[[あ〜お>#index-j-a-o]]
[[か〜こ>#index-j-ka-ko]]
[[さ〜そ>#index-j-sa-so]]
[[た〜と>#index-j-ta-to]]
[[な〜の>#index-j-na-no]]
[[は〜ほ>#index-j-ha-ho]]
[[ま〜も>#index-j-ma-mo]]
[[やゆよ>#index-j-yayuyo]]
[[ら〜ろ>#index-j-ra-ro]]
[[わ〜ん>#index-j-wa-n]]
[[記号・数字>#index-j-kigo]]~
[[A>#index-A]]
[[B>#index-B]]
[[C>#index-C]]
[[D>#index-D]]
[[E>#index-E]]
[[F>#index-F]]
[[G>#index-G]]
[[H>#index-H]]
[[I>#index-I]]
[[J>#index-J]]
[[K>#index-K]]
[[L>#index-L]]
[[M>#index-M]]
[[N>#index-N]]
[[O>#index-O]]
[[P>#index-P]]
[[Q>#index-Q]]
[[R>#index-R]]
[[S>#index-S]]
[[T>#index-T]]
[[U>#index-U]]
[[V>#index-V]]
[[W>#index-W]]
[[X>#index-X]]
[[Y>#index-Y]]
[[Z>#index-Z]]

**あ〜お &aname(index-j-a-o); [#sa344039]

***アクティブな文字 &aname(active-character); [#i719ee37]
TeX 文書において,1文字でひとつのコマンドであるかのように振る舞う文字。
LaTeX のデフォルトでは,文字 “~” (チルダ)
// および改ページ文字(^^L)
が該当。

***イタリック補正 &aname(j-italic-hosei); [#a9f186e6]
主に[[斜体>#slanted-shape]]の文字の直後に入れる文字送り方向の空白
(およびこの空白を入れる操作)のこと。
// ボールド体の f など,斜体でなかったとしてもイタリック補正値が 0 ではなく,
// 実際,イタリック補正を施す必要がある場合がある文字も存在する。
これが適切に補われていない場合,
(書体の変わり目で)文字が近づきすぎることがある。
// ({\itshape local}) と ({\itshape local\/}) の
// 各々の出力結果を比較してみるとよい。
\/ コマンド(\textit の類のコマンドを用いる場合には暗黙のうちに補われる)
による場合は,イタリック補正を入れる箇所の直前の文字の傾き具合と高さに応じた値の空白が補われる。
// イタリック補正量は,実際には,tfm ファイルにて規定される。

***動く引数 &aname(moving-argument); [#r9276107]
\section の見出しなどの「何らかのマクロの引数であって,かつ
柱や目次の作成に伴って原稿中に記述された位置以外の位置でも出力されるようなもの」のこと。
このような引数の中に (La)TeX のコマンドを書き込む場合には必要に応じて
\protect を前置して保護することになるという点に注意が必要。

***エンコーディング &aname(j-encoding); [#l51d2ace]
(主に)フォントにおける個々の文字(字形そのもの)と文字コードの対応関係のこと。
// ユーザは何らかの文書中に “A” という文字が書き込まれていた場合にそれが
// “A” として表示・印刷されることに何の疑問ももたないかもしれないが,
// 実際には,
//    文書ファイル中の “A”(US-ASCII あるいはそれに準じたコードでは 65)
// → その “A” という文字が書き込まれた位置において使用されている
//    フォントにおける “65” という番号に対応する文字,を表示あるいは印刷に使用
// → たいていのテキスト用欧文フォントでは,
//    それは “A” と認識されるような字形の文字
// ということになっている(この流れのどこかで意図どおりでない対応関係が
// 用いられた場合には,いわゆる「文字化け」に悩むことになる)。
// しかし,“65” という番号に「A と認識される字形の文字」を割り当てる必要はなく
// 別の形状の文字を割り当てたところで構わないわけである
// (実際,記号類だけ集めたようなフォントではそのようなことになっている)。
// 特に,「記号類」や「アクセントつき文字」の配置に関しては様々な流儀が存在する。
// つまり,文字(字形そのもの)と文字コードとの対応関係は唯一不変のものではなく,
// 様々な対応関係が考えられ,また,実際に用いられている。

*** 起こし &aname(okoshi); [#ya6dac10]
新しい章などの始め方。
必ず右ページから始めるのが''右ページ起こし''。
左ページから始めるのが''左ページ起こし''。

LaTeX では右ページ起こしを指定するクラスオプション “openright” と,
特に限定せずになりゆきにまかせる “openany” が用意されていることが多い
([[文書クラス>#j-bunsho-class]]による)。
より正確には,“openright” は奇数ページ起こしにするオプションで,横書きの
[[左綴じ>#toji]]書籍の場合奇数ページは右ページとなるのでこの名前がついている。

**か〜こ &aname(index-j-ka-ko); [#raf88a3a]

***拡張子 &aname(extension); [#pdc7809e]
[[IT用語辞典 e-Words — 拡張子:http://e-words.jp/w/E68BA1E5BCB5E5AD90.html]]~
TeX 関連で使われる拡張子には以下のようなものがある。
|[[.4hf>#FORhf-file]]|[[.4ht>#FORht-file]]|[[.afm>#afm]]|[[.aux>#aux-file]]|[[.bb>#bb-file]]|[[.bbl>#bbl-file]]|[[.bib>#bib-file]]|[[.blg>#blg-file]]|[[.bmc>#bmc-file]]|[[.bmp>#bmp-file]]|
|[[.bst>#bst-file]]|[[.bz2>#bz2-file]]|[[.cfg>#cfg-file]]|[[.CID>#CID-font]]|[[.cls>#cls-file]]|[[.clo>#clo-file]]|[[.def>#def-file]]|[[.dfu>#dfu-file]]|[[.doc>#doc-file]]|[[.dtx>#dtx-file]]|
|[[.dvi>#dvi-file]]|[[.enc>#enc-file]]|[[.eps>#eps-file]]|[[.fd>#fd-file]]|[[.fdd>#fdd-file]]|[[.fmt>#format-file]]|[[.gf&br;.*gf>#gf]]|[[.gif:http://e-words.jp/w/GIF.html]]|[[.glo>#glo-file]]|[[.gls>#gls-file]]|
|[[.gz:http://e-words.jp/w/GZIP.html]]|[[.htf>#htf-file]]|[[.idx>#idx-file]]|[[.ilg>#ilg-file]]|[[.ind>#ind-file]]|[[.ini>#ini-file]]|[[.ins>#ins-file]]|[[.ist>#ist-file]]|.jb2&br;.jbig2|[[.jpg&br;.jpeg>WikiPedia.ja:JPEG]]|
|[[.ldf>#ldf-file]]|[[.lig>#lig-file]]|[[.lof>#lof-file]]|[[.log>#log-file]]|[[.lot>#lot-file]]|[[.ltx>#ltx-file]]|[[.lzh:http://e-words.jp/w/LZH.html]]|[[.map>#map-file]]|[[.mf>#mf-file]]|[[.mp>#mp-file]]|
|[[.mps>#mps-file]]|[[.mpx>#mpx-file]]|.ocp|.ofm|.opl|.otf|.otp|.ovf|.ovp|[[.pbm:http://cns-guide.sfc.keio.ac.jp/2002/10/2/2.html#file-format-pbm]]|
|.pcd|[[.pdf>WikiPedia.ja:Portable Document Format]]|[[.pfa>#pfa]]|[[.pfb>#pfb]]|[[.pfm>#pfm]]|[[.pk&br;.*pk>#pk]]|[[.pl>#pl-file]]|[[.pm>#pm-file]]|[[.png>WikiPedia.ja:Portable Network Graphics]]|[[.ppm:http://cns-guide.sfc.keio.ac.jp/2002/10/2/2.html#file-format-ppm]]|
|[[.pro>#pro-file]]|[[.ps>#PostScript]]|[[.rb>#rb-file]]|[[.sfd>#sfd-file]]|[[.sh>#sh-file]]|[[.sty>#package]]|[[.tar:http://e-words.jp/w/TAR.html]]|.tar.bz2&br;.tbz|.tar.gz&br;.tgz|.tar.Z&br;.taz|
|[[.tbl>#tbl-file]]|[[.tcx>#tcx-file]]|[[.tex>#tex-file]]|[[.tfm>#tfm]]|[[.tif&br;.tiff:http://cns-guide.sfc.keio.ac.jp/2002/10/2/2.html#file-format-tiff]]|[[.ttc>#TrueType-font]]|[[.ttf>#TrueType-font]]|[[.tti>#tti-file]]|[[.toc>#toc-file]]|[[.vf>#vf]]|
|[[.vpl>#vpl-file]]|[[.xdv>#xdv-file]]|[[.Z:http://uguisu.skr.jp/Windows/tar.html]]|[[.zip:http://e-words.jp/w/Zip-2.html]]|||||||

// 上記の表に追加なさる場合には,(他サイトへのリンクでも構いませんので)
// 追加対象の拡張子(を持ったファイル)についての解説も用意した方が
// よろしいかと存じます。


***仮想フォント &aname(j-kasou-font); [#hb65dd5c]
[[WikiPedia.ja:仮想フォント]]~
ただし,TeX 関連の文脈では [[vf>#vf]] ファイル(あるいは ovf ファイル)を指すことが多い。

***カテゴリーコード &aname(catcode); [#yf2624dc]
TeX 文書において文書ファイル中の個々の文字に割り当てられた分類番号。
例えば,TeX 文書のコマンドは通常,バックスラッシュ文字
(環境によっては円記号で表示されるが文字コードはバックスラッシュ文字と同一)
で始まる文字列(\documentclass の類)だが,
これはバックスラッシュ文字のカテゴリーコードが 0 に設定されていることによる
(従って,ほかの文字のカテゴリーコードを 0 に変更すると,
その文字をコマンドの記述に用いることができる)。

***環境 &aname(j-kankyo); [#x2b0051b]
LaTeX では,\begin{<envname>} と \end{<envname>} で挟まれた部分を
「<envname> 環境」という。

***環境変数 &aname(j-kankyo-hensu); [#k7ee032e]
[[IT用語辞典 e-Words &mdash; 環境変数:http://e-words.jp/w/E792B0E5A283E5A489E695B0.html]]~
なお,[[TEXMF>#texmf]] などの
// 変数名は “TEXMF” で,その値を参照する際の表記が “$TEXMF”。
[[kpathsea>#kpathsea]] ライブラリ利用ソフトウェア
(例えば,TeX 本体や一部の [[dviware>#dviware]])
に共通に用いられるパスなどを収めた変数はファイル
[[texmf.cnf>#texmfcnf]] を通じて設定される。
それらの変数を本来の環境変数として設定することも可能ではあるが,
そうすることは''現在の''システムでは推奨されず,実際,
不用意に設定するとトラブルを招く。
変数の内容の確認は例えば “[[kpsewhich>#kpsewhich]] --expand-var '$TEXMF'” というように行う。
// // とりあえず落ち着いているようですので,私のコメントは削除しました.
//
// TEXMFは,環境変数として上書きできるけれども,texmf.cnfが使われるようになったときから,
// texmf.cnfの中で使われる変数で,「本来環境変数であった」ではないように思います.
// WindowsやMS-DOSでは,インストールされるパスの標準的な値がはっきりしなかったために,
// 環境変数TEXMFを設定しなければならなかったのではないでしょうか.
// kpathseaのソースでは,texmf内の変数でgetenv()して,値を取得できれば,その内容で
// 上書きするという動作です.texmf.cnfで使用される変数に関しては,環境変数で上書きできる
// ということまでだと思います.
// 環境変数に関しては,本来の意味を説明し,TeXに限定しては,texmf.cnfに記述している内容を
// 変更することができるが,不用意に設定すると誤動作の元になることを述べるあたりでいかがでしょうか.
// texmf.cnfを使わない時代のTEXINPUTSなどは,make時のソースファイルに絶対パスを記述する
// 以外には,環境変数で設定するしかなく,環境変数でよいと思います.(uchiyama)
// // ご意見ありがとうございます.
// // 確かに事実は“かつて(の Windows/MS-DOS 上の TeX システムで)は
// // TEXMF 等を環境変数として与えていた”というだけのことで,
// // それ以上については私の主観が入っていました.
→ [[texmf.cnf>#texmfcnf]]


