* 英語文の体裁 [#ka918ab5]

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** 英語文の基本的な体裁について [#h6253c9c]

- パラグラフ(段落)の先頭行は,セクションの最初であればインデント(字下げ)しません.
二番目以降のパラグラフの先頭行はインデントを施します.
-- インデントはパラグラフの先頭を見つけやすくするためのものなので,最初の段落についてはセクション見出しなどがあるので字下げする必要がないと英語文では考えるわけです.
//-- この習慣は欧米語一般というわけではありません,たとえばスペイン語ではセクション直後でも字下げします.
-- LaTeX では特に設定を変えなければ上記の習慣に従って組版されますが,最初のパラグラフにおいても意図的に字下げを行う場合には
indentfirst.sty パッケージを使用します(学術誌には,このような形式のものも多い).
-- なお,非英語に目を向ければ,最初のパラグラフ(セクションの先頭)でインデントを施すことを正しいとする習慣の言語が存在します.e.g., 日本語,スペイン語.
//-- 和文の場合はセクションの先頭でもインデントを施す習慣ですが,この点で英文の習慣とは異なります.

- パンクチュエーション(ピリオド,コロンなど)は単語の直後に(空白は挿入せずに)置き,パンクチュエーションの直後は空白を一文字入れる(単語間と同様).
開きカッコの直前・閉じカッコの直後には空白を入れ,開きカッコの直後・閉じカッコの直前には空白を入れない.
// 開きカッコ・起こしの引用符の直前あるいは閉じカッコ・閉じの引用符の直後には空白を入れ,
// 開きカッコ・起こしの引用符の直後あるいは閉じカッコ・閉じの引用符の直前には空白を入れない
// (後者を優先,つまり“...)''”の場合なら右パーレンと右引用符の間には空白は入れない).
// // とでもすると,下の行の追記内容も含みませんか?
-- left quotation mark や left parenthesis と次に続く単語との間には空白を入れない.

- 数式(ディスプレイ/インライン)も文と見なすので,末尾にコンマやピリオドを打つ.
-- 例: x = a = ξ, y = b = η, and z = c = ζ.
// (X)HTML の <sub>foo</sub> に対応するような PukiWiki のプラグイン
// (例えば,&sub(foo); )を作ることはできないのでしょうか?
-- 上記例をディスプレイ数式にした場合に,
--- “=”毎(とコンマ毎)に改行した場合には,“and”は除去してください.
--- 数式番号を表記する場合には,
コンマやピリオドに対して右位置に置いてください.
// ↑これは,数式番号を「個々の式の右側に」表記する場合ですね?(念のため)
// “leqno”の場合にはそうなりませんので.

- 左側用と右側用の double/single quotation marks は異なる記号を使い分けします.
-- e.g.
--- 「&#x60;&#x60;」と「&#x27;&#x27;」,「&#x60;」と「&#x27;」
(TeX のソースや US-ASCII のテキストの場合)
--- 「&ldquo;」と「&rdquo;」,「&lsquo;」と「&rsquo;」
(Unicode [ISO/IEC 10646] や
JIS X 0208 [e.g. EUC-JP/ISO-2022-JP/Shift_JIS/Windows-31J],windows-1252
などのテキストの場合)

- “&#x7e;”(U+7E tilde) や “&#x301c;”(U+301C wave dash) について
-- 英米人にとって数式記号としての“&sim;”(U+223C tilde operator [= similar to]) ($\sim$)
と同じ意味となり,“approximate to”や“approximately”以外には解釈してくれません.
--- 関係演算子 “&asymp;” ($\approx$) に,また日本の初等教育・中等教育で使う関係演算子「≒」に相当します.
// 「数値などの範囲の記述には “&ndash;” (en dash) を用いる」という点を補足しますか?

-- The NIST Guide for the Use of the International System of Units (SI) (http://physics.nist.gov/cuu/pdf/sp811.pdf) を見ると,“&sim;”は“proportionally equal to”だと言っています.
--  "distributes according to" と解釈してくれる人はごく一部(一部の統計学者)のようです.
---対処の一案として“&sim;”記号に underset して"distributes"と付記すれば,意図を汲み取って解釈してくれる人がいるかもしれない.
e.g., $x\underset{~}{distributes}\operatorname{N}(\mu,\sigma)$
// 例えば $x~\operatorname{N}(\mu,\sigma)$
// 丁寧な表記では

- 一文のスタイル
-- sentence スタイル:文頭単語の第一文字を大文字にする.
--- なお,副題(コロンの後)の第一文字にも同様に適用するようです.(論文表題などにおいて)
-- headline スタイル:文末単語の第一文字も大文字にし,文中の各単語(ただし冠詞,前置詞,等位接続詞,&ldquo;as&rdquo;, &ldquo;to&rdquo;
を除く)の第一文字も大文字にする.
より詳しくは The Chicago Manual of Style, 15th edition の 8.167 節を参照.
--- 前置詞なのか分詞(= 動詞)なのか日本人は迷いやすいので辞書などに当たってください.
--- bibtexソース記述で,論文名 (article title) もこのスタイルで記述することのようです.
--- hyphenated word に対しては,traditional スタイル(その要素単語各々についてほぼ上記を適用.上記の8.170節を参照)だけではなくsimpleスタイル(第一要素の第一文字のみ大文字化.8.169 節)も使われているようです.
--- ただし投稿規定等による指定があれば,それを優先してください.

-- 全大文字スタイル:全て大文字を使う(建築物の入り口に彫り込まれた建物名などで見かけるようですが,他にもあるのでしょう).
--- 小文字を持たなかった古典 Latin 語に従ったスタイルです.
(なお古典 Latin 語では,U, W, J という文字は存在しません.後世に生じた文字です.)

