*OTF パッケージ [#l22413ec]

[[OTF パッケージ:http://psitau.kitunebi.com/otf.html]]は,[[齋藤修三郎さん:http://psitau.kitunebi.com/]]による,Adobe-Japan1-6 相当のフォントあたり最大23,058文字の和文 OpenType フォントを upLaTeX, pLaTeX で使うためのパッケージです。
ここでは OTF パッケージを Microsoft Windows と macOS で使う方法を説明します。

OTF パッケージでも文字が足りない場合は,[[TeX と外字>TeXと外字]]を参照してください。

----
#contents
----

**特徴 [#w1bac38c]
-OTF パッケージは5書体以上を扱うことができます。
-和文フォントのメトリックが改訂されました。
OTF では正方形(高さ : 深さ = 88 : 12)に直されました。
従来のものは min10.tfm のしがらみを引きずった長方形でした。
-OTF パッケージの扱えるグリフは Adobe-Japan1-6,Adobe-GB1-5,Adobe-CNS1-7,Adobe-Korea1-2 のプロポーショナルでない固定幅のもの(全角幅,半角幅,1/3 角幅など)です。
CID 番号に完全対応している DVIware で[[ヒラギノ:http://www.jiyu-kobo.co.jp/works/works.html#Anchor-001]]を使用する場合には従属欧文およびプロポーショナル仮名が使用可能です。


*インストール [#g2a8e99e]
TeX Live や W32TeX(フルインストール)とともにインストールされるので,特に追加でインストールする必要はありません。

**CMap [#n2a34850]

Adobe 提供の CMap ファイルが2009年9月、オープンソースになりました。
[[adobe-type-tools/cmap-resources · GitHub:https://github.com/adobe-type-tools/cmap-resources/]] から "Clone or download" > "Download ZIP" をクリックすると、
Adobe-Identity-0,
Adobe-Japan1-6,
Adobe-GB1-5,
Adobe-CNS1-7,
Adobe-Korea1-2
が含まれている
cmap-resources-master.zip を取得できます。

*upLaTeX, pLaTeX 以外でも OTF のコマンドを使いたい場合 [#fd82fe9a]

\CID や \UTF を使いたい場合は,次のパッケージを使います。

-[[LuaTeX-ja]] の場合:luatexja-otf パッケージを読み込みます。
-XeLaTeX の場合:[[ZXotf パッケージ:http://zrbabbler.sp.land.to/zxotf.html]]を読み込みます。


*使い方 [#c8490780]
**フォントを埋め込まず使用する [#m049c993]
まず OpenType フォントを持っていなくても試せる方法です。
Ryimun-Light と GothicBBB-Meduim は埋め込まれていないフォントを表します。
Adobe Acrobat Reader DC は埋め込まれていない Ryumin-Light と GothicBBB-Medium を適切なフォントに代替して表示・印刷します。
Adobe Acrobat Reader DC で使えるアジア・拡張言語フォントパック

-[[Adobe - Adobe Reader : For Windows : Adobe Acrobat Reader DC Font Pack (Continuous):http://www.adobe.com/support/downloads/detail.jsp?ftpID=5877]]
-[[Adobe - Adobe Reader : For Macintosh : Adobe Acrobat Reader DC Font Pack (Continuous):http://www.adobe.com/support/downloads/detail.jsp?ftpID=5878]]

はインストール済みとします。

これで次のものをテストしてみます。

-\UTF{...} は十六進4桁の Unicode 番号
-\CID{...} は十進の CID 番号

を使います。

----
 \documentclass{jsarticle}
 \usepackage[jis2004]{otf}
 \begin{document}

 森\UTF{9DD7}外と内田百\UTF{9592}とが\UTF{9AD9}島屋に行くところを想像した。

 \CID{7652}飾区の\CID{13706}野家

 \end{document}
----

これを “hoge.tex” という名前で UTF-8 で保存します。
Windows PowerShell またはコマンドプロンプトやターミナルエミュレータで次のようにして処理します。

-pLaTeX (ptex2pdf) の場合

>
-TeX Live の場合
 ptex2pdf -l -od "-f uptex-noEmbed-04.map -f otf-up-noEmbed.map" hoge.tex
-W32TeX の場合
 ptex2pdf -l -od "-f noembed04.map" hoge.tex
<

出力された PDF ファイルを表示します。

-Windows の場合

 start hoge.pdf

-macOS の場合

 open hoge.pdf

PDF ファイルが Adobe Acrobat Reader DC に関連付けされている場合は hoge.pdf が Adobe Acrobat Reader DC で表示されると思います。

upLaTeX でも利用可能です。その場合はプリアンブルを

 \documentclass[uplatex]{jsarticle}
 \usepackage[uplatex,jis2004]{otf}

としてください。

  \usepackage[uplatex,jis2004]{otf}
を記述しなかった場合は dvipdfmx で
 char=0x20bb7(134071)
 Tried to set a nonexistent character in a virtual font
と表示されて Adobe Acrobat Reader DC で 𠮷 (U+20BB7) の字が表示されませんでした。

LuaTeX-ja では otf パッケージ自身は使えませんが,代わりに同等の機能を提供する luatexja-otf パッケージが利用可能です。

 \documentclass{ltjsarticle}
 \usepackage{luatexja-otf}

とします。

upLaTeX や LuaTeX-ja で使う場合は,Unicode で直接入力ができます。
例えば upLaTeX の場合は,
----
 \documentclass[uplatex]{jsarticle}
 \usepackage[uplatex,jis2004]{otf}
 \begin{document}

 森鷗外と内田百閒とが髙島屋に行くところを想像した。

 葛飾区の𠮷野家

 \end{document}
----
となります。

最新の Adobe-Japan1-6 の文字を表示させて見ましょう。
OTF パッケージはベータ版を使用します。

テスト用のソースは,例えば次のものを用いてみます。

----
 % uplatex か LuaTeX かを自動判定し正しいパッケージを読み込む。
 \ifdefined\kanjiskip
   \documentclass[uplatex]{jsarticle}
   \usepackage[uplatex,jis2004]{otf}
   \kcatcode`゜=18
 \else
   \documentclass{ltjsarticle}
   \usepackage{luatexja-otf}
   \usepackage[noembed,jis2004]{luatexja-preset}
 \fi
 \begin{document}
 Adobe-Japan1-5で追加された文字を使った例
 \begin{itemize}
   \item 「\゜か」,「\゜き」,「\゜く」,「\゜け」,「\゜こ」,
         「\゜カ」,「\゜キ」,「\゜ク」,「\゜ケ」,「\゜コ」は鼻濁音を表す。
   \item Macintosh用キーボードの\UTF{2318}(Command key)を押す。
   \item \UTF{2672}を心がけよう。
 \end{itemize}