***クラスファイル &aname(cls-file); [#zc829337]
「章」 (\chapter) の有無といった文書構造,および
ページレイアウト・パラメータや個々の見出しの書体・文字サイズといった体裁に関する指定を記述したファイル。
拡張子は通常 “.cls” を用いる。

***クラスオプションファイル &aname(clo-file); [#r3d0077c]
[[クラスファイル>#cls-file]]で設定する項目のうち,
主に文字サイズ指定オプションに応じて変わる部分を記述したファイル
(標準配布のクラスファイルでは
複数のクラスファイルに共通に用いられることが多いので,別ファイルにしてある)。
拡張子は通常 “.clo” を用いる。

***グリフ &aname(glyph); [#w464a9ea]
個々の文字を(画面表示あるいは印刷に伴い)描画する際に用いる,
その文字の字形そのものを表す図形。

*** グルー &aname(j-glue); [#meaafe16]
TeX 用語として用いる場合には,「伸縮度を伴う寸法」の意。

*** グループ &aname(j-group); [#u4e8a288]
例えば LaTeX 文書内で “{\large something}” のような記述を行うと,
\large の適用範囲は “{” と “}” で囲まれた範囲に限定される。
TeX 関係の文脈では,今の例の「“{” と “}” で囲まれた範囲」のような,
内部での変更が外部に及ばないような範囲を「グループ」と称する。
// 内在的かつ明快な説明がありましたら,ご紹介ください.
&br;
\bgroup と \egroup で囲んでも,“{” と “}” で囲んだ場合と同じ意になる
(名前の付け方からするとむしろ逆。)。

*** 罫線 [#ncb93f48]
[[水平モード>#j-mode]]では \vrule,垂直モードでは \hrule によって罫線を配置できる。
それぞれ height, depth, width を指定できるが,指定しないと周りに合わせてサイズが決められる。その際の線幅は 0.4 pt。&br;<使用例> \vrule height 10pt depth 5pt width 0.8pt </使用例>~
LaTeXでは \rule というコマンドも用意されている。
// 書式は \rule[<vshift>]{<width>}{<height>}。

***コンパイル &aname(j-compile); [#t38c2100]
TeX 関連の文脈では,[[タイプセット>#j-typeset]]の意で用いられることもある。

**さ〜そ &aname(index-j-sa-so); [#ze10e0e4]

***索引スタイルファイル &aname(ist-file); [#uac7ee08]
mendex (あるいは makeindex)を用いた索引作成の際に使用される,
索引の体裁に関する設定などを記述したファイル。
拡張子は通常 “.ist” を用いる。

***サンセリフ体 &aname(sansserif); [#h5dcb404]
文字の端に飾りがない書体。Helvetica, Arial, Avant Garde など。サンセリフ体をゴシック体と呼ぶのは欧文の書体では不適切。~
&ref(http://oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/texwiki/files/roman.png,nolink,セリフ体とサンセリフ体);

***字体 &aname(jitai); [#k584635a]
→ [[WikiPedia.ja:字体]]

***斜体 &aname(slanted-shape); [#h13d9a1d]
// skew-field のこと,という冗談はさておき
(横組み用フォントの場合)文字を右に傾けたような形状の書体のこと。
ただし,そのような形状(の欧文フォント)には
「イタリック体 (italic)」(直立体のフォントを単に傾けるだけでなく,
独自にデザインされたもの)と
「スラント体 (slanted)」(直立体のフォントを単に傾けただけのもの)がある。
書体に関して正確を期したい場合には,
「イタリック体」を「斜体」と称するのは避けたほうがよい。

***書体 &aname(j-syotai); [#dfb62c67]
→ [[WikiPedia.ja:書体]]

***シェープ(シェイプ)&aname(j-shape); [#ub240dda]
[[NFSS2 (LaTeX におけるフォント選択システム)>#nfss2]]の文脈では,
個々の書体がもつ属性のうちエンコーディング・ファミリー・シリーズ
(および文字サイズ)のいずれでも扱わない属性
(例えば,直立体とイタリック体の区別)。

***シリーズ &aname(j-series); [#mcd3615d]
[[NFSS2 (LaTeX におけるフォント選択システム)>#nfss2]]の文脈では,
個々の書体がもつ属性のうち,
文字を構成する線の太さや文字全体の幅(の傾向)による分類を指す。
例えば Helvetica は通常の太さ・幅(medium (m) シリーズ)だが,
Helvetica-Narrow-Bold は線は太いが全体的に幅が狭い書体
(bold condensed (bc) シリーズ)である。

*** 水平モード [#g55f04b4]
[[モード>#j-mode]]を参照。

*** 垂直モード [#o615095f]
[[モード>#j-mode]]を参照。

***スタイルファイル &aname(j-sty-file); [#od17b3f5]
[[クラスファイル>#cls-file]],[[クラスオプションファイル>#clo-file]],
[[パッケージファイル>#package]](拡張子は通常 “.sty”)等すべての旧称。
現在では,(あえて古めかしい言い回しをしたいというのでなければ)
この語は用いずに「クラスファイル」等のより適切な語を用いるほうがよい。
// もっとも,「クラスファイル・パッケージ等の総称」が
// 要る場合にはこの限りではない。

***スペースファクタ &aname(j-space-factor); [#lf8c0cdd]
TeX において,
空白文字によるスペースの伸縮度を調整するのに用いられる内部パラメータ。
スペースファクタの主な目的は,文末スペースと(文内の)単語間スペースとの区別。

***セリフ体 &aname(serif); [#nf17f2ec]
文字の端に小さな飾りがある書体。Times, Times New Roman, Palatino, New Century Schoolbook, Bookman, Utopia など。~
&ref(http://oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/texwiki/files/roman.png,nolink,セリフ体とサンセリフ体);

**た〜と &aname(index-j-ta-to); [#va605b04]

***タイプセット &aname(j-typeset); [#c36f9ce6]
「組版」を意味する語だが,TeX 関連の文脈では「TeX のソースを元に(TeX 処理系での処理によって),ページと文字配置の関係を決定すること」の意でも用いられる。
TeX は .tex ファイルなどを読んでタイプセットを行い DVI ファイルを生成する。
// (LaTeX 文書の)タイプセット時にはクラスファイルなども読み込まれるし,
// また,dtx ファイルの類をタイプセットすることもあるので,
// 「.tex ファイルなど」の「など」を追加。

***ドキュメントクラス &aname(document-class); [#e5dcc5c9]
論文・書籍といった文書の種別。LaTeX 文書では,
こういった文書の種別に応じた[[クラスファイル>#cls-file]]を使用する(のが原則)。

***綴じ &aname(toji); [#x289b346]
本の綴じ方。
表紙に向かって右側を綴じてあるのが''右綴じ'',左側を綴じてあるのが''左綴じ''。

縦書きのものは右綴じで,見開き右側が偶数ページ。
横書きのものは左綴じで,見開き右側が奇数ページ。

右綴じのものは右側にページを繰ってゆくので''右開き''とも言い,
左綴じのことを''左開き''とも言う。[[起こし>#okoshi]]とは異なる。

綴じという言葉は製本の仕方を表す場合にも使われて,例えば重ねた紙を
二つ折りにして折り目をホチキスで綴じる方法を''中綴じ''と言ったりする。

***ドライバマージン &aname(j-drive-margin); [#r293e6a5]
TeX での組版時の座標系の原点は紙面の左上隅ではなく,
そこから右に 1 インチ,下に 1 インチ入った点にある。
この右方向および下方向にあらかじめとってある
1 インチの余白をドライバマージンという。

**な〜の &aname(index-j-na-no); [#r18a7ddd]

***ノンブル &aname(j-nombre); [#v429ca10]
ページ番号のこと。nombre はフランス語由来。

**は〜ほ &aname(index-j-ha-ho); [#n928b2e8]

***バウンディングボックス &aname(BoundingBox); [#c553e36c]
元来は,画像が実際に占める領域をちょうど囲む矩形。
ただし,画像データによっては,
バウンディングボックスとして設定された領域からはみ出していることもしばしばある
(つまり,バウンディングボックス情報は画像の
「論理上」の寸法を示すものとみることになる)。

[[EPS ファイル>#eps-file]]においては,
バウンディングボックスとして設定する矩形の左下頂点と右上頂点の座標
([[PostScript>#PostScript]] 言語には「座標系」の概念があることに注意)
で与えられる。

***柱 &aname(j-hashira); [#x28c5d84]
ページの本文領域の外(上部あるいは左右の余白)に載せる文字列。
現在のページに記述されている章・節の見出しおよびページ番号などの情報
(辞典・字典の類では掲載項目)を記述することが多い。
LaTeX 文書の柱をカスタマイズするには,
本来なら[[ページスタイル>#page-style]]について学習する必要がある。

***パス &aname(j-path); [#x5a91896]
+コンピュータに保存されているファイルやフォルダの保存場所のこと。 
+[[環境変数>#j-kankyo-hensu]]の一つである path のこと。実行ファイルの保存場所(パス)を収める。本来 exe-path や command-path とでも呼ぶべきところだがそうはなっていない。
+プログラムの実行過程のこと。例えば latex で目次を作る場合,一回目の latex 処理で目次情報を toc ファイルに書き出し,二回目の latex 処理で toc ファイルから目次情報を読み出して目次を生成する。それぞれの処理過程を「ファーストパス」,「セカンドパス」などということがある。

***パッケージ &aname(package); [#w6f2d1a4]
LaTeX 関連の文脈では,(\usepackage コマンドなどを用いて読み込まれる)
LaTeX に対する拡張機能を記述したファイル(拡張子は通常 “.sty”)
(およびそれに伴って用いられる一連のファイル,例えばフォント定義ファイル)
を指すことも多い。[[TeX入門/各種パッケージの利用]]にも解説あり。

