*[[Ispell:http://www.cs.hmc.edu/~geoff/ispell.html]] [#m5b4a889]

Ispell は,西洋の多くの言語をサポートした 古典的な UNIX 向けスペルチェッカです。Ispellの代替として [[Aspell]] が長く使われてきましたが、現在は、MySpell をベースに開発された [[Hunspell]] が主流です。
Ispell は,西洋の多くの言語をサポートした 古典的な UNIX 向けスペルチェッカです。Ispellの代替として [[Aspell]] が長く使われてきましたが、現在は、[[MySpell>Wikipedia.en:MySpell]] をベースに開発された [[Hunspell]] が主流です。
Windows の場合は[[角藤さんによる移植版:http://www.ring.gr.jp/archives/text/TeX/ptex-win32/w32/]]を利用できます.


#contents


**使い方 [#web8b1ab]

-[[ispellメモ - 理工系研究者のための Mac OS X メモ:http://www.proton.jp/main/apps/ispell.html]]
-[[Ispell:http://www.an.econ.kobe-u.ac.jp/~namba/meadow/setup_08.html]] (古い解説)


**Ispell へのドイツ語辞書の追加法 [#l61b1466]

***Windows の場合 [#ke9caba1]

角藤版 ispell-3.3.02-w32.tar.xz または ispell-3.4.00-w32.tar.xz がインストール済みのシステムに,新・旧両正書法対応のドイツ語辞書を追加する方法を説明します。

-
[[dic-german.zip:http://apapa.hum.fukuoka-u.ac.jp/~ynagata/latex/dic-german.zip]] をダウンロード・解凍して得られる deutsch.hash, normal-german.hash, former-german.hash, extreme-german.hash を
 ispell-w32/dic/
ディレクトリ以下にコピーします。

-
deutsch.hash (7, 8ビット両対応のドイツ語旧正書法辞書) はそのまま。*-german.hash (7, 8ビット両対応のドイツ語新正書法辞書) から「一つ」を選んで,german.hash とリネームします。

-
具体的には,Joghurt, Jogurt, Spaghetti, Spagetti 等々の表記をどのようにチェックさせるかによって「一つ」新正書法辞書を決めます (通常は normal-german.hash を選びます)。それぞれの辞書の違いは
 normal-german.hash ---> チェックしない,つまり,全て正しい綴りとみなす
 former-german.hash ---> Jogurt, Spagetti をチェックする (旧正書法に則るということ)
 extreme-german.hash ---> Joghurt, Spaghetti をチェックする
                             (過激に新正書法の綴りだけを貫徹するということ)
ということです。

-
最後に,スペルチェックのテストをしてみます。[[test-german.zip:http://apapa.hum.fukuoka-u.ac.jp/~ynagata/latex/test-german.zip]] を適当な作業ディレクトリに展開します。そして,コマンド プロンプト上では,例えば,
 ispell -d deutsch deutsch.tex <--- 7ビット入力ファイルを旧正書法でチェック
 ispell -d german german.tex <--- 7ビット入力ファイルを新正書法でチェック
のように打ち込んでテストします。

-
[[7ビット入力ファイルを旧正書法でチェックの様子:http://apapa.hum.fukuoka-u.ac.jp/~ynagata/latex/deutsch.png]]

-
[[7ビット入力ファイルを新正書法でチェックの様子:http://apapa.hum.fukuoka-u.ac.jp/~ynagata/latex/german.png]]


-
Emacs の場合は,さらに 8ビット入力ファイル (latin-1 コード) もそのまま扱えます。~
Emacs 上で Deutsch8 Dict (8ビット旧正書法用) あるいは German8 Dict (8ビット新正書法用) 辞書を選択し,deutsch8.tex または german8.tex を開いてスペルチェックをかけてみてください。~

-
[[8ビット入力ファイルを旧正書法でチェックの様子:http://apapa.hum.fukuoka-u.ac.jp/~ynagata/latex/deutsch8.png]]

