り,専らデバッグ用の機能)。
の [[MusiXTeX and Related Software /software/pmx:http://icking-music-archive.org/software/pmx/]]
が現在の一次配布元です。~
これは MML に似た文法で記述するので,MusiXTeX そのままの文法で記述するよりはるかに効率良く楽譜を作成できます。[[MIDI:http://oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/midi/]] も生成できます(ただし同一パートの複数のタイが処理できない等の制限有り,専らデバッグ用の機能)。~
最新版はver.2.70です。ver.2.6以降の系列は、24パートまでの組版に対応するかわりにMusiXTeX T.115以降とe-TeX拡張を含むTeXが必須となっています。

最新版はver.2.619です。これは差分配布なのでver.2.5を入れてから上書きします。ver.2.6系列は24パートまでの組版に対応するかわりにMusiXTeX T.115以降とe-TeX拡張を含むTeXが必須となりました。一方、ver.2.521までのバージョンで生成した従来の.texファイルは、MusiXTeX T.115以降でも問題なく組版可能です。


M-Tx は PMX のさらなるプリプロセッサで,歌詞の取り扱いを容易にします。
[[Werner Icking Music Archive:http://icking-music-archive.org/]]
の [[MusiXTeX and Related Software:http://icking-music-archive.org/software/indexmt6.html]]
が現在の配布元です。
// [[CTAN:help/Catalogue/entries/mtx.html]] でミラーされています。コメント化:v0.60以降ミラーされていません
なお、M-Txの24パート拡張版は存在しません。~
の [[MusiXTeX and Related Software /software/mtx:http://icking-music-archive.org/software/mtx/]]
が現在の一次配布元です。
ver.0.60無印はバグがあり、最新版はPatch version 0.60d 19 October 2008(Pascal source files with Win32 binary。同OS X版もある。)です。これは差分配布で、使用にはver.0.60無印のzipからmtx.texだけ取ってくる必要があります。ドキュメントも別配布になっています。~
なお、M-Txの24パート拡張版は残念ながら存在せず、PMX ver.2.6以降との組み合わせでも12パートまでの対応となります。

ver.0.60無印はバグがあり、最新版はPatch version 0.60d 19 October 2008(Pascal source files with Win32 binary。同OS X版もある。)です。~
これは差分配布で、使用にはver.0.60無印のzipからmtx.texだけ取ってくる必要があります。ドキュメントも別配布になっています。~
// 上記、あとで整理します。

PMX、M-Txとも、内部的にはASCIIを前提としたプログラムですが、マルチバイト文字(和文等)も普通に通ります。~
.texファイルと同じところに ファイル名.mod というファイルを作成しそこに必要な和文フォント定義を書くか、別ファイルを \input すれば、大きな問題はなく使用可能です。~

Windowsの場合、TeX Live, W32TeX に含まれています。~
//手動でインストールする場合は次のようにします。(他のOSでも似たようなものでしょう。)ここで、$TEXMFはC:\w32tex\share\texmf-localなど、自分の環境に置き換えてください。~
//
//PMXを解凍し、
// tex\pmx.texを$TEXMF\tex\latex\pmxに、// 下記注参照
//tex\pmx.texを $TEXMF/tex/generic/musixtex/misc に、
//binの中身すべてをPATHの通ったところにコピーします。
//
//M-Txは解凍後、
//prepmx.exeをPATHの通ったところにコピーし、
// mtx.texを$TEXMF\tex\latex\mtxにコピーします。// 下記注参照
//mtx.texを $TEXMF/tex/generic/musixtex/misc にコピーします。

//2006.01.21追記ここから
// しかし、このままでは.pmxファイルのコンパイルでエラーが発生するため、
// [[CTAN:macros/musixtex/taupin/add-ons/]]
// にあるmusixlyr21c.zipをダウンロード・解凍し、解凍してできたファイル中の「musixlyr.tex」を$TEXMF/tex/generic/musixtex/misc にコピーします。
//他にもダウンロード・コピーしないといけないかもしれません。
//このことについて知っている人は修正よろしくお願いします。
//2006.01.21追記ここまで

//↑あれ?私の環境では入れなくても大丈夫だったのですが…。どのようなエラーが出ましたか?

