* 日本語TeX環境の構築 [#da9a03a1]

Gentoo Linuxに日本語TeX環境を構築するためメモです。とりあえずあまりいじらずに、日本語が通って、日本語が閲覧できることを目標にしています。

以下、適当に日本語環境が整っているものとします。インストールするものは、ptex、dvipdfmx、CJK対応のGhostscript、日本語版Adobe Readerです。

まず、Adobe Readerの日本語版がインストールされるように、/etc/make.confに
 LINGUAS='ja'
を書き込みます。(大抵、日本語デスクトップ環境を構築するときに書き込んでいる設定です。) 一気にemergeします。(prosperとpsutilsはおまけです。)
 # emerge ptex dvipdfmx ghostscript acroread prosper psutils yatex
以前は、xdvikをptexと別々にemergeしないといけませんでしたが、現在ではptexに含まれています。Ghostscriptは、ESP ghostscript 7.07を入れます。8.15や8.16では、cjkのパッチがデフォルトで当たらないようです。

次に、dvipdfmxでちゃんと日本語が通るようにします。
 # ln -s /usr/share/ghostscript/Resource /usr/share/texmf/dvipdfm/
 # mktexlsr
を実行します。これをやらないで、日本語を含んだdviを$ dvipdfmx hogehoge.dviとすると、
 ** ERROR ** Could not find encoding file "H".
といった有名なエラーが出ます。

* jsclasses(新日本語ドキュメントクラス)のインストール [#ta33e375]

ebuildjp内のdev-tex/jsclassesにあります。(ebuildjpの設定は、下の「【参考】ebuildJPを使う」を参照して下さい。)

基本的に、
 # emerge jsclasses
をするだけでよいのですが、現在ftp.ascii.co.jpのサーバへの接続ができないようで、jis.tar.gzが取得できません。仕方なく、他のミラーサイトから取ってきます。たとえば、Ringサーバーなど。
 http://www.ring.gr.jp/pub/text/TeX/ascii-ptex/jvf/jis.tar.gz
jis.tar.gzをダウンロードし、/usr/portage/distfilesへ置きます。その後に、# emerge jsclassesを実行してください。 

* 【参考】ebuildJPを使う [#gc792193]

/etc/make.confに以下を追加します。
 PORTDIR_OVERLAY_JP="/usr/local/portagejp"
 PORTDIR_OVERLAY="/usr/local/portagejp /usr/local/myportage"
 FEATURES="digest"
/usr/local/myportageは、僕の個人的なebuildを格納しているところです。
gentoolkit-devをemergeします。
 # emerge gentoolkit-dev
/etc/gensync/ebuildjp.syncsourceを作成して、以下を書き込む。
 id="ebuildjp"
 description="GentooJP ebuild project source"
 rsync="rsync://ebuild.gentoo.gr.jp/gentoojp-portage"
 overlay="/usr/local/portagejp"
gensyncを実行してツリーの取得します。
 # gensync ebuildjp
以上で、準備は終わりです。あとは、いつもどおり、
 # emerge hogehoge
とすれば、hogehogeのパッケージがemergeできます。 

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- すでにある程度の環境が整っているマシンでためした結果ですが,ptetex のコンパイルは正常に終了します. --  &new{2005-11-10 (木) 21:55:12};
- 加えてebuildjpのjsclassesをemergeしてみたのですがtetexとぶつかってしまいます。どなたかちゃんとできたかたおられますか? --  &new{2005-12-06 (火) 14:03:26};
- ここの記事を書いた者です。当方の環境では、ptex-3.1.5.ebuildとjsclasses-051026.ebuildでうまくいっています。とりあえず、ebuildを読んでみて依存関係を自分の環境にあうように修正されてはどうでしょうか? --  &new{2005-12-13 (火) 18:33:30};
- 返事おくれました。ebuildjpを更新したら普通にインストールされました。 --  &new{2006-01-10 (火) 22:06:47};
- ebuildjpでjsclassesを入れようとすると、http://oku.edu.mie-u.ac.jp/%7Eokumura/jsclasses/jsclasses-051026.zipを取りに行ったときに403エラーで止まってしまいます。一時的な問題でしょうか。 --  &new{2006-01-18 (水) 08:36:13};
- すみません、数時間経って再びemerge したところ無事導入できました。お騒がせしてすみません。 --  &new{2006-01-18 (水) 10:21:53};
- ln ではだめで、 texmf.cnf を修正しないと dvipdfmx でコケてしまうのはうちだけ? --  &new{2006-02-17 (金) 01:00:42};
- ghostscript-esp-7.07.1-r10 でないと日本語PSダメです.8.xはespでもgnuでもはまります.dvipdfmxはls -s ... と mktexlsrでうまく通るようになりました. --  &new{2006-03-01 (水) 04:21:05};
- 最近emergeして、上のドキュメントを参照にdvipdfmxなどは正常に動くようになったのですが、xdviでの表示は日本語が ・ になってしまいます。 -- 1152149968 &new{2006-07-06 (木) 10:39:28};
- 「[[[gentoojp-users:01784] xdviの文字化け:http://ml.gentoo.gr.jp/users/200607.month/1784.html]]」の件ですね.パッケージャーのusataさんが,メーリングリストにてコメントをしておられます([[[gentoojp-users:01785]:http://ml.gentoo.gr.jp/users/200607.month/1785.html]]参照).原因はXがモジュラー化されたからのようです.しばらくの間は混乱がありそうですね.([[モジュラー化されたXへの移行手引き:http://www.gentoo.org/proj/ja/desktop/x/x11/modular-x-howto.xml]]参照.)  -- munepi &new{2006-07-06 (木) 23:24:37};
- お返事ありがとうございます。メーリングリストのほうも確認しました。気長に待っておくことにします。 -- 1152205770 &new{2006-07-07 (金) 02:09:30};
- とりあえず回避策としては,/etc/portage/package.mask に >=x11-base/xorg-x11-6.9 を書いておけばよいですね.(おまけで,>=app-text/ghostscript-eps-7.07 も追加しておくとよいかもしれません.grepでebuildを調べただけですが,8.15でもcjkのパッチが当たっていないようです.もしかして,コミットされた!?) -- munepi &new{2006-07-07 (金) 02:44:22};
- 解決したようです.([[[gentoojp-users:01790]:http://ml.gentoo.gr.jp/users/200607.month/1790.html]],[[[gentoojp-users:01805]:http://ml.gentoo.gr.jp/users/200607.month/1805.html]]参照.) -- munepi &new{2006-07-12 (水) 01:12:59};
- 最新版 ghostscript-esp 8.15 では、emerge 中に digest-ghostscript-esp-7.07.1-r8::gs7.07.1-cjk.diff.bz2 となっているので、問題なく日本語が通ります。 -- 1155954101 &new{2006-08-19 (土) 11:21:41};
- まだ、>=app-text/ghostscript-eps-7.07 の方が無難かもしれません。 -- 1157394119 &new{2006-09-05 (火) 03:21:59};

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