pic

pic とは,簡単なフローチャートのような図を作成するためのプログラミング言語 (A Graphics Language for Typesetting) です. troff 用図形プリプロセッサとして実装されています.



dpic

gpic

tpic

tpic は,pic を元にして Tim Morgan が作り上げた TeX 用図形プリプロセッサ,およびそれが出力する special コマンドセットの名称です.

tpic 拡張機能は dvips, dvipdfm(x), dviout, xdvi 等の数多くの DVIWare でサポートされています. 一方で,DVI を扱わない pdfTeX では tpic 拡張機能がサポートされていません.

tpic specials を利用する LaTeX 用のマクロ

tpic specials のソースを生成するツール

tpic specials を半 WYSIWYG で作成するツールに,WinTpic があります.

Tpic --- 線画を描く4つの方法

tpic specials のコマンド

% この項は dviout のヘルプより引用して整形しました.

個々のグラフィック要素の位置の原点は,TeX が保持している「ページ上の位置」で, 右方向が X 軸,下方向が Y 軸の正の向きとなり,座標はミリインチ (0.254 mm) 単位の整数で表します.

角度は,X 軸の正の方向から時計周りのラジアン単位で,0 から 2π までの値を取ります. 弧の描画では,開始角度を 0 とし,終了角度を 2π 以上にとることにより,完全な円または楕円を表します.

\special{pn s}
  % 線幅を s ミリインチにします.
\special{pa x y}% 点 (x,y) を path(経路)に加えます.
\special{fp}
  % それまでに定義された path を,現在の線幅で描きます.
  % シェーディングが設定されていて,パスが閉じていれば,path 内部を実際に塗りつぶします.
  % path 内の点の数は,0にリセットされます.
\special{ip}
  % \special{fp} と同じですが,path を描きません.
  % 条件が満たされれば,シェーディングを行います.
\special{da f}
  % \special{fp} と同じですが,path は破線で描きます.
  % f は実数で,ダッシュあたりの長さをインチ単位で指定します(cf. tpic specials の拡張).
\special{dt f}
  % \special{fp} と同じですが,path は点線で描きます.
  % f は実数で,点の間隔をインチ単位で指定します.
\special{sp d}
  % \special{fp} と同じですが,path は spline 曲線で描かれます.
  % d は実数で,曲線の種類を指定します.
  %% - d = 0 か d が省略された場合,実線で描きます.
  %% - d > 0 の場合,破線で描きます.d はダッシュの長さです.
  %% - d < 0 の場合,点線で描きます.-d は点間隔です.
\special{ar x y u v s e}
  % 中心(x,y)の弧を描きます.
  % s は開始角度,e は終了角度で,ラジアン単位の実数です.
  % 完全な円か楕円であるばあいは,u, v は,それぞれ x, y 半径を表します.
  % そうでない場合は,u = v であり,s から e へ弧が描かれます.
  % 条件が満たされれば,シェーディングも行います.
\special{ia x y u v s e}
  % これは,\special{ar x y u v s e}と同じですが,弧は描かず,
  % 条件が満たされればシェーディングを行います.
\special{sh s}
  % シェーディングを指定します.
  % このコマンドの次に定義される閉じた図形(3つ以上の pa とそれに続く fp か ip,
  % もしくは,ar か ia)の内部を塗りつぶします.
  % s は,0以上1以下の実数です.
  % 0は白で塗りつぶすことを意味し,図形の下にあったものはテキストも含め,全て消去します.
  % 0以外の値は灰色を意味し,図形の下にあったものを消去せずに灰色を塗り加えます.
  % 0.5がデフォルトの値で,通常の灰色にあたり,1は黒を意味します.
  % s が指定されていなければ0.5の値を用います.
  % シェーディングは図形の内部のみに対して行い,境界線はそれとは独立に,現在の線巾を用いて行います.
\special{wh}
  % \special{sh 0}と同じ.
\special{bk}
  % \special{sh 1}と同じ.

KETpic

KETpic とは,数式処理システム (Computer algebra system; CAS) で作成した図を LaTeX 文書に挿入するマクロパッケージです. 現在 Maple 版と Mathematica 版,Maxima 版,Scilab 版があります. CAS の出力図を tpic 形式に変換して TeX の picture 環境に埋め込みます.


Last-modified: 2017-09-10 (日) 12:11:19 (798d)