***開き [#b422359b]
右開き,左開きなどについては[[綴じ>#toji]]を参照。

***ヒラギノ &aname(j-hiragino); [#l5582c65]
大日本スクリーンから発売されているフォント。
基本6書体は,ヒラギノ明朝体 Pro-W3/W6,ヒラギノ角ゴシック体 Pro-W3/W6,ヒラギノ角ゴシック体 Std-W8,ヒラギノ丸ゴシック体 Pro-W4。
Mac OS X は基本6書体を標準搭載。
// W2, W4 など他のウエイトの明朝体や角ゴシック体もあるので,「基本6書体で構成される」ではない。

***ファミリ(ファミリー) &aname(j-family); [#ga4b1452]
NFSS2 (LaTeX におけるフォント選択システム)の文脈では,
個々の書体がもつ属性のうち,書体のデザイン上の系統による分類を指す。
例えば,Times-Roman と Times-BoldItalic では,直立体・イタリック体の別,
あるいは個々の文字を構成する線の太さの別はあるが,
いずれも Times (ptm ファミリー)に分類される。

***フォーマットファイル &aname(format-file); [#y80c50bb]
各種の[[マクロ>#j-macro]]定義やハイフネーションパターン,
一部のフォントといったものをあらかじめ
TeX 処理系に読み込ませた結果を書き出させたファイル。
拡張子は通常 “.fmt” を用いる。
また,TeX 処理系は(platex コマンド使用時には platex.fmt が読み込まれる,
という具合に)コマンドの名称に応じたフォーマットファイルを使用する。
// もちろん,tex &amp;latex filename のごとく,
// フォーマットファイルを直接指定して用いることも可能。
フォーマットファイルを使用することで,
マクロ定義等をそれらが定義されている大元のファイルから読み込ませるよりも早く読み込むことができる。
その一方,フォーマットファイル作成時にすでに読み込まれているファイルの更新の際には注意が必要。
実際,そのようなファイルの更新を反映させるためにはフォーマットファイルの更新が必要となる。
// (フォントの,デフォルトに設定されているような属性に関与するような)
// エンコーディング定義ファイル・フォント定義ファイルといったものの
// 更新の際には注意が必要。

***フォント &aname(j-font); [#sad622d4]
[[WikiPedia.ja:フォント]]――ビットマップフォント,スケーラブルフォント,ストロークフォント,アウトラインフォントについて簡単な解説あり。

***フォント定義ファイル &aname(fd-file); [#i9f56f81]
LaTeX 関連の文脈では通常,LaTeX 文書で用いるフォントの(論理的な)属性と
[[tfm>#tfm]] ファイル名との対応などを記述したファイルを指す。
拡張子は通常 “.fd” を用いる。

***符号化文字集合 (CCS: coded character sets) &aname(ccs); [#wde64ab5]
→ [[WikiPedia.ja:符号化文字集合]]~
→ [[通信用語の基礎知識 &mdash; CCS:http://www.wdic.org/w/WDIC/CCS]]~
[cf. [[文字符号化方式 (CES: character encoding schemes)>#ces]]]
// “cf.” は「比較せよ (“confer [Lat.]” [= compare]])」の意味。
// “See” は「見よ,参照せよ」の意味。
// “vid.” は「見よ,参照せよ (“vide [Lat.]” [= see])」の意味。

***フォントメトリック &aname(font-metrics); [#s30f35c5]
あるフォントに収められている個々の文字の論理上の寸法
(実際に印字される部分の寸法ではなく,
その周囲の「余白」部分も加味した寸法)のこと。
ただし実際に用いられるフォントメトリックデータにはそれだけでなく,
合字(リガチャ,複数の文字を組み合わせて1文字にした文字)
やカーニング(文字詰め)に関する情報も含まれる。

***プリアンブル(プレアンブル) &aname(j-preamble);[#n8d5708d]
LaTeX 文書においては,\documentclass コマンドと \begin{document} コマンドの間の部分を
指す。
ただし,文脈によっては \begin{document} より前の部分を指すことがある。
// 稀に \documentclass の前に記述する場合もある
// // //「文書処理システム LaTeX2e」p.194 では \documentclass コマンドによって始まる。とありました。
// // // 同 p.170 では「\documentclass コマンドと \begin{document} コマンドのあいだ」とあります。
// // // ですので再修正しました。
// // 確認・修正を行っていただき,ありがとうございます.

***プレビューア &aname(j-preview); [#fabb3356]
文書などをモニタ上で確認するためのソフトウェアのことではあるが,
TeX 関係の文脈では特に
[[DVI ファイル>#dvi-file]]のプレビューアのことを指すことも多い。

***フロート &aname(j-float); [#aea50927]
figure 環境や table 環境で用いられているような,
本文部分とは別に作成されたのちに本文部分と組み合わされるような対象(のひとつ)。
この説明に合致するものには「脚注」や「柱」もある。
しかし脚注は(原則として)その脚注が用いられたページ
(あるいは段)の下端に出力される一方,
フロートの出力先ページはほかのフロートの配置状況によって変動する。
また柱は本文部分のテキストの分量に影響を与えないが,
フロートはそれ自身が占める部分だけ本文部分のテキストを減らす。
これらの事実により,フロートと脚注・柱とは区別できる。
// もっとも,マクロ作成に関する必要最小限の知識を前提とすれば,
// “\@float/\end@float” あるいは “\@dblfloat/\end@dblfloat” を用いて
// 作成された環境をフロートという,という説明で済む。

***文献スタイルファイル &aname(bst-file); [#a7de0e31]
[[BibTeX>#bibtex]] を利用した文献作成の際に用いる,
文献リストの体裁を規定したファイル。
拡張子は通常 “.bst” を用いる。
BibTeX 独自のプログラミング言語で記述されているので,
カスタマイズ(あるいは自作)にはそれなりの学習が必要。
// 文献スタイルのカスタマイズに関する解説が BibTeX のマニュアル (btxhak.tex)
// 以外にはほとんど見当たらないのは残念なところである。

***文書クラス &aname(j-bunsho-class); [#w1b4b318]
→ [[ドキュメントクラス>#document-class]]

***ページスタイル &aname(page-style); [#n0f273b1]
LaTeX 文書における,ページのヘッダ・フッタ部の体裁(を規定する仕組み)。
// \pagestyle{<style>}(<style> はページスタイル名)という記述によって
// 内部では \ps@<style> が実行される(これが,ページスタイルの本体)。
// この \ps@<style> の処理の際に \@oddhead 等を経由してヘッダ・フッタが
// 設定される,ということになっているので,
// 初心者にとってはいくぶんカスタマイズしにくいところではある。
// さらに,節見出しの類を柱に載せるには \mark を利用することになる。
// もっとも,マクロ作成上の問題としては比較的平易な部類に属するものではある。

***ベースライン &aname(j-baseline); [#k63b64ce]
「基準線」ではあるが,特に(組版時に)文字を並べる際の基準線のこと。
横組み用和文フォントのベースラインは個々の文字の下端ではない
(和欧混植の場合を考慮し,個々の文字がいくぶんベースラインよりも下に出るようにしてあることが一般的な)ので,注意が必要。

**ま〜も &aname(index-j-ma-mo); [#qcd37d62]

***マクロ &aname(j-macro); [#p88f6836]
一般には「複数の命令をひとまとめにしたもの」だそうだが,
TeX 関係の文脈では \def コマンド(\newcommand も内部で \def を用いている)
によって定義された,TeX (がもつプログラミング言語)の文法上の
「マクロ」を指すことも多い。

*** モード &aname(j-mode); [#y5ee0ccb]
TeX の動作を分類したもの。組版要素(文字・罫線・ボックスなど)を横に並べてゆく''水平モード'',縦に並べてゆく''垂直モード'',数式要素を組み立てる''数式モード''に大別される。
水平・垂直モードで並べた要素はそれぞれ行分割・ページ分割されるが,分割をともなわない''限定水平モード'',''内部垂直モード''もある。(数式モードはなんと呼ぶのでしたっけ? inline と display で。)
TeX が現在どのモードにあるかは,\ifvmode,\ifinner などで調べることが出来る。

***文字符号化方式 (CES: character encoding schemes) &aname(ces); [#m3277b1a]
→ [[WikiPedia.ja:文字符号化方式]]~
→ [[通信用語の基礎知識 &mdash; CES:http://www.wdic.org/w/WDIC/CES]]~
[cf. [[符号化文字集合 (CCS: coded character sets)>#ccs]]]

**やゆよ &aname(index-j-yayuyo); [#je32ab68]

**ら〜ろ &aname(index-j-ra-ro); [#rd8430ac]

***リュウミン &aname(j-ryuumin); [#g3567876]
[[WikiPedia.ja:リュウミン]]。
→ [[rml>#rml]]

***ログファイル &aname(log-file); [#fbadebce]
各種のソフトウェアの処理過程を記録したファイル
(TeX の場合も例外ではない)。
TeX の場合に限らず,しばしば拡張子には “.log” が用いられる。
なお,各種のエラーメッセージ・警告メッセージも
(もちろん)ログファイルに記録されている。
→ [[blg ファイル>#blg-file]](BibTeX のログファイル),
[[ilg ファイル>#ilg-file]](makeindex, mendex のログファイル)

**わ〜ん &aname(index-j-wa-n); [#ee28311c]

**記号・数字 &aname(index-j-kigo); [#wff7e832]

***$TEXMF &aname(texmf); [#lb1b8eab]
[[TDS>#tds]] において,texmf, texmf-dist などのディレクトリのパスを保持する
texmf.cnf で用いられる変数。例えば “/usr/local/teTeX/share/texmf” などの
こと。具体的なパスは OS や配布物によって異なるため,
総称としてもよく用いられる。なお kpathsea を組み込んでいるプログラムでは,
環境変数 TEXMF が優先する(不用意に環境変数を設定しない)。

*** 4hf ファイル &aname(FORhf-file); [#t2297138]
[[TeX4ht>#TeX4ht]] で用いられる,(フォントの)
エンコーディング定義ファイル (See $TEXMF/doc/tex4ht/mn-htf.html)。
// “See” は「見よ,参照せよ」の意味。
// “vid.” は「見よ,参照せよ (“vide [Lat.]” [= see])」の意味。
// “cf.” は「比較せよ (“confer [Lat.]” [= compare]])」の意味。

*** 4ht ファイル &aname(FORht-file); [#ke019c38]
[[TeX4ht>#TeX4ht]] で用いられる,「マクロ定義」ファイル。
既存のパッケージ等で提供されるコマンドに対する
TeX4ht での処理の指定などが記述できる
(See 『LaTeX Web コンパニオン』,$TEXMF/doc/tex4ht/mn6.html)。
// なお,(mn6.html からたどれる) mn20.html における \NewConfigure の
// 説明には,\NewConfigure{<name>}{<n>} という,既存の .4ht ファイルで
// よく見かける形式についての説明がないが,この形式は
// \NewConfigure{<name>}[<n>]{\def\a:<name>{#1}\def\b:<name>{#2}...}
// (以下,\Configure{<name>} の第 n 引数まで,<name> に a:,b:,... という
// プリフィクスをつけた名称のマクロとして保存)と概ね等価。
// ただし,プリフィクスの a:,b: といった文字列は
//   \Configure{NewConfigure}{a:}{b:}{c:}{d:}{e:}{f:}{g:}{h:}{i:}
// のように設定されており,これと同様にして取り換えることも可能。
// さらに,各種 .4ht ファイルの中ではコロンのカテゴリーコードを 11 に
// しているので,.4ht ファイルを読む際には注意が必要。