 Adobe-Japan1-6で追加された文字を使った例
 \begin{itemize}
   \item ほげほげ番組\CID{20556}
   \item ほげほげフェスティバル\CID{20656}
   \item \CID{20939}(Bq: becquerel)は放射能の強さを表す単位である。
   \item フラーレン(fullerene) C$_{60}$は
         サッカーボール状(\CID{20957})の構造をしている。
   \item \UTF{9B87}とは岩魚(イワナ)のことであり,嘉魚とも書く。
 \end{itemize}
 \end{document}
----

最初の3項目に Adobe-Japan1-5 で追加された文字を,次の5項目に Adobe-Japan1-6 で追加された文字を使っています。
コマンド処理は上と同様です。

uplatex で処理する場合に \kcatcode`゜=18 を追加しています。
これを追加しない場合は uplatex でエラーが発生します。
upTeX での kcatcode の既定値が pTeX から変更されているようです。

-W32TeX の upTeX-0.11 ([[qa:49088]])
-pTeX-0.11 の kcatcode の既定値 (Re: W32TeX の...) ([[qa:49120]])
-upTeX の kcatcode の既定値(Re: 欧文ギリシア語の...) ([[qa:48229]], [[qa:48242]])

を参考にしてください。

upLaTeX を使用すると丸附き数字(e.g. &#x2460; [U+2460])なども使用できます。

**フォントを埋め込むには [#hf05d89a]
上の方法で作った PDF ファイルは,和文フォントが埋め込まれていないので軽いのですが,PDF の仕様に違反しており,どんな環境でも文字化けせず読めるというわけではありません。
実際,上のファイルを upLaTeX (ptex2pdf) で処理して,SumatraPDF と Windows 版の TeXworks の公式ビルドと Windows 版の TeXstudio の公式ビルドで開いた場合に
𠮷 (U+20BB7) の字が表示されませんでした。

どのような環境でも読めるようにするには,フォントを埋め込まなければなりません。
そのためには OpenType フォントが必要です。

***Microsoft Windows の場合 [#p413a15f]
$TEXMF/fonts/opentype/Adobe/ に Adobe Acrobat Reader DC/Acrobat DC の KozMinPr6N-Regular.otf ・ KozGoPr6N-Medium.otf のシンボリックリンクを作成して必要があれば mktexlsr を実行します。
シンボリックリンクは管理者権限で「Windows PowerShell 」を開き,New-Item コマンドレットを実行あるいは管理者権限で「コマンド プロンプト」を開き, mklink を実行すれば作成できます。
C:/Windows/Fonts/ にある KozMinPr6N-Regular.otf 等の otf ファイルを $TEXMF/fonts/opentype/Adobe/ に直接コピーすることはライセンス上できません。

Windows PowerShell またはコマンド プロンプトで次のようにして処理します。

-upLaTeX (ptex2pdf) の場合

>
-TeX Live の場合
 ptex2pdf -u -l -od "-f uptex-kozuka-pr6n-04.map -f otf-up-kozuka-pr6n.map" hoge.tex
-W32TeX の場合
 ptex2pdf -u -l -od "-f kozukapr6n04.map" hoge.tex
<

-LuaLaTeX の場合
 \usepackage[noembed,jis2004]{luatexja-preset} を \usepackage[kozuka-pr6n,jis2004]{luatexja-preset} に変更
 lualatex hoge.tex
-LuajitLaTeX の場合
 \usepackage[noembed,jis2004]{luatexja-preset} を \usepackage[kozuka-pr6n,jis2004]{luatexja-preset} に変更
 luajitlatex hoge.tex

これで明朝体については「小塚明朝 Pr6N R」が,ゴシック体については「小塚ゴシック Pr6N M」がそれぞれ埋め込まれるので,Adobe-Japan1-6 の範囲なら誰でも読めるようになります。

なお,Adobe に問い合わせたところ,アジア・拡張言語フォントパック内の
OpenType フォントの用途として,Adobe Acrobat Reader DC/Acrobat DC でのプレビュー・印刷用途を想定しているようです。
上のような dvipdfmx, lualatex, luajitlatex を利用したフォントの埋め込みはライセンス違反となりますのでご注意下さい。
[[TeXWiki:フォント>フォント]] にある Adobe-Japan1-6 に完全対応した和文フォント(有償)を購入している場合には問題ありません。

***macOS の場合 [#c2475144]
$TEXMFLOCAL/fonts/opentype// ディレクトリ以下に Adobe Acrobat Reader DC の KozMinPr6N-Regular.otf ・ KozGoPr6N-Medium.otf のあるディレクトリをシンボリックリンクして mktexlsr を実行します。

次のようにして処理します。

-upLaTeX (ptex2pdf) の場合
 ptex2pdf -u -l -od "-f uptex-kozuka-pr6n-04.map -f otf-up-kozuka-pr6n.map" hoge.tex
-LuaLaTeX の場合
 \usepackage[noembed,jis2004]{luatexja-preset} を \usepackage[kozuka-pr6n,jis2004]{luatexja-preset} に変更
 lualatex hoge.tex

これで明朝体については「小塚明朝 Pr6N R」が,ゴシック体については「小塚ゴシック Pr6N M」がそれぞれ埋め込まれるので
Adobe-Japan1-6 の範囲なら誰でも読めるようになります。

*Adobe-Japan1-6 とは [#j54465d8]
2004年6月に出た,現時点で最新の Adobe-Japan1-6 は,
JIS C 6226:1978,JIS X 0213:2000,JIS X 0212:1990の規格表示体,JIS X 0213:2004 の印刷標準字体や
U-PRESS 用の文字を含む
23,058 グリフの文字セットです。

**小塚書体 [#gb6f9473]

KozMinPr6N-Regular.otf と KozGoPr6N-Medium.otf が Adobe-Japan1-6 に準拠しています。
KozMinPr6N-Regular.otf と KozGoPr6N-Medium.otf は Adobe Acrobat Reader DC 日本語版または Adobe Acrobat Reader DC に用いるアジア・拡張言語フォントパックに含まれているので
Adobe Acrobat Reader DC を使用すれば豊富なフォントを利用できます。
アジア・拡張言語フォントパックには
-KozMinPr6N-Regular.otf [Adobe-Japan1-6 対応の日本語明朝体フォント]
-KozGoPr6N-Medium.otf [Adobe-Japan1-6 対応の日本語ゴシック体フォント]
-AdobeSongStd-Light.otf [Adobe-GB1-5 対応の簡化字中国語宋体フォント]
-AdobeHeitiStd-Regular.otf [Adobe-GB1-5 対応の簡化字中国語黒体フォント]
-AdobeMingStd-Light.otf [Adobe-CNS1-6((「Adobe Creative Suite 5」に同梱ではないものはAdobe-CNS1-5 対応。)) 対応の繁體中国語明體フォント]
-AdobeFanHeitiStd-Bold.otf [Adobe-CNS1-6 対応の繁體中国語黒體フォント]
-AdobeMyungjoStd-Medium.otf [Adobe-Korea1-2 対応の
韓国語{&#xd55c;&#xad6d;&#xc5b4;}明朝體{&#xba85;&#xc870;&#xccb4;}フォント]
-AdobeGothicStd-Bold.otf [Adobe-Korea1-2 対応の
韓国語{&#xd55c;&#xad6d;&#xc5b4;}ゴシック体フォント]

