jsclasses は Japanese TeX Development Community による upLaTeX, pLaTeX 用ドキュメントクラスです. 従来の jarticle や jbook といったドキュメントクラスは JIS フォントメトリックに従っていませんでしたが,今では日本語文書の行組版方法に即した jsclasses が標準になっています.
派生版として,pLaTeX2e 依存部分を取り除いて uplatex, platex 以外のエンジンでも利用可能にした BXjscls があります.
TeX Live には jsclasses パッケージが最初からインストールされています.
W32TeX の場合は
(uptex-w32.tar.xz)
をインストールすれば新ドキュメントクラスがインストールされます.
手動でインストールする場合は jsclasses パッケージを $TEXMFLOCAL/tex/platex/jsclasses/
(例えば C:\w32tex\share\texmf-local\tex\platex\jsclasses\)
に展開すれば OK です。
もしファイル名のデータベース $TEXMF/ls-R(例えば C:\w32tex\share\texmf\ls-R)が存在するのなら,mktexlsr コマンド*1でデータベースを更新しないと,新しくインストールしたファイルが認識されません. しかしこれは忘れやすいので,初心者のかたは mktexlsr コマンドを打ち込まないほうがいいでしょう. W32TeX を使用していて間違って mktexlsr コマンドを打ち込んでしまった場合は deltexlsr コマンドを打ち込めば,$TEXMF/ls-R ファイルが削除されます。
LaTeX入門 を参照.
古い jclasses には tarticle, tbook などといった縦組み用文書クラスがありますが,これらには問題点があります。 jsclasses には標準で縦組み対応のクラスファイルがありませんが,工夫次第で縦組みも可能なようです。
% [TODO] ほかの例も集めましょう。