***83pv-RKSJ-H &aname(n-83pv-rksj-h); [#x3928da3]
[[CMap>#cmap]] の一つ。横書きで,Shift_JIS から Adobe-Japan1 への変換の割当が記述されている。JIS 未定義部分は Apple の外字。
// LaserWriter II NTX J より NEC の PC-PR602PS の方が先にリリースされた日本語PostScriptプリンタであり,
// JIS 未定義部分は,当時の NEC外字と同等のはず。
// 83pv-RKSJ-V という CMap は(1社のある機種を除いて)存在しない。当時の DTP ソフトでは,
// 縦書きのグリフは横書きのグリフを回転・鏡像・移動して作っていた。

***90ms-RKSJ-H &aname(n-90ms-rksj-h); [#t86c5485]
[[CMap>#cmap]] の一つ。横書きで,Shift_JIS から Adobe-Japan1 への
変換の割当が記述されている。JIS 未定義部分は Microsoft の外字。

**A &aname(index-A); [#na0610a0]

***Adobe Reader &aname(adobe-reader); [#m49481a9]
アドビ システムズ社が無償で配布している PDF ファイル閲覧のための
アプリケーション。旧バージョンは Acrobat Reader と呼んでいた。
市販されている Acrobat と異なり Adobe Reader の機能は''閲覧のみ''であり
編集することは出来ない。

***afm &aname(afm); [#c1290150]
“''A''dobe ''F''ont ''M''etrics”。
→ [[WikiPedia.ja:Adobe Font Metrics]]

***afm2pl &aname(afm2pl); [#f5d9b42b]
[[afm>#afm]] ファイルなどを読み込んで [[pl ファイル>#pl-file]]を作成するツール。

***afm2tfm &aname(afm2tfm); [#tc2bb63b]
[[afm>#afm]] ファイルなどを読み込んで [[tfm>#tfm]] ファイルを作成するツール。

***AGL &aname(agl); [#t7965fd0]
“''A''dobe ''G''lyph ''L''ist”。
これに関連するファイルで,Glyph 名と Unicode の対応テーブルがあり,
TeX 関係では dvipdfmx, LCDF type tools で使用される。
Adobe 社による glyphlist.txt および TeX 用に追加した texglyphlist.txt がある。

***aux ファイル &aname(aux-file); [#j2e7e0cb]
LaTeX 文書の[[タイプセット>#j-typeset]]時に作成される,
相互参照や目次等に関する情報を記録したファイル。
// 不用意に削除すると相互参照に関する不整合が生じるが,
// aux ファイルに細工をするパッケージ(例えば,hyperref)
// を使用していたのを取り止める際には一度 aux ファイルを削除しなければならない,
// といったことがあり,意外と取り扱いには神経を遣う。

**B &aname(index-B); [#y341cc3b]

***bb ファイル &aname(bb-file); [#g0935958]
画像の寸法(というより縦横比)に関する情報を
[[バウンディングボックス>#BoundingBox]]情報の形式で記述したファイル。BMP 形式
や JPEG 形式などの EPS 形式でない画像ファイルの寸法(あるいは縦横比)は
(原則としてテキストファイルしか扱えない) LaTeX 処理系からは
取得できないので,そういった画像の寸法を
何らかの形で与える必要があるが,その目的に用いられるファイル。
// PDF 形式の画像に関しては,
// マクロレベルの処理で画像の寸法を取得する方法が知られているらしい。
ebb のようなツールを用いて作成できる。

***bbl ファイル &aname(bbl-file); [#ld275004]
[[BibTeX>#bibtex]] によって生成された参考文献リストを記述したファイル。

***BibTeX &aname(bibtex); [#i2d7b212]
文献リスト作成ソフト(「文献管理ソフト」ではないので,注意)。
// もっとも,bib ファイルを管理するためのソフトウェアは存在する。
文献リストを添えたい LaTeX 文書の [[aux ファイル>#aux-file]]に抽出された
「引用済み」文献を BibTeX 用の文献データベースファイル(bib ファイル)
から探し出し,整形された参考文献リストを作成する。

// // 了解しました。改段落では無いと判断した場所では &br; を残してみました。
// ご理解いただき,ありがとうございます.
また,BibTeX の処理時に標準出力に「何も」表示されなかったとしてもそれは
「正常に文献リストが生成された」ことを意味するとは限らないので,
BibTeX を常用するのならば [[blg ファイル>#blg-file]]内のエラーメッセージ
(の有無)を確認する習慣をつけるのがよい。

***bib ファイル &aname(bib-file); [#h63142d9]
[[BibTeX>#bibtex]] 用の文献データベースファイル。
基本的には,
 @book{TeXbook,
   author = "D.E. Knuth",
   title = "The {\TeX}book",
   publisher = "Addison-Wesley",
   year = 1984}
のごとく,@<文献のカテゴリ>{<文献情報リスト>} の形式の記述を列挙すれば
いいのだが,著者が複数の場合の記述の仕方や「大文字のままで」
記述しなければならない語の記述(文献タイトルなどは,文献のスタイルに応じて
適宜小文字化されることに注意)などに注意すべき点が多々ある。

***blg ファイル &aname(blg-file); [#ca139034]
BibTeX の[[ログファイル>#log-file]]。

*** bmc ファイル &aname(bmc-file); [#j97584c5]
dviout for Windows 独自の圧縮ビットマップ画像。
bmc.exe という(dviout for Windows 付属の)ツールを用いて
BMP ファイルと相互変換できる。

*** BMP [#hbdc839d]
Unicode の文脈では “''B''asic ''M''ultilingual ''P''lane” (Unicode 番号で
65535 以下の領域,「基本多言語面」と直訳されている)を指す。

*** BMP ファイル &aname(bmp-file); [#n618997e]
比較的単純な形式のビットマップ画像。~
→ [[IT用語辞典 e-Words &mdash; BMP:http://e-words.jp/w/BMP.html]]

***bp &aname(bp); [#w33c04b6]
長さの単位。''b''ig ''p''oint。1 bp = 1/72 inch。
[[PostScript>#PostScript]] における「ポイント」がこの
big point であることもあり,DTP 関係で単にポイント (pt) というとこの
big point であることも多い。
// もっとも,1 pt と 1 bp の差は 0.4% 程度。
// TeX 以外で使われるポイント (pt) は bp と同じ。
// // JIS の“ポイント”と TeX の pt とが非常に近いこともあり,
// // “TeX 以外で”とまで言い切るのには疑問があるので,コメントアウトしました.

***bst ファイル &aname(bst-file); [#ocec9224]
→ [[文献スタイルファイル>#bst-file]]

*** bz2 ファイル &aname(bz2-file); [#ya57fe85]
ファイル圧縮ソフトウェア bzip2 により作成された圧縮ファイル。

**C &aname(index-C); [#z1bc8358]

***cfg ファイル &aname(cfg-file); [#k1c2a724]
システムやユーザに固有のローカルな設定(コンフィギュレイション)を収めたファイル。LaTeX では,ハイフネーションの設定や graphics パッケージのデフォルトドライバ設定などのために利用される。

***CID &aname(cid); [#j040a7ce]
“''C''haracter ''Id''entifier”。
→ [[CID フォント>#CID-font]]

***CID フォント (CID-keyed fonts) &aname(CID-font); [#fb8e143a]
出版業界では
通常のコード規格では扱えない異体字に対応したコード規格が必要であり,
そうした要求から Adobe 社が開発したコード規格が CID エンコーディングである。
CID フォント(正式には “CID-keyed fonts”)は CID エンコーディングに対応したフォントのこと。
// ここは異字体より異体字の方が適当ではないでしょうか.
// そうですね。直しました。無意識に書いてたようです。

CID フォントには Naked-CID と SNFT-CID がある。PostScript RIP (プリンタやソフトウエア RIP [Ghostscript を含む])にインストールできるものは Naked-CID である。
SNFT-CID は Mac OS で使用される。CID コードで直接グリフを指定せずにアプリケーションレベルで異体字の切り替えを行うためには,SNFT-CID フォントでなければならない。
異体字切り替えや字詰めのための情報は,全てリソースフォークに含まれている。荒っぽく言えば,これらの情報をデータフォークに持たせたものが OpenType フォント。

なお,一般に CID フォントファイルに拡張子は附いていない。
しかし,Windows で使われる CID フォントファイルには拡張子 “.CID” が附いている場合もある。
(例えば Adobe Illustrator 7.0 [for Windows] 附属の「平成明朝 W3」の CID フォントファイル “HEMIW3.CID” や,
「平成角ゴシック W5」の CID フォントファイル “HEKAGOW5.CID” が挙げられる。)

- [[WikiPedia.ja:CIDエンコード]]
- [[図解 DTP 用語事典 &mdash; CIDフォント:http://www.japanlink.co.jp/dtpjiten/a_c/cidfont.html]]
- 各グリフと CID 番号との対応を一覧にした PDF ファイル
--[[Adobe-Japan1-6 Character Collection for CID-Keyed Fonts #5078 (PDF: 7.38 MiB):http://partners.adobe.com/public/developer/en/font/5078.Adobe-Japan1-6.pdf]]
--[[Adobe-GB1-4 Character Collection for CID-Keyed Fonts #5079 (PDF: 14 MiB):http://partners.adobe.com/public/developer/en/font/5079.Adobe-GB1-4.pdf]]
--[[Adobe-CNS1-4 Character Collection for CID-Keyed Fonts #5080 (PDF: 8.5 MiB):http://partners.adobe.com/public/developer/en/font/5080.Adobe-CNS1-4.pdf]]
--[[Adobe-Korea1-2 Character Collection for CID-Keyed Fonts #5093 (PDF: 5.98 MiB):http://partners.adobe.com/public/developer/en/font/5093.Adobe-Korea1-2.pdf]]

***cid-x.map &aname(cid-xmap); [#gcdf1f03]
dvipdfmx によって参照される map ファイル。

***cls ファイル [#d0cbad11]
→ [[クラスファイル>#cls-file]]

***clo ファイル [#x7bf7bf0]
→ [[クラスオプションファイル>#clo-file]]

***CMap &aname(cmap); [#mbd168d4]
“''C''haracter ''Map''”。
JIS と CID 間での文字コード対応表を含む。
具体的に挙げれば [[H>#h]] や [[V>#v]] が CMap である。

***cmr &aname(cmr); [#ff81d843]
“''C''omputer ''M''odern ''R''oman”。
TeX システムにおいては(とりあえず)デフォルトで使用されるフォント。

***config.ps &aname(configps); [#n052724f]
dvips の基本設定ファイル。
// -P オプションに応じて指定される追加設定は config.<option>(<option> は
// -P に続けて指定するオプション名)に記述される。

***CP50220 &aname(cp50220); [#a6925b72]
// IANA 非登録。See http://www.iana.org/assignments/character-sets
→ [[WikiPedia.ja:ISO-2022-JP#ISO-2022-JPと機種依存文字>WikiPedia.ja:ISO-2022-JP#ISO-2022-JP.E3.81.A8.E6.A9.9F.E7.A8.AE.E4.BE.9D.E5.AD.98.E6.96.87.E5.AD.97]]~
→ [[Legacy Encoding Project &mdash; cp50220:http://legacy-encoding.sourceforge.jp/wiki/?cp50220]]~
(cf. [[ISO-2022-JP>#iso-2022-jp]])

