dviout (非推奨)

dviout は (e-)(u)pTeX 対応の高機能な DVI プレビューアです。 しかし,dviout を使用すると

などの問題があります(古い情報も参考に)。

このため,現在は DVI ではなく PDF でのプレビューが推奨されています。



dviout for Windows とは?

dviout for Windows は (e-)(u)pTeX 対応の DVI プレビューアです。 詳しくは開発者(大島利雄さん)ご自身によるページをご覧ください。

USBメモリ活用講座の dviout for Windows のページも参考にしてください。

インストール

あらかじめ TeX システムをインストールしておきます。 Microsoft Windows - TeX Wiki をご覧ください。

TeX Live の場合

TeX Live の Win32 版には 32-bit 版の dviout が含まれています。

W32TeX の場合

W32TeX には dviout が含まれていないので,追加でインストールする必要があります。

64-bit dviout

64-bit 版 Susie Plug-in の拡張子は .sph であると仮定してあります。(2014/01/29以降)。

32-bit dviout

ビルド

Subversion Windows Installer から Windows バイナリをダウンロードして展開し,bin フォルダー (svn.exe のあるフォルダー) に PATH を通します。 コマンドラインから dviout のソースコードを取得します。

mkdir dviout
cd dviout
svn co svn://tug.org/dviout/trunk

trunk の dviout.sln をダブルクリックして Microsoft Visual Studio を起動します。 Solution Explorer から dviwin.c を削除し,BUILD -> Build Solution で dviout をビルドします。

コマンドラインから MSBuild を使用してビルドすることもできます。

msbuild dviout.sln

不具合

dviout を管理者として実行していない場合に「Error in RegCreateKey」というダイアログが表示される

[OK] をクリックしても3, 4回ぐらい同じエラーが出ますがあきらめずに [OK] をクリックします。 dviout を管理者として実行すればこのエラーは発生しないようです。

dviout 非対応パッケージ

PDF や PostScript の機能に強く依存するようなパッケージの場合うまく動作しない可能性が高いです。 PDF ファイルで出力して SumatraPDF, TeXworks, TeXstudio でプレビューしてください。

TikZ

dviout は TikZ に対応していません。 PDF または SVG に変換して PDF・SVG ビューアで表示・印刷するといいでしょう。

media9

dviout は media9 に対応していません。 PDF に変換して Adobe Acrobat Reader DC で表示するといいでしょう。

OTF

dviout は OTF パッケージに完全対応していません。 \CID{...} などでの Adobe-Japan1 の CID 直接参照の機能は無く, 代わりに CID → Unicode の変換を経由した表示機能があります。 dviout ではなく,dvipdfmx や dvips など CID に完全対応した DVIware を利用しましょう。

PSTricks

dviout は dvips と完全互換ではありません。 PostScript に依存したもの(PSTricks など)には対応していません。 dvips で PostScript に変換して Ghostscript で表示・印刷するといいでしょう。

upLaTeX で出力された DVI ファイルを dviout で表示

upLaTeX で出力された DVI ファイルを dviout で表示する場合は

を参照してください。

プレビューの自動更新

dviout には DVI ファイルが更新されると自動的に表示を更新する機能があります。 自動更新機能を有効にするには以下の設定を行います。

PDF を作るには

dvipdfmx

dviout は,「ニコニコマーク」ボタン(dvipdfm[x] の起動ボタン)で PDF ファイルを作成することができます。 初期設定では「ニコニコマーク」ボタンが表示されていませんが, メニューバーから [View] → [Change Tool Buttons] を選択すると現れます。 PDF 化は dviout から dvipdfmx を起動して行われるので,各種設定には dvipdfmx 側の設定を正しく行う必要があります。

ただし,graphicx や color 等の「ドライバ依存」があるパッケージを使用する場合は注意が必要です。 このようなパッケージを使う場合,一般には

\usepackage[dvipdfmx]{graphicx} % dvipdfmx でPDFに変換する場合
\usepackage[dviout]{graphicx} % dviout でDVIファイルを見る場合