が付属しています。

***CID 番号参照用のサンプルへのリンク [#ze53c84a]
-[[Font and Type Technology Center&mdash;Font technical notes:http://www.adobe.com/devnet/font.html]]
--&ref(http://www.adobe.com/content/dam/Adobe/en/devnet/font/pdfs/5078.Adobe-Japan1-6.pdf,Adobe-Japan1-6 Character Collection for CID-Keyed Fonts #5078 (PDF, 10.3 MiB));
--&ref(http://www.adobe.com/content/dam/Adobe/en/devnet/font/pdfs/5079.Adobe-GB1-5.pdf,Adobe-GB1-5 Character Collection for CID-Keyed Fonts #5079 (PDF, 15.2 MiB));
--&ref(http://www.adobe.com/content/dam/Adobe/en/devnet/font/pdfs/5080.Adobe-CNS1-6.pdf,Adobe-CNS1-6 Character Collection for CID-Keyed Fonts #5080 (PDF, 9.5 MiB));
--&ref(http://www.adobe.com/content/dam/Adobe/en/devnet/font/pdfs/5093.Adobe-Korea1-2.pdf,Adobe-Korea1-2 Character Collection for CID-Keyed Fonts #5093 (PDF, 6.8 MiB));

-ftp://ftp.oreilly.com/pub/examples/nutshell/cjkv/adobe/~
ftp://ftp.oreilly.de/pub/examples/english_examples/nutshell/cjkv/adobe/~
http://examples.oreilly.de/english_examples/nutshell/cjkv/adobe/
--&ref(ftp://ftp.oreilly.com/pub/examples/nutshell/cjkv/adobe/aj16-radical-stroke.pdf);
--&ref(ftp://ftp.oreilly.com/pub/examples/nutshell/cjkv/adobe/aj16-utf32.pdf);
--&ref(ftp://ftp.oreilly.com/pub/examples/nutshell/cjkv/adobe/ag15-utf32.pdf);
--&ref(ftp://ftp.oreilly.com/pub/examples/nutshell/cjkv/adobe/ac15-utf32.pdf);
--&ref(ftp://ftp.oreilly.com/pub/examples/nutshell/cjkv/adobe/ak12-utf32.pdf);

-[[安岡孝一先生の website:http://kanji.zinbun.kyoto-u.ac.jp/~yasuoka/index-j.html]]
--&ref(http://kanji.zinbun.kyoto-u.ac.jp/~yasuoka/publications/Adobe-Japan1kanji.pdf,Adobe-Japan1 の漢字(部首画数順) (PDF));

*ヒラギノと macOS [#l1d1369f]
ヒラギノを買ったら MacBook Air がオマケに附いてきました(ウソ)。

TeX Live, cjk-gs-integrate-macos, ptex-fontmaps-macos をインストールして
 sudo cjk-gs-integrate --link-texmf --cleanup
 sudo cjk-gs-integrate-macos --link-texmf
 sudo kanji-config-updmap-sys --jis2004 hiragino-highsierra-pron
を実行しました。
これで2万グリフのヒラギノが使えるようになりました。めでたしめでたし。

&ref(http://web.archive.org/web/20170304200444if_/http://oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/texfaq/hiragino.png,nolink,"ヒラギノ出力例");

\usepackage[uplatex,jis2004,expert]{otf} とすると,
ご覧のように,縦書きと横書きで一部の字形が変わります(拙著旧版
『[[[改訂版]LaTeX2e 美文書作成入門:http://oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/texfaq/bibun2e.html]]』も
ヒラギノですが変わらなかったのは OpenType 版ヒラギノではなかったから)。
ちなみに無指定の OTF パッケージでは
\bfseries で同じウェイトのゴシックになるだけですので,上の図の例では “bold” オプションも加えて太いゴシックにしてあります。

*新しいフォントメトリック [#y2c312cd]
OTF パッケージを(“noreplace” オプション以外で)使うと,\UTF{...} や
\CID{...} で指定した文字以外についても,新しい和文用メトリックが使われます。
これは JIS フォントメトリックとほぼ同じですが,JIS フォントメトリックが今までの
min10 などのしがらみを引きずって「高さ + 深さ < 幅」であったのに対し,OTF
パッケージの新 JIS メトリックは正方形(高さ + 深さ = 幅)です。
従って,1 zw
= 1 zh です(公称 10 pt のフォントで 1 zw = 1 zh = 9.62216 pt)。
また,一般的な PostScript の和文フォントにならって「高さ : 深さ = 88 : 12」です。

さらに,「?」と「!」(JIS の用語では「区切り約物」)の後に,
横書きの場合も 0.5 zw のグルー(スペース)が入るようになりました
(縦書きでは tmin10 などと同様 1 zw が入ります)。
このグルーを禁止するには

 あっ!\inhibitglue と驚く

または

 あっ!\<と驚く

と書かなければなりません。

* OTF パッケージ用の map ファイル [#nc92c884]
TeX Live と W32TeX には OTF パッケージで使用する map ファイルが最初から用意されています。

**TeX Live の場合 [#p1b2eb36]
TeX Live には,(e-)(u)pTeX エンジン用の [[map ファイル:http://www.tug.org/svn/texlive/trunk/Master/texmf-dist/fonts/map/dvipdfmx/ptex-fontmaps/]]が準備されています。 (→ [[updmap and kanji - TeX Live - TeX Users Group:http://tug.org/texlive/updmap-kanji.html]] を参照。)
埋め込み制御は
 $ sudo updmap-sys --setoption jaEmbed noEmbed  (埋め込まない)
 $ sudo updmap-sys --setoption jaEmbed ipaex    (IPAexフォントを埋め込む)
 $ sudo updmap-sys --setoption jaEmbed ipa      (IPAフォントを埋め込む)
などを実行すれば dvipdfmx/dvips/xdvi の設定がすべて切り替わります。
[[kanji-config-updmap:https://github.com/texjporg/jfontmaps/blob/master/script/kanji-config-updmap.pl]] を使用すれば PDF へのフォント埋め込みの指定、および埋め込み状況の確認ができます。
 $ sudo kanji-config-updmap-sys <fontname>  (otf-<fontname>.map にしたがってフォントを埋め込む)
 $ sudo kanji-config-updmap-sys auto        (自動的に <fontname> のいずれかを埋め込む)
 $ sudo kanji-config-updmap-sys nofont      (PDF にフォントを埋め込まない)
 $ sudo kanji-config-updmap-sys status      (現在の埋め込み設定を確認する)