***CTAN &aname(ctan); [#w7a3bdb8]
“''C''omprehensive ''T''eX ''A''rchive ''N''etwork”。
(La)TeX 関係の各種ソフトウェア・フォント・マクロパッケージを多数収録している。
→ [[CTAN]]

**D &aname(index-D);[#s490b3d3]

***def ファイル &aname(def-file); [#hdd82049]
各種のマクロ定義を記述したファイルのうち,
データベースに類したもの
(例えば,ot1enc.def のようなエンコーディング依存の定義を収めたファイル)や
dviware 依存の処理を記述したもの(例えば,graphics パッケージとともに用いられる
dvips.def などのドライバ定義ファイル)のファイル名の拡張子には,
しばしば “.def” が用いられる。

*** dfu ファイル &aname(dfu-file); [#g8b11a31]
inputenc パッケージを用いて UTF-8 入力を可能とする際に用いられる
“UTF-8 mapping file for font encoding”。
// .dfu = .def + Unicode の意?
個々の文字の Unicode 番号とその文字の各エンコーディングにおける表記との対応を
 \DeclareUnicodeCharacter{00A1}{\textexclamdown}
のような形式で列挙している
(ただし,「変換不要」な US-ASCII 部分については載っていない)。
また,<encoding> エンコーディングに対する dfu ファイルの名称は <encoding>enc.dfu
(<encoding> に含まれる大文字のアルファベットは小文字化する)である。

*** doc ファイル &aname(doc-file); [#k6e90594]
諸般の事情により「.doc ファイル」が「Microsoft Office Word の文書ファイル」
とみなされる「文化圏」(?) が存在しはするが,
古来,何らかの「文書」一般のファイルには拡張子 “.doc” が用いられた。
もちろん拡張子が “.doc” であったとしても,
TeX 関係のソフトウェアやパッケージの解説ファイルの場合は通常
(Microsoft Office Word のファイルなどではなく)単なるテキストファイルである。
// もっとも,Microsoft Office Word で開けはする。

***Donald E. Knuth &aname(d-e-knuth); [#h828d672]
元スタンフォード大学教授。
// 今は教授職をリタイヤされているはずですので
TeX の作者。
完璧主義者で,TeX プログラムのバグ報告1件につき $5 の懸賞金を提供し,
ミスの少ないプログラムができたといわれる。
// この情報源を教えてください。

***DSC &aname(dsc); [#raf4f5f9]
“''D''ocument ''S''tructuring ''C''onventions”。PostScript 言語による
プログラムの構造に関する約束ごと。
例えば BoundingBox は DSC comment に書かれている。DSC のバージョンと PostScript 言語のバージョン(レベル)は別のものである。

***dtx ファイル &aname(dtx-file); [#hc25c9d9]
LaTeX の各種のパッケージ(あるいは LaTeX 自身)
の配布に用いられるファイルのひとつ。
このファイルから[[パッケージ>#package]]自身が生成されるだけでなく,
dtx ファイル自身を[[タイプセット>#j-typeset]]すると,
そのパッケージに関するマニュアルが得られることも多い。

***DVI ファイル &aname(dvi-file); [#n7c49ccf]
TeX による組版結果を記録したファイル。
元来は DVI (''d''e''v''ice-''i''ndependent) の名称の通り,
デバイス非依存な一種のページ記述言語によるファイルであったのだが,
いまどきのユーザは各種の \special を(意図的にあるいは暗黙のうちに)
使うことによって「デバイス依存」な DVI ファイルを作りがちであることに注意が必要。
// 特に,「デバイス依存な処理を提供するパッケージのオプション指定と
// 実際に使用している dviware の不整合」に基づくトラブルは日常茶飯事である。
&br;
DVI ファイルで用いられる日本語の文字コードは
ISO-2022-JP (JIS コード)である。~
[[アスキー日本語TeX &mdash; DVIフォーマット:http://www.ascii.co.jp/pb/ptex/dvi/index.html]]

***dvips &aname(dvips); [#k086a42c]
→ [[WikiPedia.ja:dvips]]

***dvipsk &aname(dvipsk); [#sa98582a]
kpathsea に対応した dvips。ただし現在の dvips は kpathsea に対応している。
W32TeX では
日本語対応したものを dvipsk,欧文対応のみのものを dvips として区別している。

***dviware &aname(dviware); [#ydaff5c6]
タイプセットされて出来上がった DVI ファイルを,
表示・印刷・変換するためのアプリケーション。
dvips(k) や dvipdfm(x) の他,dviout for Windows,Mxdvi (MacOS X),xdvi(k) (UNIX + X Window System) など様々なものがある。

**E &aname(index-E);[#w2cc1aff]

*** enc ファイル &aname(enc-file); [#bcf23b77]
TeX 関連で用いられる .enc ファイルは,
たいてい PostScript フォントのエンコーディング定義ファイル。
// ただし,何らかの「エンコーダ」の出力ファイルといったものにも
// 拡張子 “.enc” が用いられることがあるので,混同しないように注意。

// *** ent ファイル &aname(ent-file);
// endnotes パッケージ使用時に作成される,注釈テキストを書き出した中間ファイル。
// // この類まで掲載していてはきりがないとも思う
// // (fff ファイル,ttt ファイルについても同様)。

***EPS ファイル &aname(eps-file); [#i4d5ec15]
“''E''ncapsulated ''P''ost''S''cript files”。
[[PostScript>#PostScript]] 言語により(いくつかの制限の下で)記述された画像。

***EUC-JP &aname(euc-jp); [#jbf686cf]
→ [[WikiPedia.ja:EUC-JP]]~
→ [[通信用語の基礎知識 &mdash; EUC-JP:http://www.wdic.org/w/WDIC/EUC-JP]]

**F &aname(index-F);[#x9d775f6]

***fd ファイル &aname(e-fd-file); [#c8c133c9]
→ [[フォント定義ファイル>#fd-file]]

***fdd ファイル &aname(fdd-file); [#qf2f28bf]
[[dtx ファイル>#dtx-file]]のうち,特に[[フォント定義ファイル>#fd-file]]を
生成するのに用いるものは拡張子を “.fdd” とする
(あえて言えば「フォント定義の定義ファイル」というところになる)。 

// *** fff ファイル &aname(fff-file);
// endfloat パッケージ使用時に作成される,
// figure(*) 環境の中身を書き出した中間ファイル。

***float &aname(float); [#c831a8ac]
→ [[フロート>#j-float]]

***fragile なコマンド &aname(fragile-command); [#ye9884a6]
[[動く引数>#moving-argument]]の中で用いる際には,
\protect を前置して保護しなければならないコマンド。
// マクロ作成上の問題としては,動く引数の中で用いる場合に限らず,
// \protected@edef による展開操作を受ける箇所で用いられる場合すべてに対して
// 同様の注意が要る。

**G &aname(index-G);[#w4e5e6ca]

***gbm &aname(gbm); [#u44389f3]
“''G''othic''B''BB-''M''edium”。
モリサワの角ゴシック体である中ゴシックでウエイトが中くらいのフォント。
日本語 PostScript の処理系(プリンタ等)では,標準で利用することができる
角ゴシック体が GothicBBB-Medium (HeiseiKakuGo-W5 などの適切な代用フォントに
置き換えられることあり)。gbm は goth10.vf や jisg.vf に記述されている
GothicBBB-Medium に対応するフォント名であり,goth10.vf や jisg.vf を読んだ
dviware が gbm を適切なフォントで出力する。dvips や dvipdfm(x) では
gbm は出力機器の内蔵フォントとして処理され,適切なマップファイルを経て
GothicBBB-Medium-H になる。gbm.tfm を (p)LaTeX が参照することは通常ない。

***gf &aname(gf); [#o8856431]
“''g''eneric ''f''ont”。[[METAFONT>#METAFONT]] によって生成された
(非圧縮の)ビットマップフォントデータ。このデータを収めたファイルの
拡張子は “.gf” であることもあるが,いわゆる long-filename を許す環境では “.300gf” のごとく .<解像度>gf とすることが多い。

***Ghostscript &aname(ghostscript); [#xa0a8abb]
フリーの PostScript/PDF インタプリタ。
また,関連するソフトウェアなどを含むパッケージ。~
→ [[WikiPedia.ja:Ghostscript]]

***GID &aname(gid); [#a735b52e]
“''G''lyph ''ID''”。[[TrueType フォント>#TrueType-font]]で,
[[グリフ>#glyph]]の内部配列におけるグリフの番号。CID フォントの
[[CID>#cid]] と同様のもの。TrueType フォントの内部配列は
フォントが作成されたときのツールや作成者に依存し,CID フォントや
OpenType フォントで用いられる Adobe-Japan1 のような標準的な配列はない。

*** glo ファイル &aname(glo-file); [#m673dd85]
\glossary コマンドを含む LaTeX 文書をタイプセットした際に作成される,
「用語集」項目を書き出したファイル。
これを [[mendex>#mendex]] (あるいは makeindex)で処理して用語集そのもの
(gls ファイル)を作成する。
ただし [[dtx ファイル>#dtx-file]]においては
「用語集」ではなく「更新履歴」の作成に用いられ,
その際には[[索引スタイルファイル>#ist-file]]として gglo.ist を用いる。

*** gls ファイル &aname(gls-file); [#x9ed9251]
[[glo ファイル>#glo-file]] を [[mendex>#mendex]] (あるいは makeindex)で
処理して得られる「用語集」ファイル。
ただし,これは mendex (あるいは makeindex)
のデフォルトの出力ファイルとは異なった拡張子を持つので,
glo ファイルの処理時に出力ファイル名を指定することになる。
また,LaTeX 自身では gls ファイルを読み込むためのコマンドを用意していないので,
必要があればユーザ自身が明示的に読み込むことになる
(ただし,doc パッケージ使用時には \PrintChanges コマンドの際に
gls ファイルが読み込まれる)。

***glyph &aname(e-glyph); [#g72f9d50]
→ [[グリフ>#glyph]]

***glyphlist.txt &aname(glyphlist-txt); [#i192584a]
dvipdfmx によって参照される。

***gsftopk &aname(gsftopk); [#r611e1cd]
PostScript Type 1 フォントを [[pk フォント>#pk]]に変換するツールのひとつ。
直接用いるよりも,[[mktexpk>#mktexpk]] から呼び出されることが多い。
設定ファイルは config.gsftopk。

**H &aname(index-H);[#v7c2f039]

***H &aname(h); [#qef4179b]
[[CMap>#cmap]] の一つ。横書きの JIS コードから Adobe-Japan1 への割当が記述されている。DVI ファイルでは通常 ISO-2022-JP (JIS コード)が使用されるので,dvipdfm(x) では必須の CMap。なお,dvips は CMap を読まない。

