奥村晴彦著『[改訂第4版]LaTeX2e(ラテック・ツー・イー)美文書作成入門』(技術評論社,2007年1月,ISBN4-7741-2984-4)のうち,「付録J章」のサポートページになります。
本章のサポート責任は稲垣徹,安田功,栗山雅俊にあります。内容の誤り,ご不明な点(記述がわかりづらいなど),ご要望等ありましたら下記コメント欄にお願いいたします。
なお全体のサポートページは[[こちら>http://oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/bibun4/]]になります。

*errata [#kdcdc574]

- p.357 サンプル例はType1フォントを使っています。ラテン文字はcm-superを,ギリシア文字はCB Type1を,キリル文字は自作のType1フォントを使っています。ギリシア語のCBフォントについてはp.370以下にインストール方法を記していますが,cm-superについては[[新 pTeX とBabel#a4477ec1]]を参照下さい。

- p.357 註9 「ラテンアルファベットによる対応づけ(transliteration)」はp.363では「ASCII翻字入力」という表現になっていますが(表記のゆれ),意味は同じです。

- p.359 註10 ラテンアルファベットによる対応づけによる入力(ASCII翻字入力)ではinputenc指定は不要です。

- p.360 下から13-10行目「ギユメ」→「ギュメ」(稲垣)---「ギユメ」「ギュメ」どちらの表現も使われているようです。(栗山補記)

- p.365 註28 「ギリシア文字の直接入力はサポートされていません」---Babel本体では未サポートですが,オプションで iso-8859-7.def が配布されています(CTAN/fonts/greek/package-babel/encodings/)。現代ギリシア語については\usepackage[iso-8859-7]{inputenc}で直接入力ができます(古典語は不可)。他言語との併用での問題については未確認ですが,わかり次第報告いたします。

- p.368 表J.9 Babelオリジナルのギリシア数字,アルカイック文字は幾つかバグがあり,正しく出力されないものがあります。これらの文字を使用する場合はできるだけteubner.styを使って下さい。teubner.styの使用法,出力例についてはそのうちまとめてみたいと思っています。

- p.369 上段 インストールディレクトリは c:\usr\local\share\texmf\... と記してありますが,現在(TDS 1.1)ユーザによる追加ファイルは texmf-local 以下ないし $HOME/texmf 以下が奨励されています。ディレクトリ構造を再現するのが大変と思われる方は texmf 以下でも結構です。

- p.369 下段 「日本語環境(pTeX)で使用する場合はこれをOT2用に改変し,フォーマットファイルを作り直す必要が」---[[ptetex3>http://tutimura.ath.cx/ptetex/]]ではすでにOT2用の設定になっています。従って改変不要です。

- p.371 「fmtutil --byfmt platex」---[[ptetex3>http://tutimura.ath.cx/ptetex/]]では--byfmt platex-euc(またはplatex-sjis)と指定します。

- p.372 updmapコマンド mapファイルの置き場所は $TEXMF/fonts/map/dvips/ 以下です。dvipdfm(x)では拡張子.pfbがあるファイルを自動的に探してくれるので,通常mapファイルは不要ですが,必要なら $TEXMF/fonts/map/dvipdfm/ 以下に置きます。

- p.373 ECフォントのType1フォントにはcm-superとLatin Modernがあります。cm-superについては上記p.357 errataもご覧下さい。Latin Modern(\usepackage{lmodern})を指定すると,ギリシア文字やキリル文字Type1フォントの一部が埋め込まれず,Type3が埋め込まれてしまう現象が出ています。指定の仕方も含め現在調査中です。

- p.374 「ギリシア語...は...直接入力を行うことはできません」---上記p.365 註28 errata を参照下さい。

- p.377 註62 図J.4がありませんが,横の「CJK字体」図のことです。

- p.382 上から8行目\end{bebtext}→\end{hebtext}(稲垣)

- p.385 mongolian(モンゴル語) \begin{LRtatepar}{6cm}...\end{LRtatepar}の指定を使うには武蔵工大・井上先生作成の [[LRtate.sty>http://www.ns.musashi-tech.ac.jp/%7einoue/Pages/TeX/LRtate.sty]] が必要です。p.388にもURLが挙げてあります。

- p.385 ctib(チベット語) dbumedTeXのバージョンが上がっています。[[トップページ>http://www.aliadne.net/field/tibet/]]を参照下さい。

- p.389 GT書体 [[W32TeX>http://www.fsci.fuk.kindai.ac.jp/~kakuto/win32-ptex/web2c75.html]]ではGT書体を使うためのパッケージ [[gtftex.lzh>ftp://akagi.ms.u-tokyo.ac.jp/pub/TeX/win32/gtftex.lzh]] が提供されています。

*コメント [#l1a73338]
- とりあえず付録J章のerrataを作ってみました。ご意見等ありましたらよろしくお願いします。 -- 栗山 &new{2006-12-18 (月) 01:03:02};
- 項目追加,細かい修正を行いました。 -- 栗山 &new{2006-12-18 (月) 15:33:11};
- すみません,また修正となりました。 -- 栗山 &new{2006-12-18 (月) 16:13:58};

#comment