-
[[8ビット入力ファイルを新正書法でチェックの様子:http://apapa.hum.fukuoka-u.ac.jp/~ynagata/latex/german8.png]]


***Vine Linux 4.1 の場合 (2007/04/02) [#h8de4132]

-
[[7ビット入力ファイルを旧正書法でチェックの様子:http://apapa.hum.fukuoka-u.ac.jp/~ynagata/latex/vine41_deutsch7.png]]

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[[7ビット入力ファイルを新正書法でチェックの様子:http://apapa.hum.fukuoka-u.ac.jp/~ynagata/latex/vine41_german7.png]]

-
[[8ビット入力ファイルを旧正書法でチェックの様子:http://apapa.hum.fukuoka-u.ac.jp/~ynagata/latex/vine41_deutsch8.png]]

-
[[8ビット入力ファイルを新正書法でチェックの様子:http://apapa.hum.fukuoka-u.ac.jp/~ynagata/latex/vine41_german8.png]]

「辞書の素」から私が実際に行ったコンパイルの手続きをメモしておきます。

-
[[Ispell のページ:http://ficus-www.cs.ucla.edu/project-members/geoff/ispell.html]] から
 ispell-3.3.02.tar.gz (Ispell 本体)
を取ってきて,適当な作業ディレクトリ上で
 $ mkdir work
 $ cd work
 $ tar xvf ispell-3.3.02.tar.gz
します。

-
次に
 $ cd ispell-3.3.02
 $ cp local.h.linux local.h
 $ chmod 644 local.h
 $ vi local.h
等として,local.h の中の次の箇所だけ以下のように編集して保存します。
 #define BINDIR "/usr/bin"
 #define LIBDIR "/usr/lib"
 #define MAN1DIR "/usr/share/man/man1"
 #define MAN45DIR "/usr/share/man/man5"

-
最後に
 $ make all
 $ su -m
 # make install
で完了です。

-
Ispell にドイツ語辞書を組み込むためには [[Ispell のページ:http://ficus-www.cs.ucla.edu/project-members/geoff/ispell-dictionaries.html]] から
 hk2-deutsch.tar.gz (旧正書法用辞書の素)
 igerman98-20030222.tar.bz2 (新正書法用辞書の素)
を取ってきます。

-
まず,旧正書法辞書から作成します。適当な作業ディレクトリ(ここでは work/)の中に hk2-deutsch.tar.gz ファイルを移し,それから展開します。
 $ mv hk2-deutsch.tar.gz work/
 $ cd work
 $ tar xvf hk2-deutsch.tar.gz
としてやると,Makefile が現れますので,必要に応じて編集します。例えば,
 elektronik.txt alphabeta.txt \
 roemisch.txt orgabk.txt marken.txt worte2.txt zusammen.txt
を WORTE の項目に追加します。その後
 $ make
します。出来上がった deutsch.hash を既に Ispell の英語辞書が入っているディレクトリに移せば完了です。必要ならファイルオーナー・ファイルパーミッションも変更しておきます。
 $ su -m
 # mv deutsch.hash /usr/lib/
 # cd /usr/lib/
 # chown root:root deutsch.hash
 # chmod 644 deutsch.hash

-
次に,新正書法辞書を作成します。ファイルのあるカレントディレクトリで展開すれば OK です。
 $ tar xvf igerman98-20030222.tar.bz2
 $ cd igerman98-20030222
 $ emacs Makefile
等として Makefile を編集します。unsq がないのでこれをコメントアウトし,代わりに unsq.perl を使うため,次の箇所のみ
 #UNSQ = unsq
 #   if for some reason you don't have Ispell's unsq use my Perl sq/unsq
 #  and put it into a directory known by your PATH variable!
 UNSQ = /home/ynagata/download/igerman98-20030222/bin/unsq.pl
のように書き換え,保存します。なお,上記は「例」です。お手元の環境で,unsq.pl の在処を「絶対パス」で記してください。保存する際,iso-8859-1 指定が必要になるかもしれません。