// 2008.01.01 ↑T.112は同じver.noで複数の改訂があり、後期の配布にはmusixlyrが含まれています。またT.113をインストールした場合はmusixlyrが最初から含まれています。本体のインストール方法をT.113に合わせたのに伴い、ここはobsoleteになるのでコメントアウトさせて頂きました。

// 注 2005.12.24
// 確かに$TEXMF/latex の下でも、大抵はkpathsearchが見つけてくれるので
// 動作はしますが、PMX,M-TxはLaTeXとは全く無関係なものなので、
// ここに入れるのは推奨できません。
// MusiXTeXの子分ですから$TEXMF/tex/generic/musixtex/misc にコピー
// するのが適切と思います。直しておきました。

// 注を書いてくださった方へ
// ご指摘ありがとうございました。

Windowsの場合、PMX、M-Txとも、TeX Live, W32TeX に含まれています。~
//Linux に PMX をインストールするには、PMXを解凍し、Makefile を適宜修正(GCC の場合には、Makefile の先頭あたりに
// FC = gfortran
//を追記)して
// make
// su
// make install
//します。


PMX、M-TxともASCIIを前提としたプログラムです。M-Txは問題がないが、PMXはいわゆるShift JIS backslash(0x5c)問題があります(inline literal TeX stringまたはTeX string and terminatorと誤認)。現在ではUTF-8で記述し(e-)upTeXを使うのが回避方法となるでしょう。Shift JISのままでいくならば、M-Tx段階での歌詞記述で「ソ」は「{ソ}」、「ソ{}」などと記述する必要があります。

PMX使用時の和文フォント定義は、.texファイルと同じところに ファイル名.mod というファイルを作成し、その中で和文フォント定義を \input すれば、.texファイルを毎回書き換えることなく対応可能となります。この手法は他の独自定義マクロの追加等にも使えます。


// 以下はソフトウェアの説明では無く動作サンプルのため、subsubsectionとして独立させました。
*** PMX事始めサンプル [#be2b0a4c]
では、[[結城さんのページ:http://www.hyuki.com/dig/music.html]]にあるサンプルをコンパイルしてみましょう。私はきらきら星のソースをmozart.mtxと名づけてテストしました。(日本語の歌詞も扱えるのですね!)

 del mozart.mx2
 prepmx mozart
 pmxab mozart
 euptex mozart
 musixflx mozart
 ptex2pdf -e -u mozart

最初のmozart.mx2の削除については、初めてコンパイルしたのであれば行う必要がありません。ただし、修正後の再コンパイル時には絶対に行ってください。

TeXとは関係ありませんが、MIDIも作ってみましょう。先ほど作ったM-Txソースの一行目(プリアンブル部であればどこでも良い)に、次のように書いておきます。

 PMX: I

Iの後ろにオプションをつけることで、音色などを変更することが出来ます。(詳細はマニュアルをご覧ください。)楽譜作成の流れと同様にprepmxコマンドで処理します。