自動的に埋め込み設定されるフォント <fontname> は例えば次のものがあります。
 ipaex, ipa
 (いずれもないときは nofont になります)

dvipdfmx の設定を一時的に変更したいだけなら,コマンドラインから
 dvipdfmx -f uptex-ipaex.map -f otf-up-ipaex.map hoge.dvi
などとオプション “-f” で直接指定する方法もあります。

**W32TeX の場合 [#rffd4bea]
W32TeX には,(e-)(u)pTeX エンジン用の map ファイルが準備されています。
埋め込み制御はすべて dvipdfmx の -f オプションを使います。 (→ [[OTF利用の際のフォント埋め込みの切り替えなど:http://oku.edu.mie-u.ac.jp/tex/mod/forum/discuss.php?d=866]] を参照。)
 dvipdfmx dviname (デフォルト,otf は Hiragino ProN、一般漢字は ipaex)
 dvipdfmx -f hiragino.map dviname (Hiragino)
 dvipdfmx -f hiraginopron.map dviname (Hiragino ProN)
 dvipdfmx -f hiraginopron04.map dviname (Hiragino ProN, JIS2004字形)
 dvipdfmx -f ipa.map dviname (ipa)
 dvipdfmx -f ipaex.map dviname (ipaex)
 dvipdfmx -f kozuka.map dviname (小塚 Pro)
 dvipdfmx -f kozukapr6n.map dviname (小塚 Pr6N)
 dvipdfmx -f kozukapr6n04.map dviname (小塚 Pr6N, JIS2004字形)
 dvipdfmx -f morisawa.map dviname (Morisawa)
 dvipdfmx -f morisawapr6n.map dviname (Morisawa Pr6N)
 dvipdfmx -f morisawapr6n04.map dviname (Morisawa Pr6N, JIS2004字形)
 dvipdfmx -f msmingoth.map dviname (msmincho and msgothic)
 dvipdfmx -f yu-win10.map dviname (游明朝・游ゴシック)
 dvipdfmx -f noembed.map dviname (埋め込まない)
 dvipdfmx -f noembed04.map dviname (埋め込まない, JIS2004字形)

dvips の場合は

 dvips -Pdl dviname (デフォルト,otf は Hiragino ProN)
 dvips -Pdl -u+hiragino-ps.map dviname (Hiragino)
 dvips -Pdl -u+hiraginopron-ps.map dviname (Hiragino ProN)
 dvips -Pdl -u+hiraginopron04-ps.map dviname (Hiragino ProN, JIS2004字形)
 dvips -Pdl -u+kozuka-ps.map dviname (小塚 Pro)
 dvips -Pdl -u+kozukapr6n-ps.map dviname (小塚 Pr6N)
 dvips -Pdl -u+kozukapr6n04-ps.map dviname (小塚 Pr6N, JIS2004字形)
 dvips -Pdl -u+morisawa-ps.map dviname (Morisawa)
 dvips -Pdl -u+morisawapr6n-ps.map dviname (Morisawa Pr6N)
 dvips -Pdl -u+morisawapr6n04-ps.map dviname (Morisawa Pr6N, JIS2004字形)
 dvips -Pdl -u+standard-ps.map dviname (Ryumin-Light, GothicBBB-Medium のみ)
 dvips -Pdl -u+standard04-ps.map dviname (Ryumin-Light, GothicBBB-Medium のみ, JIS2004字形)

結果の PS は Ghostscript で処理できます。
 ps2otfps old.ps new.ps
によって、new.ps を作成し、この new.ps を Ghostscript で処理します。
あるいは,最新の ps2otfps はフィルタにもなるので (オプション -f)
 dvips -f -Pdl ... dviname | ps2otfps -f >psname
を使うほうが便利でしょう。

// otf-cjmr-h は,前半では Identity-H と紹介されていますが,
// 以下では Adobe-Japan1-6 にしてあるのはどういう意味があるのでしょうか。
// Adobe-Japan1-6 は「必要な4つの CMap」にも含まれてませんが,いいのかな。

// 日本語の OpenType フォント内には Adobe-Japan1 の情報が入っているので,
// 日本語の OpenType フォントを使う場合には
// Adobe-Japan1-6 は必要なく Identity-H でもかまいません。
// TrueType フォントには Adobe-Japan1 の情報が入っていないので,
// TrueType フォントを使って CID 番号の命令 (\CID{}) から文字を出す場合には
// CMap に Adobe-Japan1-6 を指定するか,
// または Identity-H, Identity-V を指定した上で
// TrueType フォント名の最後に “/AJ16” を付け加える必要があります。
// 中国語や韓国語についても同様のことが言えます。
// (下の記述にある Microsoft Windows の TrueType フォントを使う場合の
//   dvipdfmx 用の map ファイルや次のサイトをご参照ください。
//   http://oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/texwiki/?LaTeX-CJK#odc3338f
//   http://www.tug.org/svn/texlive/trunk/Build/source/texk/dvipdfmx/README?view=markup
//   http://www.ring.gr.jp/pub/text/CTAN/dviware/dvipdfmx/README       )
// 実際に,Adobe-Japan1-6 や “/AJ16” を使わずに
// Identity-H, Identity-V と TrueType フォントを使うように
//
//  otf-cjmr-h     Identity-H       :0:msmincho.ttc
//  otf-cjmr-v     Identity-V       :0:msmincho.ttc
//
// などと map ファイルに書いた上で
//
//  \documentclass{jsarticle}
//  %\documentclass{tarticle}
//  \usepackage[deluxe,multi]{otf}
//  \begin{document}
//  \noindent
//  日本語\\
//  \UTF{65E5}\UTF{672C}\UTF{8A9E}\\
//  \CID{3284}\CID{3722}\CID{1952}
//  \end{document}
//
// と書いて dvipdfmx で処理してみると
// おそらく3行目の CID 番号による部分が文字化けするので,
// Adobe-Japan1-6 の必要性がわかると思います。
//
// OTF パッケージの機能をフルに活用しようとすれば,
// H, UniJIS-UTF16-H, UniGB-UTF16-H, UniCNS-UTF16-H, UniKS-UTF16-H,
// V, UniJIS-UTF16-V, UniGB-UTF16-V, UniCNS-UTF16-V, UniKS-UTF16-V,
// Identity-H, Identity-V, Adobe-Japan1-6, Adobe-Korea1-2,
// Adobe-GB1-5, Adobe-CNS1-5
// の計16個の CMap が必要になります。
//
// 前半の記述は別の方がお書きになったもので,
// 記述内容に差がある部分もあると思います。
// 時間が許せば,前半と後半とをひとまとめにしたいと思っております。
//
// TeX Live の updmap では CJK フォントも対象になっているのですか。
// W32TeX では updmap は CJK フォント以外のみに対応しています。
// ところで,TeX Live では updmap での(特に macOS での)
// 中国語や韓国語のフォントの埋め込み制御はどのようになっているのでしょうか?
// 上の記述では日本語フォントの埋め込み制御しか無いようですが。