***H &aname(h-as-unit); [#c5294eff]
単位のひとつ(歯)。1 H = 0.25 mm。
[[Q>#q]] と同じだが,慣例として行送りの指定の際には H を用いる。

*** htf ファイル &aname(htf-file); [#w5231d0c]
[[TeX4ht>#TeX4ht]] で用いられる “''H''yper''t''ext ''F''ont”。
書式等については,$TEXMF/doc/tex4ht/mn-htf.html に解説がある。

**I &aname(index-I);[#q8838dc6]

***idx ファイル &aname(idx-file); [#z4f938e4]
索引付きの LaTeX 文書をタイプセットした際に作成される,
索引項目を書き出したファイル。
これを mendex (あるいは makeindex)で処理して索引そのもの
(ind ファイル)を作成する。

***ilg ファイル &aname(ilg-file); [#f91d6cb9]
mendex (あるいは makeindex)の[[ログファイル>#log-file]]。

***ind ファイル &aname(ind-file); [#d8eef629]
mendex (あるいは makeindex)によって生成された索引ファイル。

*** ini ファイル &aname(ini-file); [#af1c169e]
各種ソフトウェアの初期設定ファイル。
TeX 自身の場合は,
[[フォーマットファイル>#format-file]]作成時に用いられることがある。
例えば,platex.ini には platex.ltx の読み込み
および「バナー」に関する細工が記述されており,
fmtutil による platex.fmt 作成時には(platex.ltx を直接処理するのではなく)
platex.ini を用いるように設定されている。

***initex &aname(initex); [#x73d37d4]
[[フォーマットファイル>#format-file]]作成用の特別な TeX。
ただし現在の TeX 処理系ではこの initex の機能は TeX 自身に取り込まれており,
“tex -ini” のごとく “-ini” オプションを適用すると initex として動作する。

***ins ファイル &aname(ins-file); [#c794ba05]
LaTeX においては,LaTeX のパッケージの配布の際に用いられるファイルのひとつ。
このファイルを (p)LaTeX で処理することで,
パッケージを構成する個々のファイルが作成される。

なお Windows においては拡張子 “.ins” のファイルは
「インターネット通信設定」ファイルとされているため,
閲覧・編集時には不用意にダブルクリックしないよう注意が必要。

***ISO-2022-JP &aname(iso-2022-jp); [#ced19caf]
→ [[WikiPedia.ja:ISO-2022-JP]]~
→ [[通信用語の基礎知識 &mdash; ISO-2022-JP:http://www.wdic.org/w/WDIC/ISO-2022-JP]]~
(cf. [[CP50220>#cp50220]])

***ISO-8859-1 &aname(iso-8859-1); [#z412e6e3]
→ [[通信用語の基礎知識 &mdash; ISO-8859-1 :http://www.wdic.org/w/WDIC/ISO-8859-1]]~
→ [[WikiPedia.en:ISO-8859-1]]~
(cf. [[windows-1252>#windows-1252]], [[ISO-8859-15>#iso-8859-15]])

***ISO-8859-15 &aname(iso-8859-15); [#yc0f514d]
→ [[通信用語の基礎知識 &mdash; ISO-8859-15:http://www.wdic.org/w/WDIC/ISO-8859-15]]~
→ [[WikiPedia.en:ISO-8859-15]]~
(cf. [[ISO-8859-1>#iso-8859-1]])

***ist ファイル &aname(e-ist-file); [#gcb74ca3]
→ [[索引スタイルファイル>#ist-file]]

**J &aname(index-J);[#n67d9feb]

***JBibTeX &aname(jbibtex); [#m5d79a40]
[[BibTeX>#bibtex]] を日本語化したもの。

***jfm &aname(jfm); [#lbc97348]
pTeX で使用する和文[[フォントメトリック>#font-metrics]]。ただし,jfm データを
記述したファイルの拡張子も “.tfm” であることに注意が必要。~
[[アスキー日本語TeX &mdash; JFMファイルの構成要素:http://www.ascii.co.jp/pb/ptex/tfm/jfm.html]]

**K &aname(index-K);[#n140b3b2]

***Knuth &aname(knuth); [#b460c671]
→ [[Donald E. Knuth>#d-e-knuth]]

***kpathsea &aname(kpathsea); [#ca9be824]
“''Kpathsea''rch library”。Karl Berry によって書かれたディレクトリを
再帰的に検索するライブラリ。TeX 本体をはじめ
多くの dviware (dvipdfm[x], dvips, xdvi, Mxdvi など)が使用している。

***kpsewhich &aname(kpsewhich); [#vdd48eb5]
Kpathsea のための,パスの照合と展開のプログラム。

**L &aname(index-L);[#u18fb5f2]

*** ldf ファイル &aname(ldf-file); [#u91bf573]
Babel パッケージが用いる,各言語の言語定義ファイル。言語 <language> に対する
設定はファイル <language>.ldf に記述されるのが基本だが,Babel パッケージの
読み込み時に指定する言語名(\usepackage のオプション)と
ldf ファイル名との正しい対応は
ファイル babel.sty における各オプションの定義で確認する必要がある。

また,言語 <language> に対応する言語定義ファイルでは主に次のものが定義される。
-\captions<language>:
\refname,\contentsname,\figurename といった
文書の構成要素名などの文字列マクロを定義。
-\date<language>: \today を言語 <language> に応じた形式に定義。
-\extras<language>:
言語 <language> の記述に用いるアクティブ文字の設定などの追加設定。
-\noextras<language>:
(概ね) \extras<language> で行う設定を取りやめるマクロ。

また,各種のアクティブ文字を用いた短縮記法の定義なども行われる。


*** lig ファイル &aname(lig-file); [#g814018c]
[[afm2pl>#afm2pl]] が用いる,リガチャ定義ファイル。

***lof ファイル &aname(lof-file); [#k5961f02]
LaTeX 文書中の \listoffigures コマンドに対応して作成される図目次ファイル。

***log ファイル &aname(e-log-file); [#c8124791]
→ [[ログファイル>#log-file]]

***lot ファイル &aname(lot-file); [#j4eff9e4]
LaTeX 文書中の \listoftables コマンドに対応して作成される表目次ファイル。

***ls-R &aname(ls-r); [#le07f297]
$TEXMF 以下の全てのファイル名を記したテキストファイル。
mktexlsr コマンド(UNIX では texhash という名称も使用できる)
によって生成・更新される。kpathsea によって参照される。
// ただし,ls-R ファイルを使用する必要はない。

***ltx ファイル &aname(ltx-file); [#l9470056]
LaTeX 本体の定義を記述したファイル。

**M &aname(index-M);[#b7447dd9]

***makeindex &aname(makeindex); [#m8e0a40d]
汎用的な索引作成ツール。
階層化した索引(索引項目の「子項目」がある索引)をサポートし,
また,索引スタイルファイルを用いて索引の体裁を詳細にカスタマイズできる。
// が,もちろん,然るべき学習を要するし,
// ときには TeX のマクロレベルの細工と組み合わせることにもなる。

***mktexlsr &aname(mktexlsr); [#cb5bab8b]
[[ls-R>#ls-r]] ファイルの作成・更新ツール(UNIX システムでは通常,
スクリプト mktexlsr へのシンボリックリンクとして texhash も用意されている)。

***map ファイル &aname(map-file); [#ecea275e]
[[tfm>#tfm]] の名称と実フォント
(例えば,PostScript Type 1 フォント)との対応関係を記述したファイル。
[[dviware>#dviware]] ごとに独自の形式をもつ。
また map ファイルの所在は [[TDS>#tds]] のバージョンによって異なるので,
利用している TeX システムがどのバージョンの TDS に準拠しているかに注意が必要。
もっとも,最近ではこういった問題は dviware によっては
[[updmap>#updmap]] コマンドを用いることで回避できる。

また,和文フォント・欧文フォントを問わず,
[[VF>#vf]] (仮想フォント)を通じた変換が入ることによって
TeX 文書側で使用している tfm (あるいは jfm)名と
map ファイルに記述される tfm 名とが異なっていることが多い点にも注意が必要。
例えば jis.tfm に対しては jis.vf を通じて rml.tfm に帰着され,
map ファイルにはこの rml に対する実フォントの指定を記述することになる。

***mendex &aname(mendex); [#j53d6506]
[[makeindex>#makeindex]] を日本語化したもの(ごく一部,
和文主体の文書の索引を作成する限りにおいては気にならない非互換性がある)。

***METAFONT &aname(METAFONT); [#z6cc65b2]
TeX と対になるフォント作成ソフトウェア。
// 個々の文字の字形をアウトラインで記述するだけでなく,
// 出力機器に応じた調整すら施すことができるというものであったが,
// 残念ながら紙媒体を強く指向している(実際,出力は「レンダリング後」の
// ビットマップフォントになっている)がゆえに,業界標準となるには到らなかった
// (それ以外の要因,例えば,TeX 自身がマイナーなソフトウェアの部類に属する,
// といったこともあっただろうが)。
// もちろん,それは TeX 陣営にとって幸福なことではないのだが,
// かといって不幸ばかりでもない(すなわち,「よその」
// フォントを使うための努力がなされ,実際に使えるようになった)のだが。
// もっとも,現在のマシンパワーであれば,METAFONT ソースを読み込んで
// リアルタイムでレンダリングさせるのも非現実的なことではないだろう
// (いや,現在のマシンパワーでもまだ重いか(?))。
もっとも,現在では種々の [[dviware>#dviware]] 作者の方々のご尽力により,
METAFONT によるものばかりでなく世間一般に流通しているほかの形式のフォントも
(dviware を選び,然るべき設定を行えば)使えるようになっている。

***METAPOST &aname(METAPOST); [#j4c5fc88]
META 言語(METAFONT で使用される図形描画言語)を用いる作図ツール。
出力は EPS。John Hobby による。現在は Taco Hoekwater が メンテナンスしている。
最新バージョンは 0.901。ベータテスト中のバージョンは 0.993
(0.993 は次期 TeXLive で採用されるバージョン)。
松山道夫さん,鈴木秀幸さんにより
様々な場面で日本語を使用可能なように拡張されたものが jMetaPost である。

***mf ファイル &aname(mf-file); [#r2feb458]
[[METAFONT>#METAFONT]] によるフォントのソースファイル。

***mktexpk &aname(mktexpk); [#oba824a4]
[[dviware>#dviware]] の要求に応じて [[pk フォント>#pk]]を生成するツール。
METAFONT で作成されたフォントに限らず,
例えば PostScript Type 1 フォントについても ps2pk の類を経由して
pk フォント化できる。
ただし,任意のフォントを pk フォント化できるわけではない。

***mktextfm &aname(mktextfm); [#a9086a0f]
タイプセット時に文書中で要求された [[tfm>#tfm]] ファイルが存在しない場合に,
必要な tfm ファイルを生成するツール
(主に METAFONT で作成されたフォントの場合に有効)。

***mp ファイル &aname(mp-file); [#ac486984]
[[METAPOST>#METAPOST]] による図のソースファイル。

*** mps ファイル &aname(mps-file); [#h906c355]
[[METAPOST>#METAPOST]] の出力ファイル(何もしなければ拡張子は
“ピリオド + beginfig で与えた番号” であるか,または “.ps”)を
pdflatex 等で用いる場合,拡張子を “.mps” とすることがある。

*** mpx ファイル &aname(mpx-file); [#t7ea3b83]
[[mp ファイル>#mp-file]] 中で btex ... etex を用いて
TeX の記述を直接書き入れた場合に,
その mp ファイルの METAPOST 処理時に生成される中間ファイル。


**N &aname(index-N);[#r6ec5eb7]

***NFSS2 &aname(nfss2); [#u9be6478]
“''N''ew ''F''ont ''S''elect ''S''chema version ''2''”。
(La)TeX システムにおけるフォント管理機構。
エンコーディング・ファミリ・シリーズ・シェイプ・サイズという属性を基にフォントを管理する。
// 属性の名称の並べ方は上位のものから下位のものという順序に変更しました.