のように,DVIウェアに応じてオプションを変えて tex 文書をコンパイルし直す必要があります。 「ニコニコマーク」ボタンは dviout から dvipdfmx を簡便に実行できる機能ですが,この「ドライバの取換」については全く何の補助も行いません。 ただ,「dviout 用」の DVI ファイルを無理やり dvipdfmx で処理しようとするだけで,これでは不正な出力になる可能性があります。 従って,オプションを dvipdfmx に変えてコンパイルする必要があるわけですが,この際に dviout で DVI の再読込が行われると今度は dviout の表示が不正になってしまいます。

※graphicx や color 等のパッケージの仕様が常態化した現在では,このような連携機能の有用性が薄らいでいるのかも知れません。 dviout の使用が主流だった昔は,「図を入れる」といっても picture 環境や「後で手で入れる(!)」等の graphicx を使わない方法も採られていました。 また,昔は dvips と dvipdfmx の互換性がある程度担保されていたので,「dvips ドライバを指定すれば dviout と dvipdfmx の両方が使える」という裏技が使えたようです。

dvips + ps2pdf.exe (Ghostscript)

dvipdfmx 以外では dvips + ps2pdf.exe (Ghostscript) でも PDF ファイルを作成することが可能です。 dvips + ps2pdf.exe を使用して PDF ファイルに変換する場合は graphicx パッケージを読み込む際に次のように dvips オプションを指定します:

\usepackage[dvips]{graphicx}

PostScript (EPS) 画像

Ghostscript をインストールして dviout で Ghostscript を使うように設定すれば,PostScript 画像を含む DVI ファイルを表示・印刷することができます。 モノクロで表示されてしまう場合は dviout の [Option] → [Setup Parameters] → [Graphic] → [GIF] で raw PBM を BMP (full color) に変更して [Save]-[適用(A)]-[OK] をクリックすればフルカラーになります。

 \usepackage[dvips]{hyperref}

を使用する場合は [Option] → [Graphic] の「Direct PS」のチェックをはずしてください。 チェックしたまま dviout で表示しようとすると警告が表示されます。

dviout の印刷は Windows に依存しています。 特に画像の印刷は Windows のバージョンによってはトラブルが生じることがあります。 dviout で印刷がうまくいかない場合は dvipdfmx または dvips + ps2pdf.exe (Ghostscript) で PDF ファイルに変換して印刷してみてください。

EPS 以外の画像を使うには

dviout for Windows は Susieプラグインをインストールすることで PNG, JPEG 画像フォーマットを表示することができます。

うまくいかない場合は,dvipdfmx で PDF ファイルを出力して SumatraPDF, TeXworks, TeXstudio などでプレビューしてください。

SyncTeX

dviout は SyncTeX には対応していませんが synctex コマンドを使用して forward and inverse search を行うことができます。

forward search

TeX ファイルの 30 行目に対応する DVI ファイルの該当するページにジャンプしたい場合は

synctex view -i "30:0:hoge.tex" -o "hoge.dvi" -x "'C:\w32tex\dviout\dviout.exe' -1 -renew=+ '%{output}' %{page+1}"

のように実行します。

詳細については

synctex help view

を参照してください。

inverse search

TeXstudio で DVI ファイルの 30 ページ目の x 座標 0, y 座標 0 に対応する TeX ファイルの該当する行にジャンプしたい場合は

synctex edit -o "30:0:0:hoge.dvi" -x "texstudio -line %{line} '%{input}'"

のように実行します。

詳細については

synctex help edit

を参照してください。

関連リンク

ライセンス

Expat License (MIT License)

Expat License については

を参照。

リリース情報

2013-12-14 dviout 3.18.4 ALPHA 1

dviout 3.18.3 ALPHA 5 以前の dviout にあった,以下の問題が修正されています。

ChangeLog


Last-modified: 2018-07-09 (月) 21:45:50 (71d)