dvips

dvips は DVI ファイルを PostScript ファイルに変換するソフトウェアです。 実績があり、信頼のおけるプログラムとして TeX の世界では広く用いられてきました。



使い方

foo.dvi という DVI ファイルを PostScript ファイル foo.ps に変換するには,次のように打ち込みます:

dvips -o foo.ps foo.dvi

このとき,TeX Live や最近の W32TeX では欧文フォントとして Type 1 フォントが使われます。

少し古い W32TeX を使っている場合は Type 1 フォントでなく pk フォントが使われてしまい,これを PDF に変換すると汚くなります。 PS ファイルを引き続き PDF に変換する予定があれば

dvips -Ppdf -o foo.ps foo.dvi

ように “-Ppdf” というオプションを付けておきましょう。 欧文 Base14 フォントを埋め込む場合は “-Pdl” といったオプションにします。

ハイパーリンクを埋め込んであるなら

dvips -z -o foo.ps foo.dvi

のように “-z” を付けます。

制限事項

長い間新機能の追加もなく、このため技術的にはかなり遅れています。 以下のような制限があります。

dvips の用紙サイズ指定

標準では A4 サイズになり,%%BoundingBox や %%PaperSize には正しい用紙サイズが出力され,PostScript の用紙設定コマンド a4 が出力されます。 この用紙設定コマンドが解釈不可能な場合には単に無視されます。

レターサイズにするには dvips に -t letter というオプションをつけて実行します。

jsclassesでたとえば

\documentclass[a4paper,papersize]{jsarticle}

のようにオプション [papersize] を与えれば,DVI ファイル中に

papersize=用紙の幅,用紙の高さ

という形式の special 命令が挿入されます。

一般のドキュメントクラスでこのような special を出力するには,LaTeX ファイルのプリアンブルにたとえば

\AtBeginDvi{\special{papersize=210mm,297mm}}

のように書いておきます。

また,dvips に -t a4 というオプションを与えれば,強制的に a4 という設定が選ばれ,PDF に変換した際に正しく A4 サイズになります。

dvips で変換した PS ファイルを PDF に変換する

dvips で出力した PS ファイルを PDF ファイルに変換するには,以下の方法があります:

通常のドキュメントクラスでは,a4paper オプションを付けても,Adobe Acrobat Distiller DC のデフォルト設定では用紙がレターサイズになってしまいます。 A4 にするには,ジョブオプションの設定でページサイズを変えるか,あるいは dvips に “-t a4” というオプションを付けてください。 jsclassesなら

\documentclass[a4paper,papersize]{jsarticle}

のように “papersize” オプションを付けると dvips が用紙サイズを認識してくれます。

図の挿入

図を挿入する際には graphicx パッケージに

\usepackage[dvips]{graphicx}

のように dvips オプションを指定します. 図として EPS を挿入できます.

しおりの文字化けを防ぐ

LaTeX で作成した日本語文書を dvips を用いて PDF 化する際,しおりが文字化けしないようにするためには convbkmk または bkmk2uni を使います。

なお,convbkmk は Ruby スクリプトですので,Ruby の処理系が必要です.

リンク集

ChangeLog


Last-modified: 2017-08-17 (木) 01:21:15 (480d)