* Mathabx [#p8fc2df2]
#CONTENTS
** What is [#ib3a49d5]

Mathabx は [[Anthony Phan>http://www-math.univ-poitiers.fr/~phan/]] 氏により2002年4月30日に初めて公開された新しい数式用フォントで、Computer Modern および AMS fonts の上位互換を目指してデザインされています。名称は初期の配布が matha, mathb, mathx シリーズからなるものであったことに由来すると思われます。

Mathabx フォントの出力例を次に示します。
> &ref(http://oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/texfaq/mathtime/mathabx.jpg,Mathabx font の出力例);
<同じものを CM フォントで出力したものが
> &ref(http://oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/texfaq/mathtime/cm.jpg,Computer Modern font の出力例);
<になります。Mathabx のアルファベット等が CM 互換であることや、約物や演算子等の記号類のデザインが一新されていることなどが確認できます。

//ここでは配布元としてCTANを想定して記述しておきますが、
//一次配布元である作者のページには2005年9月15日版があるみたいですね。
最初の公開から幾度かの改定を経て、現在の配布(2005年5月18日版)には以下のフォントシリーズが含まれています。
- Matha : よく用いられる数式記号類 (major symbols series)
- Mathb : しばしば用いられる数式記号類 (minor symbols series)
- Mathc : 小文字まで含む筆記体アルファベット (unsupported ''c''alligraphic series)
- Mathx : 伸張可能な括弧類 (major e''x''tensible symbols series)
- Mathu : 特殊な数式記号類 (''u''nsupported symbols series)
- Mathux : 特殊な大型演算子等を含む数式記号類 (''u''nsupported e''x''tensible symbols series)
- Mathastrotest : 天文記号等 (about the metaness of ''astro''nomical/logical symbols)

詳細は配布に含まれる &ref(http://www.ring.gr.jp/pub/text/CTAN/fonts/mathabx/mathtest.tex,mathtest.tex); を ''tex'' で typeset して得られる文書を参照してください。これはそれ自体が Mathabx フォントのサンプルと簡単な説明を兼ねたものになっています。同じものを PS 形式 (&ref(http://www.ring.gr.jp/pub/text/CTAN/fonts/mathabx/mathtest.ps,mathtest.ps);) および PDF 形式 (&ref(http://www.ring.gr.jp/pub/text/CTAN/fonts/mathabx/mathtest.pdf,mathtest.pdf);) に変換したものも CTAN の同じディレクトリ ([[CTAN:fonts/mathabx/]]) に置いてあります。あるいは[[一次配布元>http://www-math.univ-poitiers.fr/~phan/metafont.html#mathabx]]には PS を gzip で固めたものが置いてあります。

** インストール [#q2fbcaf5]
[[CTAN>CTAN:fonts/mathabx/]] から MetaFont 形式のフォント本体 (source ディレクトリ下) とマクロ (texinputs ディレクトリ下) を取ってきて、&ref(http://www.ring.gr.jp/pub/text/CTAN/fonts/mathabx/README,README); にしたがって適切なディレクトリに収めてください。実際の利用時に mf ファイルから TFM (*.tfm) が生成され, mathabx が利用可能となります. Type1 フォントを埋め込んだ PS ファイルを作成する場合などには[[CTAN>CTAN:fonts/ps-type1/mathabx/]] から map ファイルおよび Type1 フォントファイル (*.pfb) を取ってきて、&ref(http://mirror.ctan.org/fonts/ps-type1/mathabx/README,README); を参考にして適切なディレクトリに収め, 必要に応じて mktexlsr や updmap を実行してください.
[[CTAN>CTAN:fonts/mathabx/]] から MetaFont 形式のフォント本体 (source ディレクトリ下) とマクロ (texinputs ディレクトリ下) を取ってきて、&ref(http://www.ring.gr.jp/pub/text/CTAN/fonts/mathabx/README,README); にしたがって適切なディレクトリに収めてください。実際の利用時に mf ファイルから TFM (*.tfm) が生成され, mathabx が利用可能となります. Type1 フォントを埋め込んだ PS ファイルを作成する場合などには、愛知教育大数学教室の堀田先生が構築された ''mathabx-type1'' を、[[CTAN>CTAN:fonts/ps-type1/mathabx/]] において map ファイルと Type1 フォントファイル (*.pfb) の download をしてから、&ref(http://mirror.ctan.org/fonts/ps-type1/mathabx/README,README); を参考にして適切なディレクトリに収め, 必要に応じて mktexlsr や updmap を実行してください.

また, mathabx は TeXLive にも収録されており, たとえば Debian(deb) や Fedora(rpm) などでは texlive-fonts-extra パッケージをインストールすることで mathabx が利用可能になります.
また, mathabx は ''TeX Live'' にも収録されており, たとえば Debian(deb) や Fedora(rpm) などでは texlive-fonts-extra パッケージをインストールすることで mathabx が利用可能になります.

** その他 Web 上にある情報 [#qad506aa]
愛知教育大数学教室の堀田先生が、利用に必要な mathabx パッケージの配布および mathabx の利用方法についての詳細な解説をしておられますので、以下のページを参考になさってください。

- (メインサイト) http://auemath.aichi-edu.ac.jp/~khotta/ghost/mathabx.html
- (ミラー) http://www.geocities.jp/koh_hotta/ghost/mathabx.html

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