 prepmx mozart
 pmxab mozart

を実行することで、mozart.midが生成されます。

出来上がったMIDIファイルを携帯電話の着メロにしてみるのも楽しいかもしれません。VodafoneやAUの方は[[SMF to SMAFコンバータ:http://smaf-yamaha.com/jp/tools/downloads.html]]、DoCoMoの方は[[着メロコンバータ:http://red.kakiko.com/kana/]], [[MIDIToMLD [Internet Archive]:http://web.archive.org/web/20090225231737/http://tokyo.cool.ne.jp/ittake/java/java.html]]をお使いください。
// 以下、わざわざPMXでMIDIを作らずともフリーのMIDIシーケンサーがあるわけですし、TeXと携帯着メロはあまりにも無関係すぎるので、コメント化しました。
//出来上がったMIDIファイルを携帯電話の着メロにしてみるのも楽しいかもしれません。VodafoneやAUの方は[[SMF to SMAFコンバータ:http://smaf-yamaha.com/jp/tools/downloads.html]]、DoCoMoの方は[[着メロコンバータ:http://red.kakiko.com/kana/]], [[MIDIToMLD [Internet Archive]:http://web.archive.org/web/20090225231737/http://tokyo.cool.ne.jp/ittake/java/java.html]]をお使いください。


**関連リンク [#e3c7a328]
*** 本体・使い方関係 [#k8684b0a]
-[[MusiXTeX - Wikipedia>Wikipedia.ja:MusiXTeX]]
-[[竜棲まう図書館:音楽室:http://ryusuma.web.fc2.com/music_room/]]
-[[Ubuntu Weekly Recipe:第245回 Ubuntuで楽譜の作成と出力をする|gihyo.jp … 技術評論社:http://gihyo.jp/admin/serial/01/ubuntu-recipe/0245]]
-[[MusiXTeX (MusicTeX) による楽譜ライブラリ:http://www.mab.jpn.org/musictex/]]
(M.A.B.) [[MusiXTeXの日本語版マニュアル:http://www.mab.jpn.org/musictex/musixtex_j.html#MusiXJdc]] があります。
-[[MusiXTeXによる楽譜の組版:http://homepage1.nifty.com/kuuku/pub/musixtex/]] 日本語フォントの定義,Yet Another スラーのPS化,各種Tipsなど
-[[楽譜に初挑戦♪ ―:http://hiyohiyo.asablo.jp/blog/cat/musixtex/]]
-[[score:http://homepage2.nifty.com/tonomu/score/score.html]]
-[[備忘のための MusiXTeX ノート:http://maucamedus.net/musixtex.html]] (まうかめ堂)
-[[MusiXTex日記>http://egf.air-nifty.com/forest/musixtex/]] (Ever Green Forest -- blog)
-[[MusiXTeXによる楽譜ライブラリ:http://homepage3.nifty.com/idoido/strings/musixtex.html]] (Idogawa さん)
-[[MusiXTeX入門 [Internet Archive]:http://web.archive.org/web/20050305192737/http://yoneda-www.cs.titech.ac.jp/~kota/mxt/mxt_a01.html]] (Kitamura Kota さん)
-[[TeX、MusiXTeX、PMX導入記:http://www3.ocn.ne.jp/~yes.sato/dounyu.htm]]
-[[PMX 事始め:http://www.d8.dion.ne.jp/~pt2k/doc/pmx/]] 入門編
-[[PMXについて [Internet Archive]:http://web.archive.org/web/20070210201503/http://amues.hp.infoseek.co.jp/pmx.html]] PMXクイックリファレンス日本語版(作成中)あり
-[[MuseScore>http://musescore.org/]]
作曲&楽譜作成のフリーソフトウェア
-[[Canorus:http://canorus.sourceforge.net/]] 開発が終了した NoteEdit の後継プロジェクト。Linux/Windows/Mac OS X で動作する。 
-[[NtEd:http://vsr.informatik.tu-chemnitz.de/staff/jan/nted/nted.xhtml]] NoteEditの原作者による新しいソフトウェア。Linux系限定。独自の組版エンジンを持つWYSIWYGタイプに進化した模様です。
-[[NoteEditの新版:http://developer.berlios.de/projects/noteedit]] 旧NoteEditの作業を引き継いだプロジェクト。Linux系限定。
-[[MuX2d - Editor for MusiXTeX:http://mux2d.sourceforge.net/]] ([[SourceForge Project Page:http://sourceforge.net/projects/mux2d]]) WYSIWYM(ean)タイプのエディタ兼シーケンサ。Linux系限定。開発が止まっている模様。