// 丁寧な解説ありがとうございます。TrueType フォントのことを忘れておりました。
// Adobe-Japan1-6 の意義がようやくわかりました。
// 個人的な感想を書かせていただきますと,
// ご承知の通り Identity-{H,V} の二つはまったく同一ですから,
// otf-cjmr-{h,v} のエンコードの表記は,
// やはり揃えておいたほうが誤解が少ないように思います。
// (私は長い間 Identity-V は縦書きの文字に置き換えられると思っていました。)
// TeX Live の updmap については,以下が詳しいです。
// http://tug.org/texlive/updmap-kanji.html
// 中韓のフォントの埋め込み制御はできないようですが,
// 埋め込み制御は dvipdfm に直接オプションで指定するのがよいと思います。

// Identity-H と Identity-V とは同じではありませんよ。例えば
//
//  otf-cjmr-h     Identity-V          Ryumin-Light
//
// とすると,文字が横に寝てしまいます。
//
// 私は CMap の部分にはできるだけ Identity-H を使わずに,
// その CID 番号に対応した CMap 名を表記するべきだと考えます。例えば,
//
//  otf-cjmr-h     Identity-H          MSung-Light
//
// のように map ファイルを書いても dvipdfmx は何のエラーも出さずに
// 処理を完了させます。しかし実際に PDF を表示してみると,
// 日本語用の CID 番号による部分が見事に文字化けしています。
// Identity-H と書いて実質 CMap を特定しなかったために
// MSung-Light 内の CMap 情報である Adobe-CNS1 を使ってしまったのが原因です。
// 当然この virtual font “otf-cjmr-h” は
// 日本語用の CID 番号の CMap である Adobe-Japan1 のみに対応しています。
// 従って “otf-cjmr-h” には Adobe-Japan1-6 を使うということを
// はっきりと明示するために,map ファイルにはできるだけ
// Identity-H ではなく Adobe-Japan1-6 と CMap 名を書くべきだと考えるのです。
// 一方,横組み用の CMap である Adobe-Japan1-6 などを縦組み用の Identity-V と
// 置き換えることはできません。もし置き換えてしまうと文字が横に寝てしまいます
// (一応 Adobe-Japan1-5-V なるものもありますが,使わないほうが良いとのこと)。
// そのため Identity-V を使わざるを得ません。
// そこで Identity-V と TrueType フォントとを一緒に使う場合には
// “/AJ16” などのオプションを付け加えることによって CMap を特定しています。
//
// 私も dvipdfmx のオプション “-f” を使って map ファイルを指定し,
// 頻繁に埋め込み制御を行っています。ここのページで
// map ファイルの代表的な例を挙げているのも,各個人がこの例を参考にして
// 独自の map ファイルを作って使って頂ければ幸いと考えたからです。
// しかし,最もよく使う埋め込み制御をデフォルトの map ファイルとして updmap や
// kanjix.map などの標準 map ファイルに設定しておくのが便利だとは考えます。
// (12th Mar., 2016 現在では W32TeX 付属の
//   $TEXMFMAIN/fonts/map/dvipdfmx/base/kanjix.map に
//   中国語や韓国語用の virtual font に対する記述はありますが,
//   Microsoft Windows に標準ではインストールされていないフォントを指定してあるので,
//   中国語や韓国語に対しては実質使い物になりません。
//   TeX Live ではどうでしょうか?)
//
// この議論,このページの下の方か TeX Q & A の方へ移した方がよくありませんか?

// これで最後だと思うので,ここに書かせていただきます。
// Identity-{H,V} の文字のマッピングは同一だと思っていたのですが,
// それはそうでも,文字の向きが変わってしまうのには気づきませんでした。
// Adobe-Japan1-6 と書かれている気持ちもわかりました。
// どうもありがとうございました。
// TeX Live では,OpenType フォントが前提になってるようですし,
// xdvi との連携もあるので Identity-{H,V} のほうが都合よさそうです。
// ちなみに,中韓は非埋め込みの設定だけが準備されています。

**For dvipdfmx [#gb0b4cc5]
//あらかじめ dvipdfmx で使いたいフォントを,拡張子が “.otf” の
//OpenType フォントファイルなら $TEXMFLOCAL/fonts/opentype// 以下に,
//拡張子が “.ttf”,“.ttc” の TrueType データ
//(2次 B-スプライン曲線データ)フォントなら $TEXMFLOCAL/fonts/truetype// 以下に
//コピーまたは移動しておくかシンボリックリンクを作っておきます。
//(Microsoft Windows ならば,システムにフォントをインストールしておいても良いでしょう。)
//
//$TEXMF/dvipdfmx/config/dvipdfmx.cfg に OTF パッケージ用の map ファイル
//(例えば $TEXMFLOCAL/fonts/map/dvipdfmx/local/kanjix-local.map)のファイル名を
// f kanjix-local.map
//のように追記した上で,
//次のような OTF パッケージ用の map ファイル
//(ここでは $TEXMFLOCAL/fonts/map/dvipdfmx/local/kanjix-local.map)を
//$TEXMFLOCAL/fonts/map/dvipdfmx// 以下に作成します。
//
//(または {$TEXMFMAIN,$TEXMFDIST}/fonts/map/dvipdfmx/base/kanjix.map を
//$TEXMFLOCAL/fonts/map/dvipdfmx/base/kanjix.map にコピーした上で,
//$TEXMFLOCAL/fonts/map/dvipdfmx/base/kanjix.map の最後に
//次のような内容を直接追記しても良いでしょう。)

-https://github.com/texjporg/jfontmaps
-http://www.tug.org/svn/texlive/trunk/Master/texmf-dist/fonts/map/dvipdfmx/ptex-fontmaps/

