LuaTeX

LuaTeX は パワフル・高速・軽量で組み込み可能なスクリプト言語 Lua が使える TeX です.pdfTeX の後継として期待されています。 派生版として LuajitTeX があります.



お知らせ

リリース情報

TeX Live 2025 初回リリース版には LuaHBTeX 1.21.0, LuaTeX 1.21.0 が収録されていますが、この版には「TL2025でSTIX2とNewComputerModernの積分記号が変わった?」の投稿で示される不具合があります。この不具合は Revision 74603 で修正され、Revision 74609 で TeX Live 2025 のブランチに取り込まれました。Revision 74610Revision 74611Revision 74618Revision 74619Revision 74624 に収録されている LuaHBTeX 1.22.0, LuaTeX 1.22.0 では積分記号は直っていますが,定積分の積分範囲上下限が積分記号よりかなり離れた位置に配置される新たな不具合が発生します。「TL2025のlualatexにおける定積分」の投稿によるとプリアンブルに \mathitalicsmode3 を記述することで問題が解消するようです。Revision 74669Revision 74670Revision 74672Revision 74677Revision 74680 で \mathitalicsmode3 なしでも正しい出力になったようです。Revision 74708 で LuaHBTeX 1.23.1, LuaTeX 1.23.1 になりました。

LuaTeX 1.20.0 で luaffi が AArch64 に対応しました。--> Revision 73279

TeX Live 2024 には LuaHBTeX 1.18.0, LuaTeX 1.18.0 が収録されています。

TeX Live 2023 初回リリース版には LuaHBTeX 1.16.0, LuaTeX 1.16.0 が収録されていますが、この版には CVE-2023-32668 の脆弱性が存在します。この脆弱性は Revision 66967 で修正され、Revision 66984 で TeX Live 2023 のブランチに取り込まれました。Revision 66986, Revision 66987, Revision 66994, Revision 66997, Revision 67006 には LuaHBTeX 1.17.0, LuaTeX 1.17.0 が収録されています。

TeX Live 2022 には LuaHBTeX 1.15.0, LuaTeX 1.15.0 が収録されています。

TeX Live 2021 には LuaHBTeX 1.13.2, LuaTeX 1.13.2 が収録されています。

TeX Live 2020 には LuaHBTeX 1.12.0, LuaTeX 1.12.0 が収録されています。LuaLaTeX は LuaHBTeX ベースになりました。

TeX Live 2019 には LuaTeX 1.10.0 が収録されています。

TeX Live 2018 には LuaTeX 1.07.0 が収録されています。

TeX Live 2017 には LuaTeX 1.0.4 が収録されています。

2016 年に LuaTeX 1.0.0 がリリースされました。

内蔵 Lua 処理系のバージョン

TeX Live 2025 には Lua 5.3.6 が収録されています。

TeX Live 2024 には Lua 5.3.6 が収録されています。

TeX Live 2023 には Lua 5.3.6 が収録されています。

TeX Live 2022 には Lua 5.3.6 が収録されています。

TeX Live 2021 には Lua 5.3.6 が収録されています。

TeX Live 2020 には Lua 5.3.5 が収録されています。

TeX Live 2019 には Lua 5.3.5 が収録されています。

TeX Live 2018 には Lua 処理系のバージョンが異なる2つの LuaTeX バイナリが収録されています。

LuaTeX 開発者 Luigi Scarso のポストによれば LuaTeX 1.09.0 が Lua 5.2 をサポートする最後のバージョンになり、その後は Lua 5.3 に完全に移行する模様です。さらに LuaTeX チームには今後 Lua 5.4 に移行していく意思もあるようです。(参考:NEWS (r6924)

LuaTeX, LuajitTeX と日本語ファイル名

Windows 用 LuaTeX と LuajitTeX も,日本語ファイル名を使用することができます.

LuaTeX のプリミティブの変更

TeX Live 2016 は LuaTeX beta-0.95.0,TeX Live 2015 は LuaTeX beta-0.80.0 が収録されていますが,LuaTeX beta-0.80.0 から LuaTeX beta-0.95.0 に至る間に多くの仕様変更がありました。

LuaTeX beta-0.81.0 では多くのプリミティブ名が変更されました。 詳細は NEWS (r5348) を参照してください。

特に LuaTeX beta-0.81.0 で \pdftexversion が未定義になったことで,いくつかのパッケージに影響すると予想されます。 LuaTeX beta-0.79.1 までは \pdftexversion は “200” と定義していましたが,TeX Live 2015 の LuaTeX beta-0.80.0 では \luatexversion と同じ値に定義されていました。

LuaTeX, LuaLaTeX で日本語

LuaTeX では LuaTeX-ja を使って日本語文書の組版が可能です.

LuaLaTeX では LuaTeX-jaBXjscls, jlreq が使用可能です.

その他パッケージ

関連リンク

LuaTeX 関連サイト

License

GPLv3, GPLv2

ChangeLog

派生版


Last-modified: 2025-03-27 (木) 20:02:04 (119d)