- 固有名詞の先頭大文字
-- 例えば “Global Positioning System” や “North Atlantic Treaty Organization”(一般名詞ではありません).
--- なお initialism や acronym にする際には通常は一般名詞も大文字化されるので見分けがつきません.
例:“GPS”, “NATO”(それでも固有名詞と一般名詞との区別は重要です.)

- initialism や acronym の提示
-- 例えば,“Global Positioning System (GPS)”, “North Atlantic Treaty Organization (NATO)”
--- 括弧に入れて後置する
--- 提示以前の文で initialism や acronym(たとえば “GPS” や “NATO”)を使用するのは原則的にルール違反です.

- 月名の省略形
-- {Jan., Feb., Mar., Apr., May, June, July, Aug., Sep., Oct., Nov., Dec.}
-- ただし投稿規定等による指定があれば,それを優先してください.
--- IEEE Journal では,{Jan., Feb., Mar., Apr., May, Jun., Jul., Aug., Sep., Oct., Nov., Dec.}
--- IEEE Journal では {Jan., Feb., Mar., Apr., May, Jun., Jul., Aug., Sep., Oct., Nov., Dec.}
// “Sep.”ではなく“Sept.”なのでしょうか?
// // “Sep.”“Sept.”のどちらも辞書に載っていますし,実際にどちらも
// // 用いられます(もっとも,ひとつの雑誌の中では混在はさせませんが).


** 参考文献など [#d42ff334]

- マーガレット・シャーサー『書くための英文法』松本安弘,松本アイリン 共訳注
([[北星堂書店:http://www.hokuseido.com/]],1988年,[[ISBN 978-4-590-00803-5:http://ja.wikipedia.org/wiki/Special:Booksources/978-4-590-00803-5]])
-- Margaret Shertzer, '''The Elements of Grammar''', 1986,
[[ISBN 978-0-020-15440-2:http://ja.wikipedia.org/wiki/Special:Booksources/978-0-020-15440-2]]
--- ペーパーバック版は,Margaret Shertzer, '''The Elements of Grammar''', 1996, 
[[ISBN 978-0-028-61449-6:http://ja.wikipedia.org/wiki/Special:Booksources/978-0-028-61449-6]]
// Italic にならないので,赤字で代用.'''foo''' を赤字にすること自体は賛成だが,
// Italic/Oblique を使いたい場合もあるので,
// (X)HTML の <em>foo</em> に PukiWiki の '''foo''' が対応するように,
// (X)HTML の <i>bar</i> に対応するような PukiWiki のプラグイン
// (例えば,&italic(bar); )を作ることはできないのでしょうか?
- The Chicago Manual of Style, 16th (15th) ed., http://www.press.uchicago.edu/
-[[The Chicago Manual of Style Online:http://www.chicagomanualofstyle.org/home.html]]
- The Oxford Guide to Style
([[ISBN 978-0-198-69175-4:http://ja.wikipedia.org/wiki/Special:Booksources/978-0-198-69175-4]])


** 参考情報(オンライン) [#q4ad2cf3]

- 英語で論文を書こうとする人へ 天野先生 http://isabelle.cc.kyushu-u.ac.jp/~amano/how_to_write/english.html


* 関連項目 [#n820248f]

[[英文校正]]


* Comments [#mlcomeiz]
- 「パンクチュエーションの直後は空白を一文字入れる(単語間と同様)」とありますが,文末のピリオド("Fig. 12"のピリオドなどは別)の後は1文字分よりも長め(2文字分程度?)の空白が普通だと思っていたのですが,勘違いでしょうか? -- .. &new{2008-02-24 (日) 07:19:32};
// 勘違いなどではありませんよ.
// 実際,(英文の)テキストファイルを作成する際には,文末には
// 「空白文字 2 個」を入れるようにと指導されることもあるようです.
// もっとも,ここでは「TeX の場合,地の文の空白文字の個数には意味がなく,
// かつ,空白文字による空白量はフォントメトリックとスペースファクターで
// コントロールされる」,「実際にパンクチュエーションの後に空白を入れずに
// 記述した『原稿』を送りつけてくる書き手がいる」(空白量を云々することよりも
// とりあえず「空白が要る」という指導を行うほうが重要)といった事情により
// あのような説明になっているのではないでしょうか(もっとも,私はその説明を
// 行った方とは別の人間ですが)?
// また,英文であっても「\frenchspacing」で組まれることもみられるようです.
- TeXソース側で(単語間と同様に)スペースを入れろという話ではないでしょうか?TeXは文末と単語間を見分けてスペース量を自動で調整するそうなので. -- Asa &new{2008-02-29 (金) 18:11:45};
- 文末のピリオドと次の文との間は2文字ではなく1文字のスペースです.(なおタイプセット等の際には文字幅は可変にすることが多く,普通はこの1文字のスペースを拡幅します.) -- 1218730088 &new{2008-08-15 (金) 01:08:08};
- タイプライタでは文末にスペース2つ入れるのがお約束です.TeXソースは自動調整なので便宜的に1つしかいれていませんが,1つが正しいと断言するのは誤りである気がします. -- 1218764803 &new{2008-08-15 (金) 10:46:43};
- 文末に2つのスペースを入れるのは古い文化だと米国人教師(米国院卒)に教わりました.曰く,かつては2つスペースをいれていたが,最近は1つだと思う,私が論文を書くころまでには1つのスペースが一般的だった,とのこと. -- 文末 &new{2010-02-20 (土) 22:08:07};

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