*** WYSIWYGエディタ関係 [#t1f8f370]
-[[Canorus:http://canorus.sourceforge.net/]] 開発が終了した NoteEdit の後継プロジェクト。Linux/Windows/Mac OS X で動作する。MusiXTeXの出力もできるようである。(下記LilyPondやその他の形式出力も多数サポート)


*** MusiXTeX以外のTeXベース楽譜組版システム [#t1acb611]
-[[OpusTeX:http://www.muri-gries.ch/OpusTeX/]] MusiXTeXの弟分ともいえる存在で、MusiXTeXの副著者Andreas Egler氏が、MusiXTeXの機能拡張方針やライセンス条項を巡ってDaniel Taupin氏と何らかの対立をし、開発ブランチを分岐させたもの。ライセンス制約が強い。旧MusicTeXに対する上位互換性を意図的に断ち、グレゴリオ聖歌組版の改善等の独自新機能を組み込むことを意図していたが、バグを多く残したまま1998年(ver.0.84)以降長年にわたり開発停止状態にある。頭記リンク先(2015/04/04現在)にはベータ版ver.0.93が存在するものの、Egler氏は関与を打ち切った模様である。~
[[Ubuntu:https://launchpad.net/ubuntu/+source/opustex]]にはNon-Freeの分類でver.0.84が収録されている。
なお、本家MusiXTeX T.113以降に同梱されるようになったPostScript Slurs (Type K) は、元々はOpusTeX用に作られたものである。
-[[The Gregorio project:http://home.gna.org/gregorio/]] グレゴリオ聖歌の組版。LuaTeXまたはOmegaを応用して1パスの組版を可能にしているとのこと。ただし、開発は止まっている。
-[[GuitarTeX:http://guitartex.sourceforge.net/]] (ギターに特化したもの)
-[[OpusTeX:http://packages.ubuntu.com/source/hardy/opustex]] MusiXTeXの副著者Andreas Eglerが、MusiXTeXの機能拡張方針やライセンス条項を巡ってDaniel Taupinと何らかの対立をし、開発ブランチを分岐させたもの。ライセンス制約が強い。旧MusicTeXに対する上位互換性を意図的に断ち、グレゴリオ聖歌組版の改善等の独自新機能を組み込むことを意図していたが、バグを多く残したまま1998年以降長年にわたり開発停止状態にある。なお、本家MusiXTeX T.113に取り入れられたPostScript Slurs (Type K) は、元々はOpusTeX用に作られたものである。(2010-11-13 Debian/non-freeからは削除された模様でありリンク先をUbuntuに変更)
-[[The Gregorio project:http://home.gna.org/gregorio/]] グレゴリオ聖歌の組版。LuaTeXまたはOmegaを応用して1パスの組版を可能にしているとのこと。


*[[LilyPond:http://www.lilypond.org/]] [#k98806cb]

[[LilyPond:http://www.lilypond.org/]] はオープンソースでクロスプラットフォームの楽譜作成ソフトウェアです。~
楽譜要素の配置に要する計算の大部分はPython((実行環境要求はPython2.4以降とされている。Python2系列はMBCS基本であり文字コードによっては和文をうまく扱えません。Unicode化されたPython3について言及がないため、現在でも和文の取り扱いに難がある可能性がありますが、未調査です。))で書かれたスクリプトで行います。当初はその結果を紙面にタイプセットするためのポストプロセッサとしてのみTeXを用いていましたが、しばらく前からPDF/PostScript直接出力となり、ユーザーレベルではTeXと直接関係のない(([[Requirements for running LilyPond:http://www.lilypond.org/doc/v2.19/Documentation/contributor/requirements-for-running-lilypond]] なお、フォントは当初METAFONTで書かれたものが現在でも使われており、ドキュメントはTexinfoでの記述である等、開発者レベルではTeXとの関係が今でもあります。これは、LilyPondの前身がMusiXTeX用プリプロセッサMPPであったことにも由来しています。))システムとなっています。