***フォントを埋め込まない場合 [#t1a90b4f]

-https://github.com/texjporg/jfontmaps/tree/master/maps/noEmbed/
-http://www.tug.org/svn/texlive/trunk/Master/texmf-dist/fonts/map/dvipdfmx/ptex-fontmaps/noEmbed/

-TeX Live の場合

 ptex2pdf -u -l -od "-f uptex-noEmbed-04.map -f otf-up-noEmbed.map" hoge.tex

-W32TeX の場合

 ptex2pdf -u -l -od "-f noembed04.map" hoge.tex

***IPAexフォントを使う場合 [#xcbe9625]

-https://github.com/texjporg/jfontmaps/tree/master/maps/ipaex/
-http://www.tug.org/svn/texlive/trunk/Master/texmf-dist/fonts/map/dvipdfmx/ptex-fontmaps/ipaex/

-TeX Live の場合

 ptex2pdf -u -l -od "-f uptex-ipaex.map -f otf-up-ipaex.map" hoge.tex

-W32TeX の場合

 ptex2pdf -u -l -od "-f ipaex.map" hoge.tex

//各フリーフォントの入手先は[[フォント - TeX Wiki>フォント]]を参照してください。なお,入手先は変更される場合があります。また,利用・再配布等にあたっては「使用許諾契約」をご自身で確認されることを強くおすすめいたします(フリーフォントの「使用許諾契約」は随時変更されるため)。

***游書体フォントを使う場合 [#t5547d05]

-https://github.com/texjporg/jfontmaps/tree/master/maps/yu-win10/
-https://github.com/texjporg/jfontmaps/tree/master/maps/yu-osx/
-http://www.tug.org/svn/texlive/trunk/Master/texmf-dist/fonts/map/dvipdfmx/ptex-fontmaps/yu-win10/
-http://www.tug.org/svn/texlive/trunk/Master/texmf-dist/fonts/map/dvipdfmx/ptex-fontmaps/yu-osx/

-TeX Live の場合

>
-Windows の場合
 ptex2pdf -u -l -od "-f uptex-yu-win10.map -f otf-up-yu-win10.map" hoge.tex
-macOS の場合
 ptex2pdf -u -l -od "-f uptex-yu-osx-04.map -f otf-up-yu-osx.map" hoge.tex
<

-W32TeX の場合

 ptex2pdf -u -l -od "-f yu-win10.map" hoge.tex

-[[OS搭載の游書体について:http://www.jiyu-kobo.co.jp/os-installed-y/]]
-[[OS搭載の游書体一覧PDF:http://www.jiyu-kobo.co.jp/wp@test/wp-content/uploads/2016/04/compatibility_160325.pdf]]

***MSフォントを使う場合 [#g54b5df7]

-https://github.com/texjporg/jfontmaps/tree/master/maps/ms/
-http://www.tug.org/svn/texlive/trunk/Master/texmf-dist/fonts/map/dvipdfmx/ptex-fontmaps/ms/

-TeX Live の場合

 ptex2pdf -u -l -od "-f uptex-ms.map -f otf-up-ms.map" hoge.tex

-W32TeX の場合

 ptex2pdf -u -l -od "-f msmingoth.map" hoge.tex

なお,Microsoft Windows に
付属している日本語フォントのウェイトに関する分類は次のようになっています。

|CENTER:|CENTER:|CENTER:|CENTER:|c
|~weight|serif|>|sans serif|h
|~|明朝体|角ゴシック体|丸ゴシック体|h
|~Ultra bold||HG創英角ゴシックUB&br;(hgrsgu.ttc)||
|~Heavy||HG創英角ポップ体&br;(hgrpp1.ttc)||
|~Extra bold|HG創英プレゼンスEB&br;(hgrpre.ttc)|HGゴシックE&br;(hgrge.ttc)||
|~|HG明朝E&br;(hgrme.ttc)|~|~|
|~Bold|HG明朝B&br;(hgrmb.ttc)|HG ゴシックB Sun&br;(HG-GothicB-Sun.ttc)||
|~|~|MS ゴシック&br;(msgothic.ttc)||
|~Semi bold||||
|~Medium||HGゴシックM&br;(hgrgm.ttc)|HG丸ゴシックM-PRO&br;(hgrsmp.ttf)|
|~Regular||||
|~Semi light||||
|~Light|HG 明朝L Sun&br;(HG-MinchoL-Sun.ttc)|||
|~|MS 明朝&br;(msmincho.ttc)|||
|~Extra light||||
|~Ultra light||||

ここで「[[MS 明朝:http://www.tg.rim.or.jp/~hexane/ach/hfw/hfw14.htm#MSMincho]]」
「[[MS ゴシック:http://www.tg.rim.or.jp/~hexane/ach/hfw/hfw12.htm#MSGothic]]」は
それぞれ [[RYOBI IMAGIX:http://www.ryobi-group.co.jp/projects/printing/font/]] の
「[[本明朝-L:http://www.ryobi-group.co.jp/projects/printing/font/products/f_mihon01.html#minti]]」
「[[ゴシック-B:http://www.ryobi-group.co.jp/projects/printing/font/products/f_mihon01.html#goshi]]」の
字母を基に [[RICOH:http://font.ricoh.co.jp/]] が作成したものなので,
「MS 明朝」「MS ゴシック」を
それぞれ “Light”,“Bold” のウェイトに分類しています。

//$TEXMFLOCAL/fonts/truetype/MS-Mincho.ttf は
//"/Library/Fonts/Microsoft/MS Mincho.ttf" への
//シンボリックリンクです。"MS Mincho.ttf",Batang.ttf,Gulim.ttf は
//Microsoft Office for Mac 2011 に
//付属しているフォントです。"MS Mincho.ttf","MS Gothic.ttf" は
//[[Microsoft Office for Mac 2011 30日間無償評価版:http://www.microsoft.com/japan/mac/trial]]から
//入手して使うことができます(情報源は
//「[[MSフォントの合法的な入手が可能です: Apple サポートコミュニティ:https://discussionsjapan.apple.com/thread/10036561]]」)。

***[[ヒラギノ書体:http://www.jiyu-kobo.co.jp/works/works.html#Anchor-001]]を使う場合 [#l6a3d188]

-https://github.com/texjporg/jfontmaps/tree/master/maps/hiragino-highsierra/
-https://github.com/texjporg/jfontmaps/tree/master/maps/hiragino-highsierra-pron/
-http://git.texlive.info/tlcontrib/tree/texmf-dist/fonts/map/dvipdfmx/ptex-fontmaps-macos/hiragino-highsierra-pron

-TeX Live の場合

 ptex2pdf -u -l -od "-f uptex-hiragino-highsierra-pron-04.map -f otf-up-hiragino-highsierra-pron.map" hoge.tex

