表記の哲学/重力加速度の g の編集

RIGHT:[[qa:15260]], [[qa:15267]].

''重力加速度の g は，斜体のようですが，字形についてはどうなのでしょうか？''

-横長楕円を 2 つくっつけたような g (&ref(gTxfontsMathItalic.png);) と，
-丸にひげという感じの，“手書きの「ブロック体」”という感じの g (&ref(gCmMathItalic.png);)

の 2 種類があると思うのですが（CM フォントの場合と txfonts の場合を見比べるなど）．
 
手書きでは，グラム（印刷では立体 &ref(gCmNormalUpright.png); で書く）も，どうしても“手書きの「ブロック体」” &ref(gCmMathItalic.png); で書くことが多いので，それと区別するために，重力加速度の g は，ひげの末端をはねるなどしっかり区別して記しなさいと
中学時代に指導されたことがあるのですが，''印刷でも，明瞭に区別するのでしょうか？''

**g の立体と斜体における字体の区別((今のところ重力加速度はどちらの字形で示すかの回答はない)) [#e642887d]

-単位のグラムは立体
-物理量を持った重力加速度は斜体

で表すことになっている．

-立体では【楕円２つ】体 (&ref(gCmNormalUpright.png);) を
-数式内斜体では【丸にヒゲ】体 (&ref(gCmMathItalic.png);) を

採用したいときには

-CM フォントでは普通にできるが，
, g , \itshape g , $\mathrm{g}$ , $g$ 
, &ref(gCmNormalUpright.png); , &ref(gCmNormalItalic.png); , &ref(gCmMathRoman.png); , &ref(gCmMathItalic.png); 
-newtx の場合は
 \usepackage[varg]{newtxmath}
のように varg オプションを指定すればよい．
, g , \itshape g , $\mathrm{g}$ , $g$ 
, &ref(gTxfontsVargNormalUpright.png); , &ref(gTxfontsVargNormalItalic.png); , &ref(gTxfontsVargMathRoman.png); , &ref(gTxfontsVargMathItalic.png); 
-(参考) newtx の場合は
 \usepackage{newtxmath}
にように varg オプションを指定せずにデフォルトのままでは以下のように表示される．
, g , \itshape g , $\mathrm{g}$ , $g$ 
, &ref(gTxfontsNormalUpright.png); , &ref(gTxfontsNormalItalic.png); , &ref(gTxfontsMathRoman.png); , &ref(gTxfontsMathItalic.png); 
-(参考) PukiWiki では以下のように表示されます．(設定の仕方によって表示が異なることがあります)
//, g , &#39;&#39;&#39;g&#39;&#39;&#39; , &amp;mimetex(\mathrm{g}); , &amp;mimetex(g);
//, g , '''g''' , &mimetex(\mathrm{g}); , &mimetex(g); 
|g (U+0067)|&#39;&#39;&#39;g&#39;&#39;&#39; (U+0067)|𝑔 (U+1D454)|&#39;&#39;&#39;𝑔&#39;&#39;&#39; (U+1D454)|
|g|'''g'''|𝑔|'''𝑔'''|

**参考文献 [#y99182d5]
-奥村晴彦: 『[[[改訂第 3 版] LaTeX2e 美文書作成入門>https://okumuralab.org/~okumura/texfaq/bibun3/]]』, 技術評論社, 2004.2, p. 93.

**コメント [#g27ade79]

-説明が分かりにくいので、画像を貼ってはどうでしょう。 --  &new{2004-09-16 (木) 13:03:48};
-書き味ともに加工してみましたが，いかがですか？ --  &new{2004-09-16 (木) 21:42:33};
-その昔FAQでこの回答をした者です．久しぶりに読んだら分かりづらいなあ．．と思っておりました．ありがとうございます！とても分かりやすくなりましたね！ちなみに，，重力加速度をどちらの字形で示すのかという決まりは「無い」と思われます（あれ以来調べておりましたが，記述は見付かりませんでした）． -- momo &new{2004-09-16 (木) 23:31:15};
-上記の質問をしたものです．明確な答えがなかったのですが，再度の質問がしにくかったので，この際と思ってまとめてみました．褒めてもらってうれしいです（たぶん論点が少しずれてしまっていたのですよね）．あれ以来ずっと気にしていただいているのもうれしいです．私もそういう記事は見つけられずにいます． -- Kuroky &new{2004-09-16 (木) 23:53:55};
-単位記号はローマン体，変数記号（重力加速度を含め）は数式用イタリック体，重力加速度gと他の変数gを字形で区別するルールはない（がするのは自由），ということでしょうか -- 奥村 &new{2004-09-20 (月) 20:05:14};
-はい．個人的には，奥村さんが上に書かれているような論点で話が展開されていると考えています． -- Kuroky &new{2004-09-20 (月) 22:31:16};
- SI第9版日本語版のp.117に「量に対して推奨されている名称および記号は、ISO/IEC 80000 シリーズ「量および単位」、IUPAP SUNAMCOレッドブック「物理における記号、 単位、 用語」 、IUPACグリーンブック「物理化学における量、単位、記号」など数多くの標 準的な参考文献にまとめられているが、量の記号はあくまでも推奨されたも のに過ぎない(これとは対照的に、単位記号は、正しい形のものを使うこと が必須である)。状況によっては、文献の筆者は、ある量について自らが選 んだ記号を使いたいと考えることもある。」という記述があります -- [[1738588664]] &new{2025-02-03 (月) 22:17:44};

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