* Asymptote [#dd856e20] ** はじめに [#w5cb2317] [[Asymptote:http://asymptote.sourceforge.net/]] はMetaPostを発展させたベクトルグラフィック記述言語。 ** インストール [#a2be7136] 本家に各種バイナリがある。 ソースからコンパイルするのも簡単。 Mac OS Xでコンパイルする際は,OSのreadlineライブラリが古いので,あらかじめ新しいreadlineライブラリをインストールしておくと,コマンドラインのヒストリー機能などが使えるようになる。 Asymptoteソースを展開したディレクトリに [[gc-7.1.tar.gz:http://www.hpl.hp.com/personal/Hans_Boehm/gc/gc_source/gc-7.1.tar.gz]] を展開せずに置き,(新しいlibreadlineが/usr/local/libにあるなら) LIBS='-L/usr/local/lib ' ./configure make make install でできる。 ** Mac OS X でのプレビュー [#dc357da5] 標準ではgv(あるいはGSview)を使ったPostScriptプレビューになる。 これはMacでも(gvをインストールしておけば)可能だが,X11を立ち上げておかないといけない。 より簡単には asy -f pdf で起動するか,あるいは ~/.asy/config.asy に import settings; outformat="pdf"; と書いておけばPDFプレビューできる。 Leopardのプレビュー機能は,再読み込みにやや難があるが,非アクティブ→アクティブのタイミングでちゃんと再読み込みしてくれる。 ** 使い方 [#mfe06d22] asy または asy -f pdf で起動する。help と入力すれば詳しいマニュアルが現れる。 ** 日本語対応 [#q20b2da8] ~/.asy/config.asy を次のようにすれば日本語が通るようである(要日本語対応Ghostscript)。 import settings; tex="latex"; texcommand="platex"; texdvicommand="platex"; platex のデフォルトがUTF-8になっていない場合は "platex-utf8" または "platex -kanji=utf8" などとしなければならない。また,日本語対応dvipsのコマンドが別名の場合は dvips="dvipsk"; または dvips="pdvips"; としないといけないだろう。 ** 例1 [#x0dd2813] 日本語を使った例。jsarticle相当の日本語フォントの設定をするために [[minijs.sty:http://oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/jsclasses/minijs.sty]] を読み込んでいる。 usepackage("minijs"); import graph; real dnorm(real x) { return exp(-x^2/2)/sqrt(2*pi); } size(12cm,8cm,IgnoreAspect); draw(graph(dnorm,-4,4,operator ..)); label("標準正規分布の密度関数 $y=\frac{1}{\sqrt{2\pi}}e^{-x^2\!/2}$",(0,0.45),S); xaxis("$x$",BottomTop,LeftTicks); yaxis("$y$",LeftRight,RightTicks); 出力 [[dnorm-asy.pdf:http://oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/texwiki/image/dnorm-asy.pdf]], [[dnorm-asy.png:http://oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/texwiki/image/dnorm-asy.png]]