-W32TeX の場合

 ptex2pdf -u -l -od "-f hiraginopron04.map" hoge.tex

//ただし,[[HiraMinStdN-W2.otf:http://www.screen.co.jp/ga_product/sento/products/pr_CreativeV8.html#anchor_ot01V8]]
//は macOS に付属していません。

***[[Adobe のフォント:http://www.adobe.com/jp/type/]]([[小塚書体など:http://www.adobe.com/type/browser/C/C_japanese.html?store=OLS-JP&language=JP]])を使う場合 [#v02c074b]

//-https://github.com/texjporg/jfontmaps/tree/master/maps/kozuka/
//-https://github.com/texjporg/jfontmaps/tree/master/maps/kozuka-pr6/
-https://github.com/texjporg/jfontmaps/tree/master/maps/kozuka-pr6n/
//-http://www.tug.org/svn/texlive/trunk/Master/texmf-dist/fonts/map/dvipdfmx/ptex-fontmaps/kozuka/
//-http://www.tug.org/svn/texlive/trunk/Master/texmf-dist/fonts/map/dvipdfmx/ptex-fontmaps/kozuka-pr6/
-http://www.tug.org/svn/texlive/trunk/Master/texmf-dist/fonts/map/dvipdfmx/ptex-fontmaps/kozuka-pr6n/

-TeX Live の場合

 ptex2pdf -u -l -od "-f uptex-kozuka-pr6n-04.map -f otf-up-kozuka-pr6n.map" hoge.tex

-W32TeX の場合

 ptex2pdf -u -l -od "-f kozukapr6n04.map" hoge.tex

Microsoft Windows から利用する場合は $TEXMF/fonts/opentype/adobe/ に KozMinPr6N-Regular.otf 等のシンボリックリンク(管理者権限で「Windows PowerShell 」を開き,New-Item コマンドレットを実行あるいは管理者権限で「コマンド プロンプト」を開き, mklink を実行します。)を作成します(C:/Windows/Fonts/ にある KozMinPr6N-Regular.otf 等の otf ファイルを $TEXMF/fonts/opentype/Adobe/ に直接コピーすることはライセンス上できません)。

***[[モリサワフォント:http://www.morisawa.co.jp/font/]]を使う場合 [#n4b1d474]

//-https://github.com/texjporg/jfontmaps/tree/master/maps/morisawa/
-https://github.com/texjporg/jfontmaps/tree/master/maps/morisawa-pr6n/
//-http://www.tug.org/svn/texlive/trunk/Master/texmf-dist/fonts/map/dvipdfmx/ptex-fontmaps/morisawa/
-http://www.tug.org/svn/texlive/trunk/Master/texmf-dist/fonts/map/dvipdfmx/ptex-fontmaps/morisawa-pr6n/

-TeX Live の場合

 ptex2pdf -u -l -od "-f uptex-morisawa-pr6n-04.map -f otf-up-morisawa-pr6n.map" hoge.tex

-W32TeX の場合

 ptex2pdf -u -l -od "-f morisawapr6n04.map" hoge.tex

Microsoft Windows から利用する場合は $TEXMF/fonts/opentype/morisawa/ に C:/Windows/Fonts/ にある A-OTF-RyuminPr6N-Light.otf 等のシンボリックリンク(管理者権限で「Windows PowerShell 」を開き,New-Item コマンドレットを実行あるいは管理者権限で「コマンド プロンプト」を開き, mklink を実行します。)を作成します(C:/Windows/Fonts/ にある A-OTF-RyuminPr6N-Light.otf 等の otf ファイルを $TEXMF/fonts/opentype/morisawa/ に直接コピーすることはライセンス上はおろか,プロテクトがかかっているため技術的にもできません)。

**&aname(map-dvips){For dvips}; [#k1eb9f9c]
$TEXMF/dvips/config/config.ps に OTF パッケージ用の map ファイル
(例えば $TEXMFLOCAL/fonts/map/dvips/local/psfonts-local.map)のファイル名を
 p  +psfonts-local.map
のように追記した上で,
次のような OTF パッケージ用の map ファイル
(ここでは $TEXMFLOCAL/fonts/map/dvips/local/psfonts-local.map)を
$TEXMFLOCAL/fonts/map/dvips// 以下に作成します。

//(または {$TEXMFMAIN,$TEXMFDIST}/fonts/map/dvips/base/psfonts.map を
// $TEXMFLOCAL/fonts/map/dvips/base/psfonts.map にコピーした上で,
// $TEXMFLOCAL/fonts/map/dvips/base/psfonts.map の最後に
// 次のような内容を直接追記しても良いでしょう。)
//
// psfonts.map ( $TEXMFDIST/fonts/map/dvips/updmap/psfonts.map )
// は、updmap が処理するので、編集しない方がよい。
// もし fonts/map/dvips/base に psfonts.map があったら消去すること。

----
 rml                  Ryumin-Light-H
 rmlv                 Ryumin-Light-V

 gbm              GothicBBB-Medium-H
 gbmv             GothicBBB-Medium-V

 %%% OTF package
 hminr-h              Ryumin-Light-H
 hminr-v              Ryumin-Light-V
 otf-ujmr-h           Ryumin-Light-UniJIS-UTF16-H
 otf-ujmr-v           Ryumin-Light-UniJIS-UTF16-V
 otf-cjmr-h           Ryumin-Light-Identity-H
 otf-cjmr-v           Ryumin-Light-Identity-V

 hgothr-h         GothicBBB-Medium-H
 hgothr-v         GothicBBB-Medium-V
 otf-ujgr-h       GothicBBB-Medium-UniJIS-UTF16-H
 otf-ujgr-v       GothicBBB-Medium-UniJIS-UTF16-V
 otf-cjgr-h       GothicBBB-Medium-Identity-H
 otf-cjgr-v       GothicBBB-Medium-Identity-V

 hminb-h          FutoMinA101-Bold-H
 hminb-v          FutoMinA101-Bold-V
 otf-ujmb-h       FutoMinA101-Bold-UniJIS-UTF16-H
 otf-ujmb-v       FutoMinA101-Bold-UniJIS-UTF16-V
 otf-cjmb-h       FutoMinA101-Bold-Identity-H
 otf-cjmb-v       FutoMinA101-Bold-Identity-V

 hgothb-h          FutoGoB101-Bold-H
 hgothb-v          FutoGoB101-Bold-V
 otf-ujgb-h        FutoGoB101-Bold-UniJIS-UTF16-H
 otf-ujgb-v        FutoGoB101-Bold-UniJIS-UTF16-V
 otf-cjgb-h        FutoGoB101-Bold-Identity-H
 otf-cjgb-v        FutoGoB101-Bold-Identity-V