**O &aname(index-O);[#e2a0cf75]

***OpenType &aname(opentype); [#c0a1319b]
OpenType はスケーラブルフォントの標準規格。
[[TrueType>#TrueType-font]] の次期規格として Adobe 社と Microsoft 社が共同で作製した。
異体字に対応している。
// OpenTypeフォントに関する記述では,異体字が適当でしょう.
拡張子は “.otf”, “.ttf”, “.ttc”。

-[[Adobe Type Library &mdash; よく尋ねられる質問 (OpenType):http://www.adobe.com/jp/products/type/faq.html]]
-[[WikiPedia.ja:OpenType]]

***ovf2ovp &aname(ovf2ovp); [#yb79b99a]
Omega 用 [[virtual font>#vf]] (ovf ファイル,256以上の文字コードを扱うことができる)を ovp ファイルに変換するツール。

***ovp2ovf &aname(ovp2ovf); [#la29ff7e]
Omega 用の [[virtual property list ファイル>#vpl-file]](256以上の文字コードを扱うことができる)を ovf ファイルに変換するツール。
2 バイトコードを扱う pTeX 用 [[virtual font>#vf]] の作成にも使用できるが,pTeX の拡張である direction 命令を使用することはできない。

**P &aname(index-P);[#z2099f7e]

***pdftex &aname(pdftex); [#b9d2930c]
Han The Thanh によって開発された TeX ソースから PDF を出力できる
もの。“\pdfoutput=0” の場合は通常のように DVI を出力する。eTeX の
内容も含んでいるので欧文 TeX の世界では TeX の標準エンジンとして
使用されている。HZ アルゴリズムが使用可能で,特に PDF 出力の際には
容易に使用できる(microtype パッケージ)。

***pdvips &aname(pdvips); [#h92a903a]
Red Hat Linux デストリビューションおよび Fedora Core に含まれている日本語化された dvips。

***pdvitype &aname(pdvitype); [#e7cfefc2]
DVI ファイルに記述されている命令を人間に可読な形式に変換するプログラム。
アスキーが dvitype を日本語対応にした。

***PFA &aname(pfa); [#cfe57fb4]
“''P''rinter ''F''ont ''A''SCII”。PostScript Type 1 フォントの形式の1つ。ASCII 文字で記述されている。dvipdfmx では使用できない。dvips では使用可能。

***PFB &aname(pfb); [#n84db92c]
“''P''rinter ''F''ont ''B''inary”。PostScript Type 1 フォントの形式の1つ。
バイナリデータなので
そのままプリンタに送信されることはない。dvipdfmx および dvips で使用可能。

***PFM &aname(pfm); [#n84db92c]
“''P''rinter ''F''ont ''M''etrics”。

***pk (フォント) &aname(pk); [#yf6415de]
[[gf>#gf]] ファイルを(gftopk で)圧縮して得られる圧縮ビットマップフォント。
pk フォントのフォントファイル名の拡張子は “.pk” であることもあるが,
いわゆる long-filename を許す環境では “.300pk” のごとく .<解像度>pk
とすることが多い。

***pl ファイル &aname(pl-file); [#b9c0e5bd]
TeX 関係ではしばしば,“''p''roperty ''l''ist” ファイル
([[tfm>#tfm]] ファイルの中身を人間でも読める形式にしたもの)を指す。
なお拡張子 “.pl” は Perl スクリプトにも用いられるので,
混同しないように注意が必要。

***pltotf &aname(pltotf); [#r9b4c8de]
[[pl ファイル>#pl-file]]を [[tfm>#tfm]] ファイルに変換するツール。

***pm ファイル &aname(pm-file); [#p312bf40]
「Perl モジュール」。

***poor man's bold &aname(poor-mans-bold); [#s7b65321]
あるフォントの本物の太字フォントを利用出来ない場合に,文字を(少し位置をずらして)重ね打ちすることで,擬似的に太字に見せる方法。タイプライタやドットインパクトプリンタで使用されていた方法。

***PostScript &aname(PostScript); [#u1c5348d]
DTP 業界標準のページ記述言語。非常に高機能だが,出力を得るためには
PostScript インタプリタが必要であり他型式への変換が難しい
(この問題は TeX と相似形である)。このため,PostScript ファイルそのものを
インポートできるアプリケーションは少ない
(読み込む場合は Adobe 社の製品を用いるか,フリーソフトでは [[Ghostscript>#ghostscript]] を介すのが一般的)。
PostScript Level 1 はカラーに非対応。
// LaserWriter II NTX J は日本語対応だけれど,Level 1。
なお,PostScript ファイルの拡張子には通常 “.ps” が用いられる。
-[[図解 DTP 用語事典 &mdash; PostScript:http://www.japanlink.co.jp/dtpjiten/p_r/postscript.html]]
-[[WikiPedia.ja:PostScript]]

*** pro ファイル &aname(pro-file); [#w751ae6c]
dvips が用いるヘッダファイル
(各種の共通定義の PostScript コードを記述したファイル)。

***ps2pk &aname(ps2pk); [#dda985b5]
PostScript Type 1 フォントを [[pk フォント>#pk]]に変換するツールのひとつ。
直接用いるよりも,[[mktexpk>#mktexpk]] から呼び出されることが多い。
(W32TeX における設定ファイルは pspksupp.map)。

***pt &aname(pt); [#v64d35e5]
長さの単位。TeX ''p''oin''t''。1 pt = 1/72.27 inch
(JIS における 1 ポイント (0.3514 mm) に非常に近い)。
DTP 業界で一般に用いられている pt とは長さが異なる。
→ [[bp>#bp]]

***pxdvi &aname(pxdvi); [#q0bf352b]
Red Hat Linux デストリビューションおよび Fedora Core に含まれている日本語化された xdvi。

**Q &aname(index-Q);[#ifbd7284]

***Q &aname(q); [#b05c4a56]
長さの単位(級)。
1 Q = 0.25 mm。
和文主体の出版物の文字サイズの指定によく用いられる。

**R &aname(index-R);[#m1ccf56d]

*** rb ファイル &aname(rb-file); [#t9635af5]
[[Ruby>WikiPedia.ja:Ruby]] スクリプト。

***RKSJ &aname(rksj); [#rc7a55e9]
“''R''omaji ''K''ana ''S''hift_''J''IS”。
Shift_JIS の文字コードを表わす。

***RKSJ-H &aname(rksj-h); [#rc7a55e9]
[[CMap>#cmap]] の一つ。横書き (horizontal) で,Shift_JIS から Adobe-Japan1 への変換の割当が記述されている。

***RKSJ-V &aname(rksj-v); [#h771a9bc]
[[CMap>#cmap]] の一つ。縦書き (vertical) で,Shift_JIS から Adobe-Japan1 への変換の割当が記述されている。

***rml &aname(rml); [#c586f0ea]
“''R''yu''m''in-''L''ight”。
モリサワの明朝体であるリュウミンのウエイトの小さいフォント。
日本語 PostScript の処理系(プリンタ等)では,標準で利用することができる
明朝体が Ryumin-Light (HeiseiMin-W3 などの適切な代用フォントに
置き換えられることあり)。rml は min10.vf や jis.vf に記述されている
Ryumin-Light に対応するフォント名であり,min10.vf や jis.vf を読んだ
dviware が rml を適切なフォントで出力する。dvips や dvipdfm(x) では
rml は適切なマップファイルを経て出力機器の内蔵フォントとして処理され,
Ryumin-Light-H になる。rml.tfm を (p)LaTeX が参照することは通常ない。

***robust なコマンド &aname(robust-command); [#c9d46683]
[[動く引数>#moving-argument]]の中で用いる場合であっても,
\protect による保護を必要としないコマンド。
// \DeclareRobustCommand で定義されていて自動的に \protect が補われるコマンドや,
// TeX の大半の primitive のように展開処理の影響を受けないものがある。

**S &aname(index-S);[#y996429e]

*** sfd ファイル &aname(sfd-file); [#o19b7994]
Unicode 番号と何らかのエンコーディングにおける文字コードとの対応表
(サブフォント定義ファイル)。
(CJK パッケージなどでの利用のために) TrueType フォントなどを
「Unicode 番号順に分割したもの」を用いる際に
dvipdfmx などの(サブフォントに対応した) dviware や ttf2tfm といったツールに
「分割後のフォントの個々の文字と分割前のフォントでの文字コードの対応」を
教える,といった目的で用いられる。

*** sh ファイル &aname(sh-file); [#x3a16897]
UNIX 系 OS で用いられる各種シェルの
[[シェルスクリプト>WikiPedia.ja:シェル#.E3.82.B7.E3.82.A7.E3.83.AB.E3.82.B9.E3.82.AF.E3.83.AA.E3.83.97.E3.83.88]]
の拡張子に “.sh” が用いられることがある。

***Shift_JIS &aname(shift_jis); [#hcf241c4]
→ [[WikiPedia.ja:Shift_JIS]]~
→ [[通信用語の基礎知識 &mdash; Shift_JIS:http://www.wdic.org/w/WDIC/Shift_JIS]]~
(cf. [[Windows-31J>#windows-31j]])

***special 命令 &aname(special-command); [#gc5c375e]
[[DVI>#dvi-file]] ではサポートしていない,''デバイス依存''の命令を埋め込むための命令。
各種図形・画像ファイルの取り込み,ハイパーテキスト,ソースコードへのジャンプ,用紙サイズの埋め込みなどには全て special 命令が使用されている。

**T &aname(index-T);[#be0948ce]

***t1lib &aname(t1lib); [#v76ef6e3]
Rainer Menzner らによって書かれた PostScript Type 1 フォントを扱うためのライブラリ。いくつかの dviware が使用している。

***t1utils &aname(t1utils); [#k1476af2]
''T''ype ''1'' ''util''itie''s'' のこと。PostScript Type 1 フォントの
形式の変換 (t1ascii, t1binary) や人間に可読な形式への変換 (t1disasm)
およびその反対方向への変換 (t1asm) を行うためのプログラム群。

*** tbl ファイル &aname(tbl-file); [#m6e699ad]
ttf2pt1 が用いるエンコーディング定義ファイルには,
拡張子として “.tbl” が用いられる。
もっとも,他のアプリケーションも自らが用いるデータファイルの
拡張子に “.tbl” を用いることがあるので,文脈に注意が必要。
// 実際,データベースソフト「桐」や時刻表ソフト「NextTrain」といったものは
// 拡張子 “.tbl” のファイルを用いるらしいが,
// “.tbl” というのは「表」の形のデータに対していかにも使われそうな拡張子なので,
// 拡張子 “.tbl” を用いるソフトは他にいくらでも存在するだろう。

