[[TeX入門]]/ [[最初の例>TeX入門/最初の例]]/ [[簡単な数式(1)>TeX入門/簡単な数式(1)]]/ 簡単な数式(2)/ [[レポート>TeX入門/レポート]]/ [[HTMLとLaTeXの比較>TeX入門/HTMLとLaTeXの比較]]/ [[複雑な数式>TeX入門/複雑な数式]]/ [[図>TeX入門/図]] * 数式の例 (2) [#n082f1a2] 次の数式を作ってみましょう。 #ref(http://oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/texfaq/intro/ex3.jpg,center,nolink) それには次のように書きます。 \documentclass{jarticle} \begin{document} \[ \frac{\pi}{2} = \left( \int_{0}^{\infty} \frac{\sin x}{\sqrt{x}} dx \right)^2 = \sum_{k=0}^{\infty} \frac{(2k)!}{2^{2k}(k!)^2} \frac{1}{2k+1} = \prod_{k=1}^{\infty} \frac{4k^2}{4k^2 - 1} \] \end{document} これをたとえば ex3.tex という名前で保存し,pLaTeX で処理し, dviout または xdvi で開いてみてください。 * 解説 [#q76ce97f] \frac{分子}{分母} は分数です。 \pi はπです。 \left( …… \right) は中身に応じて大きさが変わる括弧です。 \int は積分記号です。 \int_{下限}^{上限} のようにして定積分にできます。 \infty は∞です。 \sin は sin と出力します。単に数式中で sin x と書くと '''sinx''' のように全部が数式用イタリック体(傾いた文字)になってしまいます。数式中では,変数はイタリック体にしますが,sin のような演算子はイタリック体にしません。 \sin x と書けば sin '''x''' のようになります。同様に,\cos,\tan,\log などが使えます。 \sqrt{x} はルート x と出力します。 \sqrt[3]{x} と書けば3乗根になります。 \sum,\prod は和の記号Σと積の記号Πです。 \sum_{下限}^{上限} のように上限・下限が書き込めます。