**License [#zbae2148]

GPLv3

**ChangeLog [#pfdb8ffc]

http://git.savannah.gnu.org/gitweb/?p=lilypond.git

**関連リンク [#z66be199]
-[[Ubuntu Weekly Recipe:第245回 Ubuntuで楽譜の作成と出力をする|gihyo.jp … 技術評論社:http://gihyo.jp/admin/serial/01/ubuntu-recipe/0245]]
-[[Rosegarden:http://www.rosegardenmusic.com]] WYSIWYM(ean)タイプのエディタ兼シーケンサ。Linux系限定。出力はLilyPond。
-[http://ansuz.sooke.bc.ca/entry/285 lilypond-bookとLaTeXで音楽の植字]


**楽譜エディタ [#z6ca9dda]
WYSIWYGあるいはWYSIWYMeanタイプの楽譜エディタ。TeXとは無関係のものも含みます。~
[[LilyPond – みんなの楽譜作成: より簡単な編集手段:http://www.lilypond.org/easier-editing.ja.html]] も参照。~

-[[MuseScore:http://musescore.org/]] 独自WYSIWYGのみ
-[[Denemo:http://denemo.org/]]
-[[Frescobaldi:http://www.frescobaldi.org/]]
-[[Canorus:http://canorus.sourceforge.net/]] LilyPond, MusiXTeXのexport可。
-[[TuxGuitar:http://www.tuxguitar.com.ar/]]
-[[NtEd:https://vsr.informatik.tu-chemnitz.de/~jan/nted/nted.xhtml]] 独自WYSIWYGのみ
-[[LyX]]
--[[Support for LilyPond-Book:http://wiki.lyx.org/LyX/NewInLyX20#lb]]
-[[TeXShop]]
--[[LilyPond Engines for TeXShop:http://sole.dimi.uniud.it/~nicola.vitacolonna/home/software/lilypond-texshop/]]
-[[Emacs]]
--[[テキスト エディタ サポート:http://www.lilypond.org/doc/v2.18/Documentation/usage/text-editor-support]]
-[[Vim]]
--[[テキスト エディタ サポート:http://www.lilypond.org/doc/v2.18/Documentation/usage/text-editor-support]]
-[[MuX2d - Editor for MusiXTeX:http://mux2d.sourceforge.net/]] ([[SourceForge Project Page:http://sourceforge.net/projects/mux2d]]) WYSIWYM(ean)タイプのエディタ兼シーケンサ。Linux系限定。開発停止状態。



*abc notation [#b68ebbea]
-[[abc notation:http://abcnotation.com/]] アスキー文字を並べて譜面を表現できるように考案された記法
-[[abcjs:https://github.com/paulrosen/abcjs]]
-[[ABC記譜法で書かれたテキストを楽譜にしてくれるJavaScript『abcjs』:http://www.ideaxidea.com/archives/2011/04/abcjs.html]]




*コメント [#xfedecca]
- MusiXTeXのインストールの手順ですが、dvipdfmxを使うためにはmusix.mapを適当なディレクトリーにコピーして、$TEXMF/dvipdfmx/config/dvipdfmx.cfgに f musix.map という行を追加する必要があるのではないでしょうか。 -- .. &new{2008-02-27 (水) 05:29:52};
- METAFONTファイルがあればmapファイルやType1フォントは不要ではないでしょうか.
- dvipdfmxはTFMと同名のType1フォントがあれば,マップファイルがなくてもType1フォントを使います. -- uchiyama &new{2008-02-27 (水) 12:03:35};
- 出力デバイスに依存しないPDFやPostScriptファイルを作成するためにはType1フォントが必要です. -- uchiyama &new{2008-02-27 (水) 12:04:38};

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