 hmgothr-h            MidashiGo-MB31-H
 hmgothr-v            MidashiGo-MB31-V
 otf-ujmgr-h          MidashiGo-MB31-UniJIS-UTF16-H
 otf-ujmgr-v          MidashiGo-MB31-UniJIS-UTF16-V
 otf-cjmgr-h          MidashiGo-MB31-Identity-H
 otf-cjmgr-v          MidashiGo-MB31-Identity-V

 hminl-h            HiraMinStdN-W2-H
 hminl-v            HiraMinStdN-W2-V
 otf-ujml-h         HiraMinStdN-W2-UniJIS-UTF16-H
 otf-ujml-v         HiraMinStdN-W2-UniJIS-UTF16-V
 otf-cjml-h         HiraMinStdN-W2-Identity-H
 otf-cjml-v         HiraMinStdN-W2-Identity-V

 otf-ucmr-h           STSong-Light-UniGB-UTF16-H
 otf-ucmr-v           STSong-Light-UniGB-UTF16-V
 otf-ccmr-h           STSong-Light-Identity-H
 otf-ccmr-v           STSong-Light-Identity-V

 otf-ucgr-h        STHeiti-Regular-UniGB-UTF16-H
 otf-ucgr-v        STHeiti-Regular-UniGB-UTF16-V
 otf-ccgr-h        STHeiti-Regular-Identity-H
 otf-ccgr-v        STHeiti-Regular-Identity-V

 otf-utmr-h            MSung-Light-UniCNS-UTF16-H
 otf-utmr-v            MSung-Light-UniCNS-UTF16-V
 otf-ctmr-h            MSung-Light-Identity-H
 otf-ctmr-v            MSung-Light-Identity-V

 otf-utgr-h            MHei-Medium-UniCNS-UTF16-H
 otf-utgr-v            MHei-Medium-UniCNS-UTF16-V
 otf-ctgr-h            MHei-Medium-Identity-H
 otf-ctgr-v            MHei-Medium-Identity-V

 otf-ukmr-h     HYSMyeongJo-Medium-UniKS-UTF16-H
 otf-ukmr-v     HYSMyeongJo-Medium-UniKS-UTF16-V
 otf-ckmr-h     HYSMyeongJo-Medium-Identity-H
 otf-ckmr-v     HYSMyeongJo-Medium-Identity-V

 otf-ukgr-h        HYGoThic-Medium-UniKS-UTF16-H
 otf-ukgr-v        HYGoThic-Medium-UniKS-UTF16-V
 otf-ckgr-h        HYGoThic-Medium-Identity-H
 otf-ckgr-v        HYGoThic-Medium-Identity-V

 hiramin-w3-h       HiraMinProN-W3-Identity-H
 hiramin-w3-v       HiraMinProN-W3-Identity-V
 hiramin-w6-h       HiraMinProN-W6-Identity-H
 hiramin-w6-v       HiraMinProN-W6-Identity-V
 hirakaku-w3-h     HiraKakuProN-W3-Identity-H
 hirakaku-w3-v     HiraKakuProN-W3-Identity-V
 hirakaku-w6-h     HiraKakuProN-W6-Identity-H
 hirakaku-w6-v     HiraKakuProN-W6-Identity-V
 hiramaru-w4-h     HiraMaruProN-W4-Identity-H
 hiramaru-w4-v     HiraMaruProN-W4-Identity-V
----

*関連リンク [#tcc8e32f]
-https://ctan.org/pkg/japanese-otf
-https://ctan.org/pkg/japanese-otf-uptex
-https://ctan.org/pkg/ptex-fontmaps
-[[upLaTeX + \propshape:http://oku.edu.mie-u.ac.jp/tex/mod/forum/discuss.php?d=1235]]
-[[ZXotf パッケージ ~XeTeX でも CID フォントを~ [電脳世界の奥底にて]:http://zrbabbler.sp.land.to/zxotf.html]] (ZRさん)
-[[フリーフォントを活用するために:http://fugenji.org/thomas/texlive-guide/free_font.html]] (Tamotsu Thomas UEDA さん)
-[[MacPorts の pTeX における和文多書体環境の整えかた:http://miko.org/~tatyana/tech/OSX/pTeX/fonts.html]] (たちゃなさん)
-[[Mac OS X 上のLaTeXで外字、異体字を使う方法:http://osksn2.hep.sci.osaka-u.ac.jp/~taku/osx/gaiji.html]] (たちゃなさん)
-[[otf パッケージを使って明朝体太文字を出力する:http://d.hatena.ne.jp/chichimotsu/20120831#1346430178]] (chichimotsu さん)
-[[pLaTeX2e における和文フォントの扱いと多書体化の話:http://www.geocities.co.jp/texuttex/jfontsettings.html]] (ut さん)
-[[TeX Live and upTeX:http://oku.edu.mie-u.ac.jp/tex/mod/forum/discuss.php?d=1148]]

**ChangeLog [#k32bef0c]

-[[変更履歴:http://psitau.kitunebi.com/otf.html]](pLaTeX 用のオリジナル版)
-[[主な更新箇所:http://www.t-lab.opal.ne.jp/tex/uptex.html]](upLaTeX 用の改変版)

***japanese-otf-uptex [#kd9a1a12]
-[[[texlive] Index of /trunk/Master/texmf-dist/tex/platex/japanese-otf-uptex:http://www.tug.org/svn/texlive/trunk/Master/texmf-dist/tex/platex/japanese-otf-uptex/]]
--[[log:http://www.tug.org/svn/texlive/trunk/Master/texmf-dist/tex/platex/japanese-otf-uptex/?view=log]]
-[[[texlive] Index of /trunk/Master/texmf-dist/source/fonts/japanese-otf-uptex:http://www.tug.org/svn/texlive/trunk/Master/texmf-dist/source/fonts/japanese-otf-uptex/]]
--[[log:http://www.tug.org/svn/texlive/trunk/Master/texmf-dist/source/fonts/japanese-otf-uptex/?view=log]]

***japanese-otf [#b26e364e]
-[[[texlive] Index of /trunk/Master/texmf-dist/tex/platex/japanese-otf:http://www.tug.org/svn/texlive/trunk/Master/texmf-dist/tex/platex/japanese-otf/]]
--[[log:http://www.tug.org/svn/texlive/trunk/Master/texmf-dist/tex/platex/japanese-otf/?view=log]]
-[[texlive] Index of /trunk/Master/texmf-dist/source/fonts/japanese-otf:http://www.tug.org/svn/texlive/trunk/Master/texmf-dist/source/fonts/japanese-otf/]]
--[[log:http://www.tug.org/svn/texlive/trunk/Master/texmf-dist/source/fonts/japanese-otf/?view=log]]