*** tcx ファイル &aname(tcx-file); [#q32560e1]
TeX 処理系に入力ファイル中の個々の文字の「読みかえ方」を指示するファイル。
例えば,
 \documentclass{article}
 \usepackage[latin1]{inputenc}
 \usepackage[T1]{fontenc}
 \begin{document}
  <iso8859-1 (latin-1) エンコーディングにて記述された文書>
 \end{document}
のような文書から inputenc パッケージの読み込み行を外したとしても,
 latex --translate-file=il1-t1.tcx filename
のごとく il1-t1.tcx を用いて入力テキストを読みかえさせると,
inputenc パッケージを使用した場合と同じ出力が得られる。
もっとも,tcx ファイルを利用するよりも
inputenc パッケージを用いるほうが扱いやすいだろう。

***TDS &aname(tds); [#a8596259]
“''T''eX ''D''irectory ''S''tructure”。
ディレクトリ構成標準化の試み。
[[A Directory Structure for TeX Files:http://www.tug.org/texinfohtml/tds.html]]

*** tex ファイル &aname(tex-file); [#u4532491]
もちろん,TeX 文書の標準的な拡張子が “.tex”。
詳しくは,「[[TeXの本]]」の項で挙げられている参考書などを参照。

*** TeX4ht &aname(TeX4ht); [#ia312e8c]
E. M. Gurari 氏による,(La)TeX 文書から (X)HTML/MathML 文書へのコンバータ。
基本的には “dviware” であり,DVI ファイルから変換させることにより
「原理的にはタイプセットできれば変換可能」であり,しかも
「special 経由での制御」および「TeX マクロレベルでの強力なカスタマイズ機構」を
兼ね備えている(See 『LaTeX Web コンパニオン』)。
// special 経由での制御により,例えば “_”, “^” を(例の \mathcode を "8000 に
// するという手で)数式中でのみアクティブ文字扱いにし,それらに適当な
// special を埋め込ませる…… という手を用いて「TeX 文書に(あまり)手を
// 加えることなく MathML 化する」という処理を実現している。
// もっとも,何気ない記述が「正しくない MathML コード」を吐き出させることも
// それなりにあるので,実際に用いるには適宜前処理・後処理を行う必要はある。

***texhash &aname(texhash); [#x1a1a489]
[[ls-R>#ls-r]] ファイルの更新ツール(mktexlsr へのシンボリックリンク)。

***texmf.cnf &aname(texmfcnf); [#g72b7a5d]
kpathsea の設定ファイル。

***TeXShop &aname(texshop); [#zf61ba86]
Mac 上での TeX 環境総合支援ソフト。

***tfm &aname(tfm); [#je45bbc6]
TeX で使用する(欧文)[[フォントメトリック>#font-metrics]]。
TeX 自身のタイプセット処理には(文字の配置に関しては)
tfm データのみを用いる。
「タイプセット時に使用された個々の tfm
に対してどの実フォントを用いて表示・印刷等の作業を行うか」というのは
(原則として)個々の [[dviware>#dviware]]
に対してきちんと設定することになる。
// フォントがありさえすれば「見える」,というのではないのが
// 面倒な(あるいは初心者泣かせな)ところではある。

[[アスキー日本語TeX &mdash; TFMファイルの構成要素:http://www.ascii.co.jp/pb/ptex/tfm/tfm.html]]

***tftopl &aname(tftopl); [#bdda7e9d]
[[tfm>#tfm]] ファイルを [[pl ファイル>#pl-file]]に変換するツール。

***toc ファイル &aname(toc-file); [#x0df3184]
LaTeX 文書中の \tableofcontents コマンドに対応して作成される目次ファイル。

*** TrueType フォント &aname(TrueType-font); [#n14c5245]
フォントの形式のひとつ([[「IT用語辞典 e-Words」による解説:http://e-words.jp/w/TrueTypeE38395E382A9E383B3E38388.html]])。
単一のフォントからなる TrueType フォントファイルの拡張子は通常 “.ttf” で,
複数の TrueType フォントをまとめたもの (TrueType collection) の拡張子には
通常 “.ttc” が用いられる。

***ttf2afm &aname(ttf2afm); [#j7d5d2ca]
[[TrueType フォント>#TrueType-font]]から[[フォントメトリック>#font-metrics]]データを抽出して
[[afm>#afm]] ファイルを作成するツール。

***tti ファイル &aname(tti-file); [#n1810cde]
JIS コードと [[TrueType フォント>#TrueType-font]]の内部コードの対応表。
ttindex コマンドによって生成される。
(truetype ドライバではなく) freetype ドライバを用いる場合は必要ない。

***ttindex &aname(ttindex); [#f9d389b0]
ttindex コマンドを実行したディレクトリに存在する
[[TrueType フォント>#TrueType-font]]を調べ,.tti ファイルを生成する。
VFlib に付属する。

// *** ttt ファイル &aname(ttt-file);
// endfloat パッケージ使用時に作成される,
// table(*) 環境の中身を書き出した中間ファイル。


**U &aname(index-U);[#fdf07171]

***updmap &aname(updmap); [#j0eab167]
[[map ファイル>#map-file]]の更新ツール。
→ 使い方 [[qa:42444]] (W32TeX), [[qa:42473]] (teTeX-3)

***URW &aname(urw); [#oc095ca5]
フォントメーカー [[(URW)++:http://www.urwpp.de/english/home.html]]。PostScript Level 2 での基本35書体 (Times, Helvetica, Courier, ZapfChancery-MediumItalic, Symbol, ZapfDingbats など)の互換フォント(NimbusRomNo9L, NimbusSanL, NimbusMonL, URWChanceryL-MediItal, StandardSymL, Dingbats など)が Ghostscript 用に提供されている。dvipdfm(x) や dvips で(適切な map ファイルの選択により)利用できる。

***US-ASCII &aname(us-ascii); [#wea38241]
→ [[WikiPedia.ja:American Standard Code for Information Interchange]]~
→ [[通信用語の基礎知識 &mdash; US-ASCII:http://www.wdic.org/w/WDIC/US-ASCII]]

***UTF-8 &aname(utf-8); [#j6bd79f0]
→ [[WikiPedia.ja:UTF-8]]~
→ [[通信用語の基礎知識 &mdash; UTF-8:http://www.wdic.org/w/WDIC/UTF-8]]

**V &aname(index-V);[#b0ff6d8c]

***V &aname(v); [#xab3c0af]
[[CMap>#cmap]] の一つ。縦書き用の JIS コードから Adobe-Japan1 への割当が記述されている。

***VF &aname(vf); [#ee014bbc]
“''V''irtual ''F''ont”。
複数のフォントから[[グリフ>#glyph]]を集めたり,代用フォントと整合をとるための
補正を行ったりするためなどに用いられる。Virtual font には,special 命令を
含めて DVI に記述できる命令を全て記述できる。

***VFlib &aname(vflib); [#g09a961b]
“''V''ector ''F''ont ''lib''rary”。
TrueType などのフォントデータをラスタライズし
ビットマップデータを生成するためのライブラリ。

***vfontcap &aname(vfontcap); [#we678269]
VFlib によって参照される。フォントの存在するパスや利用する際の短縮名
(エントリ名)などを記述する。UNIX 類似環境では通常 /etc// 以下に置かれる。
/etc/printcap の書式に類似する。詳しい書式については
VFlib 付属のドキュメント(/usr/share/doc// 以下などに存在する)を参照のこと。

***vfontmap &aname(vfontmap); [#b02b639a]
xdvi によって参照される。当初は,vfontcap に記述されている任意のエントリ名を利用するために作成された。現在では,FreeType を使う場合には,フォントファイルの実体のパスおよびエンコーディグを記述するために用いられる。

*** vftovp &aname(vftovp); [#v58015d2]
[[vf>#vf]] ファイルを [[vpl ファイル>#vpl-file]]に変換するツール。

***vpl ファイル &aname(vpl-file); [#kc608314]
[[vf>#vf]] ファイルの中身を人間でも読める形式にしたもの
(“''v''irtual ''p''roperty ''l''ist” ファイル)。

*** vptovf &aname(vptovf); [#w70b4555]
[[vpl ファイル>#vpl-file]]を [[vf>#vf]] ファイルに変換するツール。

**W &aname(index-W);[#n009509d]

***Web2C &aname(web2c); [#p2c0a44b]
Knuth による TeX, METAFONT オリジナルのソースは,Knuth が考案した
WEB という書法で記述されている。WEB とはコード (Pascal) と文書を
統合したもので,これを tangle で処理するとコード部分がとりだされ,weave で
処理すると TeX で処理可能な文書ができる。Web2C とは元来 tangle で
生成された Pascal コードを C 言語に変換するプログラムを意味し,
Tomas Rokicki によって書かれた。その後 Tim Morgan によって拡張され,
Karl Berry を経て現在は Olaf Weber によってメンテナンスされている。
TeX の機能拡張を含むチェンジファイルや,多くのユーティリティも
配布されるので Web2C のバージョンで TeX 処理システム全体の特徴を
表すこともある。現在最新のバージョンは 7.5.6 である。

***windows-1252 &aname(windows-1252); [#ga89a3fe]
→ [[WikiPedia.en:windows-1252]]~
(cf. [[ISO-8859-1>#iso-8859-1]])

***Windows-31J &aname(windows-31j); [#s31340cd]
→ [[WikiPedia.ja:Windows-31J]]~
→ [[通信用語の基礎知識 &mdash; Windows-31J:http://www.wdic.org/w/WDIC/Windows-31J]]~
(cf. [[Shift_JIS>#shift_jis]])

***WinShell &aname(winshell); [#d56affe0]
Windows 上での TeX 環境総合支援ソフト。
WinShell 本体そのものには TeX や dviware の機能は無く,
設定に応じて TeX や dviware を呼び出していることに留意する必要がある。
→ [[WinShell 2.5x>WinShell]], [[Winshell 3.x>WinShell3]]

***W32TeX &aname(w32tex); [#ca6f89cd]
角藤さんが Windows に移植した TeX 配布ファイルの名称。
→ [[インストール(Windows)]]

**X &aname(index-X);[#b45e2b41]

*** xdv ファイル &aname(xdv-file); [#n57bc32d]
[[XeTeX]] が生成する拡張 DVI ファイル。

***xdvik &aname(xdvik); [#j5d71c7c]
kpathsea ライブラリを組み込んだ xdvi。

***XeTeX &aname(xetex); [#c3a97bdd]
//UTF-8 ベースの TeX。「ズィーTeX」と読む。
[[TrueType>#TrueType-font]]/[[OpenType フォント>#opentype]]から
メトリック情報を取得して,組版を行う TeX。従来の TFM ファイルも使用できる。
「ズィーTeX」と読む。入力は UTF-8 ベースが標準。
→ [[XeTeX]]

**Y &aname(index-Y);[#f2ffc223]

***YaTeX &aname(yatex); [#d9963f3c]
Emacs 上の TeX 支援環境
→ [[YaTeX]]

**Z &aname(index-Z);[#x5a45335]