-
最後に
 $ make
 $ su -m
 # make install
 # mv german.hash /usr/lib/
 # chown root:root german.hash
 # chmod 644 german.hash
で完了です。make の際,munchlist -l でほんの少しもたつくかもしれません。ちょっとだけお待ちください。

-
&#x7e;/.emacs.d/init.el に次のような記述を追加します。
 ;;
 ;;; TeX モードにおいて " を自動展開させない処置:ドイツ語特有
 ;;
 (setq YaTeX-use-font-lock t
       YaTeX-19-recenter-function nil)
 (add-hook 'yatex-mode-hook 'turn-on-font-lock)
 (add-hook 'yatex-mode-load-hook
 	  (lambda ()
 	    (modify-syntax-entry ?\" "w" YaTeX-mode-syntax-table)))
 (let (elem)
   (while (setq elem (or (rassq 'tex-mode auto-mode-alist)
 			(rassq 'latex-mode auto-mode-alist)
 			(rassq 'bibtex-mode auto-mode-alist)))
 (setcdr elem 'yatex-mode)))
 (autoload 'yatex-mode "yatex" nil t)
 (add-hook 'yatex-mode-hook
 	  (lambda ()
 	    (local-set-key "\"" 'self-insert-command)))
 ;;
 ;;; aspell ではなく ispell を使う
 ;;
 (setq-default ispell-program-name "ispell")
以上のようにすれば,「ツール」「スペルチェック」「ドイツ語」(または,Deutsch Dict)と選ぶことで,TeX 記法(babel または german パッケージでの入力方式)での7ビット表記ドイツ語チェックが「旧正書法」でできるようになります。特殊文字を直接表記する8ビット表記ドイツ語を旧正書法でチェックしたい場合は,「ドイツ語(8ビット)」(または,Deutsch8 Dict)を選びます。

「新正書法」でチェックする場合は,German Dict(7ビット TeX 記法)あるいは German8 Dict(8ビット直接記法)を選びます。

***openSUSE 10.2 の場合 (2007/04/02) [#k798d61c]

何もする必要がありません。インストールの際,追加言語としてドイツ語を選んでおくと,全てデフォルトで使えるようになっているようです。もっと「凝りたい」人は,/etc/skel/.gnu-emacs をホームディレクトリに .gnu-emacs-custom とリネームした上でコピーし,デフォルトではコメントとなっている次の5箇所を「生かし」ます。
 (require 'ger-keys)
 (german-mode)
 (modify-syntax-entry ?" "w")
 (local-set-key  "\"" 'self-insert-command)
 (german-keyboard)
M-x german-mode (トグル)で何が起こるのかは,お楽しみ!(man dr"ucke *nacheinander*  <ComposeCharacter>, <">, <a> und staune!)

**Ispell へのフランス語辞書の追加法 [#e75bbb85]

***Windows の場合 [#w091e4da]

-
[[dic-french.zip:http://apapa.hum.fukuoka-u.ac.jp/~ynagata/latex/dic-french.zip]] をダウンロード・解凍して得られる francais.hash, francais-tex.hash を
 ispell-w32/dic/
ディレクトリ以下にコピーします。

-
スペルチェックのテスト。[[test-french.zip:http://apapa.hum.fukuoka-u.ac.jp/~ynagata/latex/test-french.zip]] を適当な作業ディレクトリに展開します。そして,コマンド プロンプト上では,例えば,
 ispell -d francais francais-tex.tex <--- 7ビット入力ファイルをチェック
のように打ち込んでテストします。

-
[[7ビット入力ファイルをチェックの様子:http://apapa.hum.fukuoka-u.ac.jp/~ynagata/latex/francais-tex.png]]

-
Emacs の場合は,さらに 8ビット入力ファイル (latin-1 コード) もそのまま扱えます。~
Emacs 上で Francais Dict 辞書を選択し,fraincais.tex を開いてスペルチェックをかけてみてください。~

-
[[8ビット入力ファイルをチェックの様子:http://apapa.hum.fukuoka-u.ac.jp/~ynagata/latex/francais.png]]